王妃がローズマリーで若返った?
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ハンガリーウォーターの伝説を聞いたことがあるでしょうか。病を患っていたハンガリーの王妃がローズマリーを漬けた水を使いだしたところ、健康になり若返ったという逸話です。その後、70歳を過ぎても美しかった王妃は50歳も年下の王子からプロポーズされたとか。
これはあくまでも物語上のエピソードなのですが、実際に中世ヨーロッパでは薬草としてローズマリーが重宝されていたといいます。健康と美容のために、そんな古の時代から使われてきたローズマリーの効果や育て方、活用法についてご紹介します。
これはあくまでも物語上のエピソードなのですが、実際に中世ヨーロッパでは薬草としてローズマリーが重宝されていたといいます。健康と美容のために、そんな古の時代から使われてきたローズマリーの効果や育て方、活用法についてご紹介します。
豆知識:ローズマリーの花言葉
「記憶」「追憶」「思い出」「貞節」「あなたは私を蘇らせる」「誠実」「変わらぬ愛」「私を思って」「静かな力強さ」
ローズマリーの特徴や効果・効能
すっきりとした香りでリフレッシュに最適
ローズマリーは、嗅ぐと頭がすっきりするような清々しくシャープな香りが特徴。グリーン調の爽やかな香りは、リラックス・リフレッシュしたい時にもぴったりです。気分転換したいときは、ローズマリーのアロマを焚いたり、ローズマリーティーなどで取り入れてみるのもおすすめですよ。
虫除け対策や花粉シーズンのお供にも
ローズマリーの鼻に抜けるようなすっきりとした香りは、花粉シーズンにももってこい。また、強い香りを放つことからローズマリーの匂いを嫌う虫も多く、天然の虫除けスプレーとしても活躍してくれます。
優れた抗菌・抗真菌作用で肌を清潔に保つ
ローズマリーには、シネオールやウルソール酸を含みます。これらの成分は抗菌・抗真菌作用などの効果があり、外用としても使用できることから、スキンケアにも役立ちます。
のちほどご紹介する「ローズマリー軟膏」は美肌の強い味方になる魔法のクリームと呼ばれ、手作りしている方も多いそう。
のちほどご紹介する「ローズマリー軟膏」は美肌の強い味方になる魔法のクリームと呼ばれ、手作りしている方も多いそう。
ボディや頭皮の血行促進・発毛促進
ローズマリーに含まれるシネオールには、血行促進作用も認められており、ドイツでは血行不良の補助治療薬として用いられています。血行を促すことで発毛促進にも効果が期待されているため、ローズマリーオイルは頭皮ケアアイテムとしても人気です。
お部屋の消臭にも◎
爽やかな香りを持ち、抗菌作用の強いローズマリーはキッチンやランドリーの消臭にもおすすめ。おうちで採れたローズマリーを水挿しで洗面台まわりに置いておけば、見た目もおしゃれです。
ローズマリーの育て方
家庭菜園でも人気のローズマリー。使い道も幅広く常備しておくと便利なハーブです。これからローズマリーの栽培を考えている方や、栽培しているけれどなかなかうまく育たずお悩みの方に向けて、ローズマリーの上手な育て方をご紹介します。
《地植え・鉢植え共通》
ローズマリーの苗・培養土・軍手・スコップ
《鉢植えのみ必要》
お好みの鉢またはプランター・鉢底ネット・鉢底石
ローズマリーの苗・培養土・軍手・スコップ
《鉢植えのみ必要》
お好みの鉢またはプランター・鉢底ネット・鉢底石
苗を植える手順
1. 鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、培養土を入れる。(地植えの場合は不要)
2. 植える位置を決め、植え穴を堀ったらカップから苗を取り出す。
3. 苗の根についた土を軽くほぐす。
4. 植え穴に苗を入れ土をかける。
5. 根元を軽く押さえて均し、水やりする。
2. 植える位置を決め、植え穴を堀ったらカップから苗を取り出す。
3. 苗の根についた土を軽くほぐす。
4. 植え穴に苗を入れ土をかける。
5. 根元を軽く押さえて均し、水やりする。
室内での育て方
ローズマリーは、日当たり、水はけ、風通しの良い乾燥した場所を好みます。室内で育てる場合は、夏以外は日当たりと風通しのよい窓辺が最適です。夏の直射日光は強すぎるので少し暗い場所に移動します。
水やりの頻度
鉢植えの場合は、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりをします。湿気が多い環境を苦手とするので、日が高くなる前の午前中に水やりを済ませます。
挿し木での増やし方とポイント
ローズマリーを挿し木で増やしたいときは、若くて丈夫な枝を10cmほどに切り、下の方の葉っぱを取り除いて挿し木用の土に挿し、直射日光を避けて窓辺に置くだけです。このとき、水やりはやや控えめにするのがポイント。1カ月ほどで発根するので、土に植え付けましょう。
ローズマリーは植え替えで枯れる可能性も
ローズマリーは根をさわられることを嫌い、植え替えには向いていないので、挿し木の場合も初めからややゆったりめの鉢やスペースに植え付けるのがおすすめです。
ローズマリーの挿し木におすすめの時期
ローズマリーの挿し木の時期は、5〜6月、9〜10月がおすすめです。挿し木は生育が衰えている夏と冬の時期は避けましょう。
水耕栽培はできる?
