人とせっかく話す機会があっても…私の声、聞こえづらいかも?
みなさんは、ハキハキとした声を簡単に出せますか?
コロナ禍による外出自粛で人と対面で会う機会が減ったということもあり、自ずと声を出す場面が少なくなりがち。とくに一人暮らしさんは、「一日のなかで独り言しか、声を出す場面がなかった」ということもあるそうです。
このご時世だからこそ、人とお話する機会があれば、大切にしたいですよね。クリアな聞き取りやすい声で、お互いの意思疎通をスムーズに行いたいものです。
コロナ禍による外出自粛で人と対面で会う機会が減ったということもあり、自ずと声を出す場面が少なくなりがち。とくに一人暮らしさんは、「一日のなかで独り言しか、声を出す場面がなかった」ということもあるそうです。
このご時世だからこそ、人とお話する機会があれば、大切にしたいですよね。クリアな聞き取りやすい声で、お互いの意思疎通をスムーズに行いたいものです。
スムーズな会話を楽しむために、声を通るようにしたい!
そこで、声に磨きをかけるための「声トレ」にチャレンジしてみましょう。
本記事では、お家でできる発声トレーニング(ボイストレーニング)をご紹介。
本記事では、お家でできる発声トレーニング(ボイストレーニング)をご紹介。
声の質は、人間関係での印象づくりにおいても重要。「生き生きと快活に話せる」というのは、人から好かれやすい、明るい性格の方に多い要素です。
人と話すには、まだまだマスク越しでの日々が続きそうですが、いざ人前で話すという時「うまく喋れない」ということがないように、日頃から発声トレーニングをしておきましょう♪
人と話すには、まだまだマスク越しでの日々が続きそうですが、いざ人前で話すという時「うまく喋れない」ということがないように、日頃から発声トレーニングをしておきましょう♪
カラオケも上手くなる!声の通りを良くするトレーニング①~④
① 母音法(ぼいんほう)
母音法とは
母音法とは劇団四季の演出家、浅利慶太さんが考案した発声トレーニング。
どんな言葉でも、下記の5つの母音を用いて発声します。
・a(ア)
・i(イ)
・u(ウ)
・e(エ)
・o(オ)
すこし足を開いて、まっすぐに立ち、鏡を見ながら、口を大きく開けて行いましょう。
どんな言葉でも、下記の5つの母音を用いて発声します。
・a(ア)
・i(イ)
・u(ウ)
・e(エ)
・o(オ)
すこし足を開いて、まっすぐに立ち、鏡を見ながら、口を大きく開けて行いましょう。
母音法で見込める効果とは?
「母音法」での発声を数多くこなすと、無意識のうちに行いがちな「胸式呼吸」から、お腹の筋肉を使う「腹式呼吸」へと、呼吸法が変わっていきます。
深く息を吸う「腹式呼吸」。これを習慣づけることで、体の中からしっかり声を出せるようになる効果も。結果的に、声の通りや、滑舌がよくなる効果も望めるそうです。
また、腹式呼吸は副交感神経を刺激して、体をリラックスさせることにも一役買ってくれます。なんだかイライラしているなという時に、「母音法」で発声練習をすれば心も体も落ち着きそうですね。
深く息を吸う「腹式呼吸」。これを習慣づけることで、体の中からしっかり声を出せるようになる効果も。結果的に、声の通りや、滑舌がよくなる効果も望めるそうです。
また、腹式呼吸は副交感神経を刺激して、体をリラックスさせることにも一役買ってくれます。なんだかイライラしているなという時に、「母音法」で発声練習をすれば心も体も落ち着きそうですね。
「母音法」をやってみよう
<基本のやり方>
子音を外して「母音」だけで発音する。
<例>
・「おはようございます(ohayougozaimasu)」→「オアオウオアイアウ」
・「夕焼~け 小焼け~の~♪」→「ううあ~け おあえ~お~♪」
※『赤トンボ』の冒頭の場合
・「おはようございます(ohayougozaimasu)」→「オアオウオアイアウ」
・「夕焼~け 小焼け~の~♪」→「ううあ~け おあえ~お~♪」
※『赤トンボ』の冒頭の場合
意識的に口を大きく開けないとはっきり発音できないのがよく分かりますね。
《動画で確認》やり方のコツをcheck!
