手前味噌を作ろう!
基本の作り方
材料は、大豆と麹と粗塩の3つ。粗塩の割合が多ければ「辛口のお味噌」になり、麹の割合が多ければ「甘口のお味噌」になります。お好みの「我が家のお味噌」に仕上げる為の試行錯誤は大変だけど、それが手前味噌の楽しみでもあります。関東信越を中心とした全国的な辛さは塩分12%。これを基本にした目安の材料は次のようになります。
出来高3.7kg前後の場合 大豆 1kg 麹 1kg 粗塩 450g前後
出来高7.4kg前後の場合 大豆 2kg 麹 2kg 粗塩 900g前後
カビ対策
ホワイトリカーや焼酎などアルコールの高いお酒をスプレーに入れた物を準備して、材料に触れる容器などをすべて消毒します。拭きとる場合は、雑菌が繁殖しやすい布巾よりもキッチンペーパーの方がおススめです。
手作り味噌を作る材料でもある塩もカビ対策には効果的です。麹の下準備で使った塩の残り1割を、お味噌を入れる前に味噌容器の底と、詰め終わった後カビが発生しやすい縁を中心にふります。
天地返し
いろんなお味噌の作り方
お味噌作りは、容器にもこだわって
作る楽しみ、待つ楽しみ
いろんな心配りをしながら「美味しくな~れ」と祈りつつ仕込むお味噌作り。そして、24時間365日、休まず発酵し続ける樽の中を想像しながら待つ楽しみ。
ただ美味しいというだけではない、いろんな楽しみが手作りのお味噌には、いっぱい詰まっています。そして、そのお味噌で作るお味噌汁は、日本一美味しいことは間違いないですよね。
そんな「手前味噌」という言葉の通り、みんなに自慢したくなるほど美味しい手作りお味噌、この冬は1樽仕込んでみませんか?
昔から「寒仕込み」という言葉があるように、手作りのお味噌「手前味噌」を仕込むには、雑菌が繁殖しにくい1~2月が最適だと言われています。暖かくなって繁殖しやすいカビ菌が入る前に仕込んで、ゆっくり麹菌や酵母菌を増やしてあげる為に、いろんな事に気を配りながら、2日間にわたり丁寧に作業をしていきます。