戸隠山と鏡池。厳かなイメージです
県庁所在地の長野市から約1時間で、戸隠に到着します。岩戸伝説や、平安時代の山岳修験道場の場として
知られる戸隠は、謡曲「紅葉狩り」のモチーフにもなった、神話と伝説の山里です。
知られる戸隠は、謡曲「紅葉狩り」のモチーフにもなった、神話と伝説の山里です。
吉永小百合さんが出演したJR東日本のTVCFによって、全国区のパワースポットとして認知された戸隠奥社。
参道には、江戸初期に植林された樹齢400年のクマスギが連なります。
参道には、江戸初期に植林された樹齢400年のクマスギが連なります。
平安時代に修験者たちが駆け巡った戸隠は、「戸隠忍法」発祥の地でもあり、水芭蕉の群生地としても知られます。
出典:www.flickr.com(@dreamcat115)
5月、雪解けとともに水芭蕉が満開になる「戸隠森林植物園」。奥社参道からも入っていけます。
平安期、戸隠にもたらされたお蕎麦。特色と美味しい理由は
平安時代、霊山戸隠山への信仰に多くの修験者が集まって来ました。
彼らが携行食糧として戸隠にもたらした「そば」が、江戸時代には「そばきり」として宿坊のもてなし料理となり、現在は全国に知られる「戸隠そば」となりました。
出典:戸隠の歴史 | 戸隠神社
◆お蕎麦は、当日に打ちます
◆盛り方は「ぼっち盛り」!
【ぼっち盛り】
戸隠そばの盛り方は、茹であがったそばを冷水に放った後、水を切らないまま、そばを折るように、丁度 馬蹄形に盛りつけます。
◆ざるは、特産の根曲り竹を編んだもの
◆冷たく清らかな水
決定的に違うのは、戸隠の「水」です。戸隠は「長野市の水瓶」と言われる水源地です。
戸隠の水道水は水質が良く、真夏でもとても冷たいです。その水を使って、
打って、茹でて、しめるのでおいしい蕎麦ができるのです。
長野駅から車で約40分(バスでは約1時間)の「戸隠中社」から3店、 さらに20分ほど足を伸ばした「奥社」エリアの5店をご紹介します
【 中社エリア 】
うずら家
開業は1967年。長く「食べログ」をはじめ、数々のグルメサイトで常に№1の評価と、不動の人気を誇るお蕎麦屋さん。中社の大鳥居のすぐ近くにあります。
山の幸の盛り合わせ(800円)は鴨ロース・冷たいとろろに入ったジュンサイ・
マヨネーズと胡麻ベースのソースがかかったオクラ・胡瓜と茗荷味噌を添えて・茄子の揚げ浸し。
これが私的ホームランでした。
鴨ロースはそば用に用意されたワサビを自分で擦ってつけて食べれば最強です。
【住所】長野県長野市戸隠3229
【TEL】026-254-2219
【交通手段】長野駅から川中島バス(戸隠高原行)で約1時間「中社宮前」下車すぐ
【営業時間】10:30~16:00 売切れ次第閉店
三連休の時は、10:00~ ※ランチ営業、日曜営業
【定休日】水曜日(祝日の場合は前日)※冬季休業はありません
徳善院蕎麦 極意|とくぜんいんそば ごくい
「中社」バス停から歩いて数分。前出のうずら家の少し先に。宿坊とお蕎麦屋さんを兼ねています。
戸隠のそばは本来、戸隠神社に御参拝の方々の食事の席に宿坊で季節の料理と一緒にお召し上り頂くものでございます。当家ではこの様式を特に「徳善院(とくぜんいん)蕎麦」と名付け、他と区別して皆様に戸隠宿坊の味を気軽にお召し上がり戴いております。
戸隠そば苑|とがくしそばぞの
戸隠中社の大鳥居から少し奥まったところにある、古民家のような平屋です。
【 奥社エリア 】
奥社の茶屋
