「新鮮な状態のうちに使い切れない！」という理由で、冷凍した野菜の数々。ついつい冷凍庫の奥にしまいこみがちですが…もちろん、冷凍した野菜は永久には保存できません。

丸ごと冷凍しているのか、カットして冷凍しているのか、加熱してから冷凍しているのか――といった冷凍条件によっても異なりますが、だいたい「1か月～2か月ほどで食べ切る」のがおすすめ。美味しい状態で食べるには、早めに使い切ることが大切です。

冷凍トマトを使ったパスタ用のトマトソースです。

栄養価をキープしたまま冷凍保存できるトマト。冷凍すると、細胞が壊れやすくなり、大きく潰して使うお料理にもぴったりなんです。

さらに、皮むきも驚くほど簡単！冷凍トマトに水をかけると、つるりと皮がむけます。トマトソースのように、滑らかさが大切なお料理には、皮は剥いておいた方が美味しくなりますよね。シンプルな味付けで、素材の旨みをしっかり味わいましょう。

鶏のささ身を茹でたスープをベースにする、たっぷり野菜のスープです。

冷凍トマトは、細胞が壊れやすいので、火の通りもはやく、時短料理にもつながります。仕上げにオリーブオイルをかけると、ふんわりと香りが立って、より美味しそうになりますよ。

冷凍したトマト、マッシュルーム、玉ねぎを使い、旨みたっぷりに仕上げたカレーライスです。冷凍トマトを丸ごと1個使ってベースの部分を作っています。

きのこ類は冷凍すると、酵素の働きで冷蔵保存していたものよりも、旨みがアップすることでも知られていますよね。マッシュルームは4つにカットしてから冷凍しておくといいですね。冷凍する際にはスピーディーに凍り、調理する際には全体を均一に美味しく仕上げられるようになります。

冷凍トマトをトッピングしたぶっかけ冷やしうどん。

ざく切りトマトで作った冷凍トマトは、ジップロックなどの保存袋に平らにして冷凍しておけば、必要な分だけ、パキッと折って使うことができます。冷凍トマトをそのままのせて、麺を冷やすことができるため、うどんをレンジ加熱した後に、水で締める必要がありません。思い立ったらすぐに作れるスピードレシピです。

オリーブオイルと塩を加えて、味を調えたらヘルシーなスイーツの出来上がり！おうちフルコースの途中に、口直しとして出してもいいですね。

冷凍トマトの丸ごと出汁浸しです。シンプルなフォルムがとても美しいですね。

トマトを冷凍すると、細胞が壊れて、味が染み込みやすくなります。漬け汁に4時間ほどつけておくと、ゆっくりと解凍しながら味がじんわりと染み込んで、まるで高級料亭のようなお味に。トッピングのとろろ昆布はこんもりとのせると、上品です。

粗みじんにした冷凍玉ねぎを使ったシンプルなオニオンスープです。

冷凍玉ねぎも細胞が壊れやすくなっているので、生の玉ねぎを使うよりも素早く炒めあがります。加熱しはじめは、玉ねぎが解凍されている段階なので、強めの火にしても大丈夫。フライパンをしっかり熱することができます。水分がなくなってからはあっという間に焦げてしまうので、火加減に気を付けて、丁寧に炒めましょう。

スライスした冷凍玉ねぎを使ったオニオングラタンスープです。

凍った状態の冷凍玉ねぎをお鍋に入れたら、蓋をしてじっくり蒸し焼きに。玉ねぎから出てくる水分がじんわりと回って、旨みも引き出されます。トッピングにチーズたっぷりのバゲットを浮かべたら、まるでお店のような仕上がりに。

電子レンジを使って時短で仕上げるオニオングラタンスープです。

冷凍玉ねぎは、電子レンジで最初に加熱してしまうので、炒める時間を短くできます。すこし焦げてきたら、水を加え、全体の色みを均一にしながら炒めると、スピーディーに仕上げられるんです。10分で完成するので、スープジャーのお弁当にもおすすめのレシピ。お弁当にするときには、チーズをのせて焼いたバゲットは別添えにして、食べるときにスープに入れるようにしましょう。

