引っ越しや模様替え。環境の変化や人生の節目が訪れる春は、気持ちを一新するためにお部屋のインテリアやレイアウトをアップデートしたいという方も多いかもしれません。ただ、賃貸やLD15〜18畳ほどの限られた間取りだと、家具の配置が難しかったり、物を置きすぎると狭く見えたり、理想のお部屋になかなか近づけない……なんてことも。

今回、お部屋づくりのプロに、限られた空間でも自分の理想に近づけるテクニックを伺いました。おうちの中でも、特に過ごす時間が長いリビング・ダイニングを中心にご紹介します。

みなさんは理想のお部屋はありますか？
お部屋づくりを始めるまえに、まずは「どんな風に暮らしたいか」「お部屋をどのように使いたいか」などイメージを膨らませることが大切だそうです。そうすることで、好きな家具のテイストやお部屋の雰囲気、家具の配置など、より自分に合ったお部屋づくりができます。

立川さん
「イメージが膨らんだら、実際に家具の配置やレイアウトを考えていきましょう。ここからは、居心地のいいリビング・ダイニングをつくるための3つのポイントをご紹介します」

立川さん
「お部屋の間取りは【長方形】と【正方形】、大きくはこの2つに分けることができます。長方形のお部屋は、比較的家具を配置しやすい構造です。一般的に玄関からまっすぐに続いていることが多いため、隣のお部屋との関連性や窓の大きさを把握しておくとコーディネートの計画が立てやすいです。一方で正方形のお部屋は、長方形の間取りと比べて一辺の長さが短いため、リビングとダイニングを合わせたレイアウトにしやすく、統一感のあるお部屋づくりができます。ただし、ソファからテレビボードまでの距離があいてしまうなど配置が難しくもあります。テレビを設置する場合は、コンセントの位置も事前に把握した上で家具の配置やコーディネートを考えていくのがおすすめです」

では、具体的にどのような配置にするといいのでしょうか？お部屋のテイスト別に参考例をピックアップしていただきました。

立川さん
「長方形のお部屋は、ダイニングテーブルとソファのゾーニング（=区分け）がしやすく、レイアウトが比較的簡単です。ダイニングテーブルとソファを横並びや縦並びに配置するといいですよ」

ジャパニーズヴィンテージをテーマにしたコーディネートは、古き良き和の雰囲気を持つ家具が主役。直線的なデザインのサイドテーブルやブラックのチェアを取り入れることで空間を引き締め、柔らかくなりすぎずスタイリッシュな印象に。懐かしさと新しさが共存する心地良い空間になります。

また、ダイニングとリビングを区切りたい場合は、スペースがあればパーテーションのような低めのシェルフでメリハリをつけるといいそうです。スペースがなければ、ラグを敷いてゾーニングするのも◎

ニュートラルなミッドセンチュリーモダンのコーディネート。直線的な家具と曲線的な家具のコントラスト、スチールやセラミック、ガラスなどの素材の組み合わせがモダンな雰囲気を演出します。そこにアースカラーやテクスチャーを加えることで、シックでありながらもどこか素朴さを感じる、リラックス感のある空間に。

一方正方形のお部屋は、ダイニングテーブルとソファを横並びや縦並びに配置するのが長方形のお部屋よりも難しい場合があります。

立川さん
「キッチンカウンターに沿ってダイニングテーブルを配置すると、ダイニング空間がコンパクトに収まります。他にも、ソファと対角に設置すればメリハリが出ますし、リビング・ダイニング兼用ソファを選べば、空間をよりゆったりと使えますよ」

コロンとした丸みのあるフォルムがかわいらしいソファを主役にした、ノルディックヴィンテージがテーマのコーディネート。美しい木目や木の温かみを活かした家具をふんだんに取り入れ、落ち着いた雰囲気を演出。有機的な曲線のアイテムを中心に構成することで、柔らかさと優しさを感じる空間になります。

スペースが限られている場合は、ラウンド型ダイニングテーブルを選ぶと、角が無いので優しい印象になり、実際よりもコンパクトに見えるためお部屋が広く感じられる効果も。他にも小さいお子さんがいる家庭ならベビーチェアを寄せられるため、食事のサポートがしやすいそう。