奥社の参道入り口にあります。国立公園の中だけに、隈研吾さんの設計による建物は黒子に徹し、森に溶け込んでいます。
【住所】長野県長野市戸隠3506
【TEL】026-254-2222
【交通手段】長野駅から川中島バス(戸隠高原行)で約1時間30分「戸隠奥社入口」下車すぐ
【営業時間】10:00~17:00 ※ランチ営業、日曜営業
【冬季休業】11月下旬~4月下旬
戸隠奥社前食堂 なおすけ
奥社の茶屋からほんの少し奥まった、参道入り口のすぐそばにあります。
そばの実
鏡池(こちらの記事で、一番最初の画像に登場する湖です)に向かう林道の入口にあります。
サイドメニューも楽しい。
そばの包み上げは、キノコや三歳の味噌和えを薄い蕎麦生地で包み揚げにしたもの。
外側のサクサクした食感に中のねっとりした食感の対比が面白い。
スポンジ生地にそば粉、クリームチーズにそば茶を使用したそば香るスイーツ。
クリームチーズがまろやかで、口どけなめらか。
口の中でフワッととろけます。
そば茶屋極楽坊|ごくらくぼう
奥社入口から歩いて1㎞ほど。越水が原(こしみずがはら)という森の中にあります。
若いオーナーによる、季節を映すかわいらしいしつらい。
そば茶屋極楽坊
住所:長野県長野市戸隠3611-5
電話:026-254-3267
営業:[夏期]10:30~18:00(L.O.17:30)
[冬期]11:30~18:00(L.O.17:30)
定休日:木曜日
【交通手段】夏季:長野駅からアルピコバス(戸隠キャンプ場行)で約1時間30分「戸隠森林植物園」下車徒歩5分 冬季:アルピコバス「公明院前」下車 徒歩5分
戸隠から車で15分。飯綱(いいづな)高原に 食べログ“全国ベスト3”圏内の店が
ふじおか
戸隠より長野駅方向へ戻って車で15分ほど。野鳥の声がこだまする飯綱高原の別荘地にたたずむ、ポスト&
ビームのログハウスがお店です。
ビームのログハウスがお店です。
メニューは「せいろそばのコース」のみ。
・せいろそば 美しい翡翠色の蕎麦は強烈な香りを放っていました。
目に前にせいろが置かれた瞬間に蕎麦の香りがテーブルに立ちこめます。
本当のそばの香りとはこんなにすごいものなのか、初めて理解した瞬間でした。
牧場や草原で干し草を裏返した時の青臭く咽かえるような香りで懐かしい
ホッとする香り。
【TEL・予約】026-239-2677※完全予約制。2名以上(11歳以上)。
【住所】長野県長野市上ヶ屋2471-2066
【営業時間】金・土・日・月曜日※11:30までに入店のこと
【定休日】火~木曜
●長野駅から「戸隠キャンプ場(冬季は戸隠中社)」行きバスに乗って「飯綱登山口」バス停下車。徒歩15分ほど)
おわりに
さまざま伝説や神話が、お蕎麦をいっそう美味しくしてくれる戸隠ですが、お蕎麦屋さんを訪ねる際におさえておきたいポイントもいくつか。
(1)その日に打ったお蕎麦が売り切れ次第、店じまいする
(2)冬季休業する店がある
(3)戸隠中社以遠は、バスが冬期運休する
(4)予約必須
…などなど。
お目当てのお蕎麦屋さんがあったら、確認してからお出かけしましょうね♪
(1)その日に打ったお蕎麦が売り切れ次第、店じまいする
(2)冬季休業する店がある
(3)戸隠中社以遠は、バスが冬期運休する
(4)予約必須
…などなど。
お目当てのお蕎麦屋さんがあったら、確認してからお出かけしましょうね♪
戸隠エリア全般の観光についてはこちらをご参照ください。
人間のなんと小さいこと!