冷凍玉ねぎを使った牛肉炒め。

他の食材と合わせて炒め物に使うときには、玉ねぎはくし形に切るといいですね。ほどよいボリューム感と、冷凍玉ねぎの時短感の両方が活かせます。肉を焼いて、玉ねぎを入れたら、あっという間に完成。包丁をあらためて出さなくていいところも、時短につながります。

冷凍にんじんを使ったおかか和えです。

細く切ってから冷凍したにんじんは、必要な量だけジップロックなどの保存袋から取り出しやすく、少しだけ使いたいときにも重宝します。電子レンジで加熱した冷凍にんじんに、調味料を和えるだけの簡単レシピです。

にんじんは、彩りがいいのでお弁当の隙間や、ちょい飲みのオツマミなどにも便利。いつも常備しておきたい冷凍野菜のひとつですね。

冷凍ブロッコリーを使った塩昆布和えです。

電子レンジで冷凍ブロッコリーを加熱するときは、すこし水を入れてラップをかけ、蒸すように全体に火を入れると美味しくなります。加熱しすぎると、しなっとした食感になってしまうので、ブロッコリーの量を見ながら、控えめに電子レンジをかけていくといいでしょう。

電子レンジで加熱した冷凍ブロッコリーの白だしおひたし。

こちらもすこし水を加えて加熱したブロッコリーを使ったレシピです。おひたしにするときは、加熱した後にしっかりとブロッコリーの水を切っておくところがポイント。水が残っていると、白だしが薄まってしまいますのでご注意を。

冷凍おくらの簡単煮びたし。

麺つゆを使ったスピードレシピの煮びたしです。冷凍おくらは凍ったまま、調理をスタートできるので、あと一品足りないというときにも◎。かつお節がゆらゆら揺れるのを眺めながら、アツアツのところをいただきましょう。

ジップロックをそのまま使う、冷凍おくらの中華風おひたしです。

冷凍おくらを作るときに使ったジップロックに、そのまま調味液を入れて、漬け込みます。洗い物も出ず、漬け込む時間さえあれば手間なく子どもでも作れます。おくら全体が調味液に浸るように、置き場所を工夫するといいですね。

冷凍おくらをボリュームアップさせる肉巻きです。

凍ったままの冷凍おくらを豚肉で巻いて焼くだけの簡単レシピ。豚肉の代わりにベーコンにすれば、もっとお手軽に作れそう。カットしたときの断面が星形になっていて可愛いので、お弁当にもおすすめですよ。

冷凍ほうれんそうと豚しゃぶを和えたさっぱり和え物。

豚肉と冷凍ほうれんそうは別々に茹でると、それぞれの味がしっかりと際立ちます。梅干し、みりん、ごま油で作る和の調味液は、すっきり爽やかで夏のおかずにぴったり。ビールの肴として出せば、お酒が進みそうですね。

子どもも大好きな、ほうれん草とソーセージのソテーです。

冷凍ほうれんそうは、電子レンジで軽く解凍してからフライパンへ。あまり長くフライパンで炒めていると、べちゃっとした食感になり、ほうれんそう自体も細かくなってしまいます。短時間で、さっと炒めるように気を付けましょう。

お酒によく合う、ほうれん草ベーコンペッパーです。

冷凍ほうれんそうに、油揚げ、ベーコン、マイタケなど、旨みがたっぷり含まれる食材を合わせてソテーにしています。味付けはなんとブラックペッパーのみ。それでも、食材それぞれの旨みが絡み合って、味わい深くなるんですよ。

冷凍のほうれん草を使った本格的なインドカレーです。

クミン、カルダモン、ターメリックなどスパイスをたっぷり使って作るインドカレーは、香りがよくて、まるでインドカレー屋さんに来たような錯覚を覚えます。煮た野菜やほうれんそうをブレンダーでピューレ状にして、生クリームを加えたら出来上がり。優しいグリーンの、まろやかなグリーンカレーになりました。

