『発財樹』『money tree』とも呼ばれ、運気が上がると言われる木、パキラ。和にも洋にも馴染む、その魅力を再発見しましょう！

パキラの原産地は、熱帯地方の中南米。高温多湿という気候の中、スクスクと育っています。日本でパキラが育てやすいのは、気候が似ているからなんですね。

ただ、少し違うのは……現地のパキラの大きさは、なんと7～15m。本当にスクスクと育っているんですね！ちなみに、観葉植物としてのパキラは、10cm～大きくても2mくらいです。

もともとパキラの幹は、大樹に相応しく太くて、どっしりとしています。小さな鉢に植えられていても、その風格は変わりませんね。

観葉植物でよく見かけるのが、幹が三つ編みのようになったオシャレ感UPのパキラ。もちろん、三つ編みの状態で生えてきているわけではありませんよ。編み込むための、細く柔らかい幹を育てているんですって。

斑入り（ふいり）のパキラは、葉に迷彩柄のような美しい模様が浮かび上がります。斑のないものに比べデリケートなので、直射日光や低温には注意が必要です。

こちらは、パキラの花。花言葉は「快活・運を導く・勝利」。とても縁起のいい花なんですね。ただ、パキラの花はとても気難しくて、観葉植物になっているものからでは咲かないのが残念なところです。

花が咲けば、こんなに立派な実もなります。『カイエンナッツ』という一見、美味しそうな名前ですが、毒性があるので残念ながら食べられません。

幸運をもたらすといわれるパキラは、風水でも人気。リビングの隅に置くと気の流れを良くし、また玄関に置けば悪い気が入るのを防いでくれるといわれています。

パキラは、日本の気候に合う、とても育てやすい木です。でも、ちょっとだけ気をつけてあげて欲しいこともあるんです。

高温多湿が大好きなパキラは、乾燥が大嫌い。でも、水があり過ぎて土がジュクジュクなのも嫌いなんです。乾いてからタップリ与える！が、元気に育つコツです。

また、パキラは葉にエアコンの風が直接あたると枯れてしまいます。艶やかな葉っぱのためには保湿が重要！毎日、霧吹きで湿らせてあげてください。

土は、水はけがよければ土質は選ばないそうです。観葉植物用の土などでOK。また、肥料は5～9月頃に観葉植物用の固形肥料を1～2回与えればいいようです。鉢の大きさに合わせて、土の上に置くだけです。肥料の与えすぎは、根を枯らしてしまうので気をつけましょう。

生育が早いので、そのままにしておくと、根づまりを起こし、水分が吸えなくなってしまいます。5～7月頃、鉢底から根が出るようになったら、少し大きめの鉢に植え替えをしましょう。古い土を1/3ほど落とし、根の黒い部分は切って新しい土に植え替えます。

パキラの剪定は、生育がさかんになる前の5～6月頃に「切り戻し」という方法で行います。不要な枝を思いきって短く切りそろえ、木の内側まで日が当たるようにします。コツは、成長点を残すこと。新しい芽が出てくる部分がポコッと幹に出っ張っていますので、その先を切りましょう。

枝を切るのは勇気がいりますが、パキラはとても生命力が強い木なので、どこから切り戻しても平気。直ぐに柔らかい緑の可愛い新芽が顔を出しますよ。

枝を、新しくて清潔な、栄養（肥料）分の入っていない土にしっかりと挿したら、最初の水はタップリと与えます。あとは普段のパキラと同じです。挿し木も5～6月頃に行うのがおすすめ。

小ぶりなパキラは、他の観葉植物とともに寄せ植えするのもおすすめ。こちらは、パキラ、オリヅルラン、アイビーを、おしゃれなレンガ鉢に寄せ植え。デスクの上が明るくパワフルになりそうですね。

こちらは、パキラをブリキ缶に寄せ植え。雑貨感覚で、とても遊び心が感じられますね。パキラは丈夫なので、初心者でも気軽に始められます。

丸鉢を使って、パキラを盆栽風に。不思議なことに、苔ともなじみますね。土が乾いたら水をたっぷりあげますが、苔にはこまめに霧吹きで水を与えましょう。