ダイニングテーブルやソファなど主要な家具を配置できたら、次は限られたスペースを上手く活用して家具・インテリアを配置していきましょう。

立川さん
「天井の高さがそこまでないお部屋だと、背の高い家具を置くと圧迫感が出てしまいますが、例えば収納家具に背が低くてガラスの引戸型のものを設置することで、圧迫感を少し押さえられます。ガラス素材は“面”としての印象が薄いのでお部屋を広く見せてくれるのと、引戸なら扉を開け閉めするスペースも不要になります」

スペースが確保しづらい場合は、可動性があるフレキシブルな家具を選ぶのもおすすめだそう。

立川さん
「来客時や帰省時、家族が増える予定があるなど、暮らしの変化に対応したい場合は伸長式のダイニングテーブルを選んでみるといいですよ。CRASH GATEで取り扱っている『パウス伸長テーブル』は、通常4人掛けのテーブル（140cmサイズ）が6人掛け（175cmサイズ）に、さらに8人掛け（210cmサイズ）へと、天板のサイズを3段階に広げられます。その他ソファも同様に、シーンに合わせて組み換えや可動できるものを選ぶのもおすすめです。」

最後のポイントは、生活に必要な動線を考慮して家具の配置計画を立てること。思い通りに好きな家具やインテリアを置いても、いざ生活してみると、椅子を引くと壁に当たって立ち上がりにくい、ソファの間を通りづらい……そうなると、居心地がいい空間とはいえないですよね。

立川さん
「長方形と正方形、どちらの間取りも必要な動線のサイズは基本的に同じです。一人分の通行に必要な通路の幅は最低60cm以上。例えば、ダイニングでテーブルの配置を考える場合は、椅子を引いて立ち座りできるまでを含めたスペースが必要になります。さらに椅子の後ろに通路が必要な場合は、食事している人にぶつからないようにテーブルから壁まで約100cm以上スペースを確保するといいですよ」

生活動線にゆとりを持たせるためには、スペースの有効幅（=実際に使える幅）が広いアイテムを取り入れるのがいいそうです。例えば小さいお子さんがいるご家族で、リビング学習をしたい場合はリビング・ダイニング兼用ソファにして、空いたスペースにコンパクトデスクを置くのがおすすめ。奥行の浅いデスク（約50cm前後）を選ぶと、動線の確保もしやすいそうです。

家具の配置イメージができたら、お部屋をより自分好みの空間にしていきましょう。ちょっとした工夫でおしゃれに見えるテクニックを教えてもらいました。

好きな家具やインテリアを思いのまま取り入れていると、いつの間にか統一感がなく散漫なお部屋になってしまった……なんて経験はないですか？そんなときは、空間全体の色数を抑えたり、テイストを絞ったりして考えるといいそうです。

立川さん
「例えば、北欧テイストにしたい場合は、木製家具は近い色合いのもので揃えて、ソファやカーテン、ラグの色を同系色でまとめると統一感がでます。お家全体で考える場合は、リビングとダイニングの距離や隣の部屋との関連性を考慮して、色味やテイストを計画するのがおすすめです」

家具やインテリアをたくさん配置するスペースがなかったり、予算的に難しかったりする場合は、照明を空間のアクセントにするといいそうです。

立川さん
「空間を広く見せたい場合には、シェードの無いペンダントライトを選ぶと、空間の上部分を広く明るく演出してくれますし、フレームとソケットがさりげないアクセントにもなります。他にも、スタンドライトを設置して、壁や天井に陰影を作って空間づくりを楽しむのも◎。照明の使い方次第で、お部屋のインテリアの印象も変えられるので、お部屋で過ごす時間がさらに豊かになりますよ」

お部屋づくりのイメージは膨らみましたか？
立川さんに教えていただいた、3つのポイントとテクニックを意識しながら、理想のお部屋に近づけてみてください。また、『CRASH GATE』には幅広いテイストとスタイリングサンプルが揃っているので、ぜひお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

引っ越しやお部屋の模様替えを予定している方を応援するため、現在『CRASH GATE（クラッシュゲート）』では全店で決算セールを開催中！2024年4月12日(金)～2024年5月12日(日)の期間中、惜しまれつつ生産終了になったアイテムや仕様変更した商品を中心に、在庫限り特別価格にてご案内。最大50％OFFのアイテムも！なくなり次第終了、在庫が少ない商品も多いので、ぜひお早めにチェックしてくださいね♪