詳しいやり方はこちら
② リップロール
リップロールとは
声優や歌手といった声を職業とする人たちがよく行うボイストレーニングとして有名な「リップロール」。
「リップロール」とは、唇は閉じたままの状態で、息を勢いよく出して、唇を「ブルブル」と震わせるという、唇まわりの運動です。
「リップロール」とは、唇は閉じたままの状態で、息を勢いよく出して、唇を「ブルブル」と震わせるという、唇まわりの運動です。
リップロールで見込める効果とは?
唇を「ブルブル」と震わせるのは、顔や喉の力を抜かないとできないことなのです。それゆえ、唇や表情筋など、顔まわりをリラックスさせた状態で、発声できるようになります。
また「リップロール」の練習をすると、喉が適度に開いて、出せる音域が広がります。また、声帯のマッサージにもなるので、血流が良くなり、声が滑らかに出せるように◎。
さらに、「ブルブル」と震わせているときの息の量は、歌うときに適正な量と言われています。無駄のない息の量をコントロールすることができるようにもなります。
ちなみに、「リップロール」も、「母音法」と同様、腹式呼吸によって行われます(胸式呼吸ではできません)。ひとつ上の章で述べたような、腹式呼吸によるメリットも感じられることでしょう。
また「リップロール」の練習をすると、喉が適度に開いて、出せる音域が広がります。また、声帯のマッサージにもなるので、血流が良くなり、声が滑らかに出せるように◎。
さらに、「ブルブル」と震わせているときの息の量は、歌うときに適正な量と言われています。無駄のない息の量をコントロールすることができるようにもなります。
ちなみに、「リップロール」も、「母音法」と同様、腹式呼吸によって行われます(胸式呼吸ではできません)。ひとつ上の章で述べたような、腹式呼吸によるメリットも感じられることでしょう。
「リップロール」をやってみよう
<基本編>
鼻や口から息を吸って、唇を閉じた状態のまま、口から勢いよく息を吐き出します。お腹に力をいれて、腹式呼吸を意識しましょう。
息を10秒~20秒出し続けると、唇の間が10秒~20秒「ブルブル」と震えることになります。
唇には力を入れず、軽やかな振動になることを目指しましょう。
息を10秒~20秒出し続けると、唇の間が10秒~20秒「ブルブル」と震えることになります。
唇には力を入れず、軽やかな振動になることを目指しましょう。
※基本である、唇を「ブルブル」と震わすことができないときは、両方の人差し指で口角を軽く持ち上げます。すこしあひる口のような形を意識して息を流すと、できることが多いようです。まずは、たった3秒でも唇が「ぷるん」と震える感覚をつかみましょう。できるようになったら、すこしずつ長さを延ばすようにすると、上達していきますよ。
※調子が悪いときは、口の周りを指先でマッサージしてリラックスさせてから再度チャレンジしてみましょう。
※調子が悪いときは、口の周りを指先でマッサージしてリラックスさせてから再度チャレンジしてみましょう。
<本格的な練習編>
基本である、唇を「ブルブル」と震わすことができるようになったら…ステップアップを。
☑ 「うー」と音を出しながらリップロールをしてみましょう。
☑ 高い音→低い音へ移行させたりと、音に変化をつけてリップロールをしてみましょう。
☑ 「うー」と音を出しながらリップロールをしてみましょう。
☑ 高い音→低い音へ移行させたりと、音に変化をつけてリップロールをしてみましょう。
《動画で確認》やり方のコツをcheck!
③ タングトリル
タングトリルとは?
「リップロール」が唇まわりの運動であったのに対し、「タングトリル(巻き舌)」は舌まわりの運動。この「タングトリル」も、プロの歌手のボイストレーニングでよく用いられる発声法です。
詳しくは下の『やってみよう』の章で解説しますが、電話の「トゥルルルル」といった、呼び出し音を鳴らすように、巻き舌の運動を行います。
詳しくは下の『やってみよう』の章で解説しますが、電話の「トゥルルルル」といった、呼び出し音を鳴らすように、巻き舌の運動を行います。
タングトリルで見込める効果とは?