ローズマリーは水耕栽培でも育てることが可能です。まずは、葉の先端から7~10cmほどの箇所で斜めに剪定したら、先端の葉を少し残して下の葉は全て取ります。切り取った茎を水に挿し、直射日光の当たらない場所で育てます。また、水は清潔に保つため毎日取り替えます。小さなスペースで育てられるので、キッチンや洗面所にもおすすめです。
収穫・剪定方法
ローズマリーを元気に成長させるためには剪定が必須。しっかり根付いて枝が伸び始めたら先端を摘んで脇芽を出させる「摘心」と、傷んだ枝を整理したり、枝葉が混み合っている部分を切って風通しを良くする「切り戻し」を、育ち具合を見ながら行います。切った枝はお部屋に飾ったり、料理に使ったり、挿し木にすることもできます。
ローズマリーの使い方
ここからは、生活のあらゆる場面に取り入れられるローズマリーの扱い方を簡単にご紹介します。育てて、飾って、食べて……ローズマリーをとことん使いこなしましょう!
肌トラブルに使えるローズマリー軟膏に
美肌の強い味方になる魔法のクリームと呼ばれる「ローズマリー軟膏」は、おうちで採れたローズマリーを使って手作りしている人たちも多いそう。肌荒れが気になる方はぜひ作ってみてくださいね。
心も体もリフレッシュできる芳香浴に
芳香浴とはお部屋の空気中に香りを漂わせて楽しむ方法のこと。ローズマリーは、水挿しにしたり、ポプリにしたり、お湯を張った洗面器にローズマリーを入れて足湯や手湯を楽しむなど、さまざまな方法で心と身体をリラックスさせるのに使えます。
ガーデニングやお出かけに使える手作り虫除けスプレーに
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おうちで採れたローズマリーを使って、手作りの虫除けスプレーも作ることができます。用意するのは沸騰させたお湯と、収穫したローズマリーのみ。できあがった虫除けスプレーは香りもさわやかで気持ちよく過ごせます。
お部屋や枕元で使えるアロマミストに
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心地よい香りで空間をほのかな香りで包んでくれるアロマミスト。お部屋の匂いが気になるときや、眠る前に枕元にワンプッシュしたり、マスクに少量を吹き付けるのも爽やかでおすすめです。
冷凍保存して調理の下処理やハーブティーに
収穫したローズマリーは水で洗ってから乾燥させておき、小分けにして冷凍保存しておくと料理やハーブティーに使えて便利です。利用したいときは、自然解凍させてすぐに使えます。
スワッグやリースにしておしゃれなお部屋の消臭に
乾燥させたローズマリーを玄関先やクローゼットの中に飾っておけば、除菌や消臭に役立ちます。束にしてリースにするのも可愛らしいですね。
料理の香りづけに
生のままオリーブオイル漬けにして料理に
ハーブが香るローズマリーオイルは、簡単に作れるのに料理にハーブの香りをプラスできる手軽な手作りの調味料。消毒した瓶にオイルと洗ったローズマリーを入れておくだけで、1週間ほどで香りが移ります。ポイントは、洗ったローズマリーの水分はよく拭き取り、保存は冷蔵にすることです。
乾燥させてドライフラワーにして調理の下処理やパン・お菓子作りに
フォカッチャにトッピングしたり、スイーツの飾りつけや香りづけには、生よりも乾燥させたローズマリーがぴったり。自然乾燥で作ることもできますし、電子レンジの解凍モードで作ることもできます。また、乾燥させることで保存期間も長くなります。
簡単に手作り♪ローズマリー・レシピ
最後は、ローズマリーを使ったレシピをご紹介します。家庭栽培した葉を利用すれば経済的。料理には市販のパウダーを使っても美味しくなります。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ローズマリー塩レモン
ガーリックハーブオイル
ローズマリーはちみつ&ヴィネガー
ローズマリーソーダ
金柑ローズマリーティー
ローズマリーとシナモンのホット豆乳
チキンのレモンハーブソテー
じゃがいものロースト ローズマリー風味
大人のポテトフライ♪ローズマリー揚げ
フォカッチャ
初めて育てるハーブには、ローズマリーを!
初心者でも育てやすく、活用法がいろいろあり、これからガーデニングを始めてみようと考えている人には特におすすめしたいハーブのローズマリー。刺激のあるハーブなので、妊娠中の方や小さなお子様は摂取に注意しつつ、古くから愛されてきたローズマリーを育て、さまざまな使い方を楽しんでみてくださいね。
※ローズマリーの精油を肌や頭皮に使用する際は、直接肌・頭皮に使用せず、希釈濃度が1%以下になるよう薄めてからご使用ください。
※ローズマリーオイル等を含む製品を使用される際は、注意事項をよく読んでご使用ください。
※ローズマリーオイル等を含む製品を使用される際は、注意事項をよく読んでご使用ください。
材料は塩とレモン、フレッシュローズマリーだけで、洗ったレモンの水気を取り、塩をつめて瓶に詰めるだけの簡単レシピ。直射日光が当たらない場所で保管し、朝晩2回、瓶を振って塩にローズマリーの香りをなじませるのがポイント。唐揚げやマグロのソテー、野菜のオーブン焼きやサラダなど、ローズマリー風味の塩レモンで美味しさがグッとアップします!