「助けてもらえない」と思っていませんか?
「自分の気持ちを察してくれる」という期待
自分の期待や望みを、相手も同じように分かってくれていると思っていませんか。「黙っていても察してもらえる」と期待するのは賢明ではありません。自分が思っているほど、相手はあなたの気持ちを理解してはいないものです。
「助けを求めることは弱みを見せること」と思っている
「迷惑をかけるのは申し訳ない」と遠慮してしまう
「自分で解決するべき」とプライドが邪魔をしている
仕事が手一杯のとき、部下や同僚に助けを求められますか。「示しがつかない」「頼りないと思われたくない」「手柄をとられたくない」など、プライドが邪魔していないでしょうか。部下や同僚に助けを求めることは、相手の能力を引き出し、活躍の場を与えてあげることで、決して悪いことではないのです。
上手な助けの求め方
SOSを伝える
あなたが忙しくて手一杯なとき、さらに仕事を頼まれてしまったとします。そんなとき「また忙しくなっちゃった」と同僚にぼやいても、明確なSOSにはなりません。「じゃあ手伝おうか?」と言ってもらえるのを待つのは、時間の無駄です。ハッキリと「助けてほしい」と伝えましょう。
具体的にお願いする
助けを求めるときは、どのように「助けてほしい」のかを具体的に伝えます。相手に丸投げするのではなく、「いつまでに、何をどうするのか」をあなたが考えて、それをお願いするのです。相手によっては断られることもあるかもしれませんが、力になってくれる人はきっとあなたの周りにいるはずです。
感謝と報告をする
助けを求めるときの心がけ
言い訳をせずストレートに伝える
条件付きの頼みごとはしない
「今度おごるから手伝ってほしい」というような、条件付きの頼みごとはしないことです。それは取引をしていることと同じで、上手な助けの求め方とは異なります。後日、「感謝と報告」をしつつ、心ばかりのプレゼントをしたり、お礼にコーヒーをごちそうしたりすると、相手からも喜ばれるでしょう。
メールではなく電話か対面でお願いする
メールやSNSは手軽で便利なツールですが、助けを求めるときには注意が必要です。文字だけのコミュニケーションでは、お互いの状況や心境までは分かりづらいもの。できれば電話や対面で、ここまでご紹介してきた「上手な助けの求め方」を実践してみてくださいね。
助けを求めることに、恥ずかしさや後ろめたさを感じていませんか。助けを求めることは本来、自分の弱みを見せることではなく、相手の価値や能力を認めるというポジティブな行動なのです。自分の力でできないことは、他人の力を借りて合理的に解決すること。そんなときに「上手な助けの求め方」ができれば、きっといろんなことがうまくいくはずです。