家事はやればやるだけ、やることが増えてしまうという不思議な仕事です。追求すればどこまでだって追求できるのですから、どこかで区切りをつけて、家事を「こなして」いくことが重要です。

人によって満足できる家事のレベルというのは違います。本当はきっちりお掃除やお料理をしたいけれど、現実にはなかなか難しいという人だって多いものですよね。

ざっくりとお部屋が整っていて、できる範囲で自炊をする。洗濯だって、毎日しなくても大丈夫です。わたしたちの暮らしが平穏だと感じるレベルを維持できたら嬉しいなと思うくらいでいいんです。

隙間時間を生かせるちょっとした時短家事テクニックを身に着けて、家事の手間を軽減していきましょう。

食材は買って来たらすぐに、いろいろなかたちにカットしてジップロックやタッパーなどに保存しておきましょう。葉物野菜は洗って食べやすい大きさにカットして袋に入れておくだけで、あっという間にサラダを作ることができますよ。まとめてカットするのは大きな時短につながります。

キッチンバサミはパッケージなどの開封にしか使っていないという人も多いものですが、実は食材をカットするのにも重宝するアイテムなんですよ。ネギなどの薬味をカットするのは得意ですし、鶏肉など包丁でカットするのが大変なものもキッチンバサミだとうまく刃が入ります。キッチンバサミは分解できるものをチョイスしておくと、清潔を保ちやすくなります。

冷蔵庫の中は詰め込みすぎないように心がけることで、取り出したいものをさっと取り出すことができるようになります。お買い物のときには、安いからとついつい沢山買いがちですが、冷蔵庫に余裕をもって入れることができるかどうかを考えるクセをつけるといいでしょう。

軽いお掃除にはコロコロが大活躍！でも、納戸などにしまっておくと、まずコロコロを取りに行くというところが面倒になってしまい、結局お掃除するタイミングを逃してしまうこともありますよね。コロコロはリーズナブルなので、いくつか用意して、コロコロが活躍しやすいエリアに備えておくと、使う機会が格段にあがります。

最近のお掃除家電はとても優秀です。家の人が不在の時にルンバなどのお掃除ロボットを回しておくだけで、おうちのきれいの平均値があがります。中の部分のお手入れをこまめにして、最高のパフォーマンスをしてもらうようにしましょう。

洗面所やトイレなどの水回りは使うたびに、軽く拭いたり、こすったりする習慣をつけておくと、きれいを長く保つことができます。見栄えのいいカワイイスポンジなどを常備しておくといいですね。

お風呂場のシャンプーやボディソープなどのボトルは吊るして、ぬるつきを抑えておくとお掃除の回数を減らすことができます。お風呂掃除用のスポンジなども吊るしておくと水切れがよくなります。

玄関は靴が散乱しがちなエリアです。お掃除の習慣をつけるためには、お気に入りのお掃除道具を出しっぱなしにするのが近道です。履いた靴は、履いた人がそれぞれ下駄箱にしまうことだけを徹底するようルールを作っておくとお掃除しやすくなります。

色ものや下着、タオルなど事前にカゴを分けておくと洗濯するときに、選り分ける時間が短縮できます。カゴがたくさんないときは、大きめの洗濯ネットなどでも代用できます。

タオルやすこし着ただけのTシャツなどは選り分けて、スピードコースでお洗濯しても大丈夫。スピードコースを利用するときは、すすぎ1回でOKという専用洗剤を使うと安心ですね。

洗濯ものを干すときには、アーチ状を意識して干すと短時間で乾かすことができるといわれています。真ん中の部分に丈の短いものを干すことで、気流が発生して効率的に乾かせるそうですよ。

洗濯用のハンガーとクローゼット用のハンガーを同じものにすると、取り込んだ洗濯ものをそのまま収納することができるようになります。干すときに、着る人ごとに干すようにしておくと取り込んだものを選り分けるのが簡単になります。

リビングは家族のものがそれぞれの部屋から集まってきてしまうエリアです。ひとつひとつ戻しに行くよりも、家族ごとの専用ボックスを作って、置き去りになっているものはざっくりとこのボックスに戻すようにすると家族も片づけやすくなります。

ボールペンやのり、セロテープなどはついつい数が増えてしまうもの。使いやすいと思うものを厳選し、あまり気に入っていないものや使いにくいものは断捨離してしまいましょう。使う場所が複数あるときは、厳選したものを入れたセットをそれぞれの場所に用意しておくといいですね。

家事は家族が気持ちよく暮らすために欠かせないものです。効率的にうまく家事をこなして、自分と家族のための豊かな時間を大切にしていきたいですね。できることからすこしずつ、時短家事テクニックを試してみてくださいね♪