「リップロール」と同様に「タングトリル」は、顔や口まわりをリラックスさせることができるのが大きなメリット。
そして舌や表情の筋肉をほぐす効果もあるため、滑舌の改善にも繋がります◎ 抑揚をつけた話し方も、力を入れすぎることなく、ラクにできるようになりますよ。
よく「リップロール」と「タングトリル」は、歌う前の柔軟体操としてセットで捉えられることが多いです。
そして舌や表情の筋肉をほぐす効果もあるため、滑舌の改善にも繋がります◎ 抑揚をつけた話し方も、力を入れすぎることなく、ラクにできるようになりますよ。
よく「リップロール」と「タングトリル」は、歌う前の柔軟体操としてセットで捉えられることが多いです。
「タングトリル」をやってみよう
<基本のやり方>
上の前歯の裏側あたりにつくように舌をもってきます。
舌を脱力させて、お腹から息を出します(腹式呼吸)。舌はアール(R)の“ル”を言うような「巻き舌」の形に固定し、「トゥルルルル…」と強く息で舌の先を振動させましょう。上顎を弾くような感覚です。
無理のない範囲で、息が続く限り(途切れるまで)タングトリルを行いましょう。
舌を脱力させて、お腹から息を出します(腹式呼吸)。舌はアール(R)の“ル”を言うような「巻き舌」の形に固定し、「トゥルルルル…」と強く息で舌の先を振動させましょう。上顎を弾くような感覚です。
無理のない範囲で、息が続く限り(途切れるまで)タングトリルを行いましょう。
《動画で確認》やり方のコツをcheck!
④ ロングトーン
ロングトーンとは
「ロングトーン」とは、「ひとつの音を伸ばし続ける」という発声練習の方法。まっすぐに伸びる声は、よく通る声として聞き取りやすく、明瞭な発声として感じられるようになります。
息の量をコントロールする術が身につくこともあり、吹奏楽奏者の方の基礎練習としてもお馴染みです。
息の量をコントロールする術が身につくこともあり、吹奏楽奏者の方の基礎練習としてもお馴染みです。
ロングトーンで見込める効果とは
ロングトーンの練習をしていると、息を長く吐きだし続ける練習にもなるので、肺活量がアップします。肺活量を鍛えて一定の音を長く伸ばせるようになると、音のピッチがずれにくくなりますよ。カラオケで音程を正しく取りやすくなるという効果も◎
「ロングトーン」をやってみよう
<基本のやり方>
「ロングトーン」は、「ミーーー」「ソーーー」「ラーーー」など、ひとつの音を伸ばし続けるだけです。とても簡単。
呼吸法は、腹式呼吸。しっかりと息を吸うこと、吐くことを意識するのが大切です。腹式呼吸で息を吸ったら、あるひとつの音音を、同じ声量、同じ音程、同じ強さで、できるだけ長く出し続けます。
初心者さんは、まずは10秒、ぶれないように発声し続けることを目標にしましょう。女性なら、上級者さんは45秒程度を目指すといいですね。
安定してできるようになったら、音階ごとにロングトーンを練習します。
(徐々に音階を上げていく)
呼吸法は、腹式呼吸。しっかりと息を吸うこと、吐くことを意識するのが大切です。腹式呼吸で息を吸ったら、あるひとつの音音を、同じ声量、同じ音程、同じ強さで、できるだけ長く出し続けます。
初心者さんは、まずは10秒、ぶれないように発声し続けることを目標にしましょう。女性なら、上級者さんは45秒程度を目指すといいですね。
安定してできるようになったら、音階ごとにロングトーンを練習します。
(徐々に音階を上げていく)
《動画で確認》人気の動画で、やり方のコツをcheck!
ロングトーン女声用
詳しいやり方はこちら
聞き取りやすく、心地よく。あなたの声に磨きをかけて
誰とも話しをすることがないという日々は、私たちの声と喉を衰えさせてしまいます。でも、少しずつでも、できるときに発声練習をすることで、声は聞き取りやすく、心地よくなっていきます。
今回、ご紹介した「発声練習(ボイストレーニング)」はどれも簡単なものばかり。ぜひ、時間を見つけて練習を積み、前よりも一層、魅力的な声を手に入れてみてくださいね!
今回、ご紹介した「発声練習(ボイストレーニング)」はどれも簡単なものばかり。ぜひ、時間を見つけて練習を積み、前よりも一層、魅力的な声を手に入れてみてくださいね!