股関節をほぐしてすっきりボディを手に入れよう
股関節は体の真ん中にあり、上半身を支えつつ下半身の動きにも大きく関係している重要なパーツ。そのため股関節の動きを柔らかくキープすることは、体に良い影響を与え美ボディへの近道になります。そこで今回は、股関節をほぐすことで期待できる嬉しい効果や、おすすめのエクササイズをご紹介します。
股関節をほぐすことで得られるメリット
骨盤のバランスが整う
股関節は、大腿骨(だいたいこつ)の球状になった先端の骨頭(こっとう)部分が、骨盤にジョイントしている形状になっています。そのためここが凝り固まり動きが悪くなると、筋肉の緊張によって骨盤のバランスを崩す原因につながることも。股関節を柔らかくほぐすことで、骨盤周辺の筋肉がスムーズに動かせるようになり、無理な負荷がかかることなく安定させることができるでしょう。
「O脚」「前ももの張り」「裏もものたるみ」を緩和
股関節の柔軟性をキープできるようになると、骨盤が安定して重心が整うため股関節や膝のねじれが緩和され、O脚などの悩みも改善されていきます。また骨盤が前傾・後傾したときに気になる「前ももの張り」や「裏もものたるみ」もすっきりしてきます◎
ぷるんと引きあがったヒップに
股関節がスムーズに動くと、お尻の筋肉もしっかりと使えるようになっていきヒップアップ効果が期待できるでしょう。また骨盤が安定することからも、お尻の位置を高くキープできるようになるでしょう。
ぽっこりお腹がすっきりする
出典:unsplash.com
股関節とお腹は一見、何の関係もなさそうですがそんなことはありません。骨盤が不安定だと、腹筋や背筋など体幹が上手く使えない状態になってしまいます。また筋肉が硬く緊張していると、リンパの流れも悪くなり老廃物や脂肪を溜め込みやすい体に…。股関節をほぐすことで、それらを効率良く撃退できるでしょう。
猫背の改善
出典:unsplash.com
骨盤周辺の筋肉が動きやすくなれば、体全体の動きも自然と良くなっていくはずです。体幹を含めて筋肉をスムーズに使えるようになることで、無理なく自然と姿勢が整い猫背も改善されていくでしょう。
血行が良くなり冷えやむくみが緩和する
股関節が硬いとお腹周りはもちろん、下半身全体の血行が悪くなり冷えの原因につながります。体の中でも大きな筋肉がある下半身が冷えると、全身の冷えに影響を与えてしまいがち。股関節をほぐして筋肉の凝りを解消することで血行が良くなり、冷えやむくみの緩和が期待できます。
代謝アップから痩せ体質にも
出典:unsplash.com
全身の巡りが良くなることで代謝アップが期待でき、痩せやすい体作りができます。また体がスムーズに動かせるようになると、一日の活動量も上がるので消費カロリーもアップするでしょう。そうすると短時間でも効率良くエクササイズに取り組めるようになります。
股関節が硬い人に多い共通点とは?
デスクワークが多い
出典:unsplash.com
座っている姿勢が長時間続くと、脚やお尻の筋肉が凝り固まり、股関節の動きを制限する原因に。同時に背中の筋肉も硬くなり、姿勢の悪さを固定してしまう原因にもなりかねません。骨盤や股関節への負担も大きくなり、より動きにくくなってしまうことも。
体を動かす習慣がない
出典:unsplash.com
筋肉は使わないとフリーズしたように硬くなるといわれています。またそうなると上手く動かせないので、筋肉量やパワーそのものも低下していくといわれています。とくに「歩く」という動作は股関節と直結しているので、日常生活で体を動かす習慣の少ない人は要注意ですよ。
肩凝り・腰痛になりやすい
股関節が硬いということは、その周辺の筋肉にも負担が生じているということ。使わないと硬くなる上に、スムーズに動かせないので、いろいろな所に無理な負荷がかかってしまいます。姿勢の崩れやすさも加わって、より不調を招く可能性も。プチ不調を感じやすい人は、股関節の硬さに目を向けてみましょう。
お家エクササイズで「股関節」をほぐそう
股関節を柔らかくするために、まずはどこの筋肉が硬いかをチェック!それに合わせてストレッチすることで効率良く股関節を柔らかくできますよ。
ハムストリングス(裏もも)の硬さチェック
ハムストリングスは股関節から膝に伸びている筋肉。ここの硬さをチェックしてみましょう。
・仰向けに寝転びます
・膝を曲げず真っすぐの状態で、片足を天井に向かって上げていきます
手を使わずに脚が90度くらいまで上がるかどうかをチェックしてみましょう。90度まで上がらない人は、ハムストリングスが硬くなっている可能性が高いでしょう。
・仰向けに寝転びます
・膝を曲げず真っすぐの状態で、片足を天井に向かって上げていきます
手を使わずに脚が90度くらいまで上がるかどうかをチェックしてみましょう。90度まで上がらない人は、ハムストリングスが硬くなっている可能性が高いでしょう。
腰痛対策にもおすすめ◎立ちながらできる「ハムストリングスのストレッチ」
テレビを見ながらでOK「ハムストリングスのストレッチ」
腸腰筋の硬さチェック
腸腰筋は、腰の辺りから骨盤を通って股関節へと伸びている筋肉で、上半身と下半身をつないでいる重要なインナーマッスル。ここの硬さをチェックしていきましょう。
仰向けの状態で片膝を胸につけるように抱えます。このとき、もう片方の脚は伸ばしたままですが、床からその脚が浮いてしまう人は、腸腰筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
仰向けの状態で片膝を胸につけるように抱えます。このとき、もう片方の脚は伸ばしたままですが、床からその脚が浮いてしまう人は、腸腰筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
反り腰や腰痛が気になる人におすすめの「腸腰筋ストレッチ」
寝る前のベッドの上でできる「腸腰筋ストレッチ」
内転筋(内もも)の硬さチェック
脚痩せのために内転筋(内もも)を鍛えている人も多いと思いますが、日常生活で使うことが少ない筋肉なので衰えるだけでなく凝り固まりやすいパーツでもあります。内転筋の硬さをチェックしてみましょう。
左右の足裏をぴったりつけて、あぐらをかくように座ります。このとき、床と膝の距離がこぶし3個以上のすき間ができる人は、内転筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
左右の足裏をぴったりつけて、あぐらをかくように座ります。このとき、床と膝の距離がこぶし3個以上のすき間ができる人は、内転筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
運動初心者さんでも簡単「膝パカの内転筋ストレッチ」
むくみスッキリも期待できる「内転筋ストレッチ&マッサージ」
お尻の硬さチェック
外旋六筋(がいせんろっきん)という名前は聞きなれないかもしれませんが、お尻にある大殿筋(だいでんきん)の深層にある6つの筋肉の総称で、股関節の安定や歩行時に活躍しています。ここの柔軟性をチェックしてみましょう。
・うつ伏せに寝転び、膝を90度に曲げます
・骨盤と膝が浮かないように膝下をそれぞれ外側に倒します
このとき、膝下と床の角度が45度まで倒せない人は、外旋六筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
・うつ伏せに寝転び、膝を90度に曲げます
・骨盤と膝が浮かないように膝下をそれぞれ外側に倒します
このとき、膝下と床の角度が45度まで倒せない人は、外旋六筋が硬くなっている可能性が高いでしょう。
お尻の深層部まで伸ばせる「ヒップストレッチ」
股関節をほぐして健やかな体作りを*
股関節は、美容・健康の両方に影響を与える重要なパーツ。カチコチにならないようほぐして、柔らかさをキープすることで、不調を緩和したりボディラインすっきりと整えてくれます。まずは今回紹介したセルフチェックをしてみて、自分の体の状態を知ってから、無理なくストレッチを続けてみてくださいね。