冷凍いんげんで作る、アメリカの伝統料理、グリーンビーンズ。

ベーコンと玉ねぎ、冷凍いんげんをくたくたになるまで煮こむお料理です。ほんのりと、いんげんの甘味を感じます。どこか懐かしいような味わいに心がほっと落ち着きますね。

パパっと作れる冷凍アスパラと卵の炒め物です。

冷凍アスパラと鶏ガラスープで味付けした卵を順に炒めるスピードレシピ。緑と黄色が鮮やかなので、お弁当にもおすすめ。野菜嫌いな子どもでも食べやすい組み合わせです。

冷凍アスパラで作る、簡単ナムルです。

電子レンジ解凍した冷凍アスパラに、調味液を混ぜ合わせるだけ。柔らかなアスパラに、白いりごまのぷちぷちとした食感がほどよいアクセントに。食卓に緑の食材が足りないなと感じたときにぴったりのレシピです。

長いままの冷凍アスパラで作るレモンバターソテー。

レモンペーストはチューブのものを使用して、簡単に。凍ったままのアスパラをソテーするので、焦がさないように火加減に気を付けましょう。上に、温泉卵をのせると前菜風に仕上げられますよ。

冷凍アスパラにベーコン、しめじを合わせて作る豆乳クリームパスタです。

ベーコン、しめじ、アスパラは好相性の素材。オリーブオイルでしっかり炒め、豆乳でクリームソース仕立てにしています。コンソメと白だしで深みのある味わいに。生クリームなしなのに、しっかりコクも感じられます。

しいたけ、しめじ、えのきをミックスにした冷凍ミックスきのこで作ったガーリックバター炒めです。

たっぷりきのこでヘルシーなのに、ボリューム感もあるひと皿。きのこは他にもお好みのきのこを冷凍しておいて、ミックスしても作れます。パスタにかけて、パスタソースとして食べてもいいですね。

冷凍椎茸のクリームグラタン焼きです。

椎茸を逆さにして耐熱皿にのせ、生クリームをかけレンジ加熱、その後、チーズをかけてトースターで焼き上げるという簡単レシピです。旨みたっぷりの椎茸はとてもジューシー。ふんわりと漂う椎茸の香りに、食欲をそそられます。

電子レンジで作るスピードビーフシチューです。

冷凍きのこミックスに牛肉を合わせて、電子レンジにかけます。ケチャップ、ウスターソース、みりん、バターと調味料もお家に常備されているものしか使わないので、食べたいなと思ったときにすぐ作れるレシピです。きのこは、何種類か合わせたきのこミックスにした方が味が複雑になって美味しくなりますよ。

冷凍きのこを使った炊き込みご飯です。凍ったままのしめじ、まいたけを炊飯器にセット。調味料を入れて30分ほど置いてから、あとは炊飯スイッチを押すだけの簡単レシピです。

手間なく、きのこたっぷりの炊き込みご飯が完成！冷凍きのこは、同じくらいの大きさになるように切ってから冷凍しておくと、加熱ムラなく調理できます。

冷凍きのこの炒めサラダです。焼き肉のたれで炒め合わせた冷凍きのこをレタスやベビーリーフの上にトッピングした濃厚な味わい。お好みでマヨネーズやパプリカパウダーをかけると、さらにコクがプラスされて◎。マヨネーズ大好きな子どもたちもしっかり食べてくれそうです。

手作りの「冷凍きのこミックス」を活用した味噌汁レシピ。

きのこは冷凍すると、旨みがアップするんですよ◎ グルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸が増えるので、味わい深く感じやすくなります。味噌汁に仕立てると、きのこ自体からも出汁が出ていっそう美味しく感じられるはずです。

こちらも、ひとつ上でご紹介した、手作りの「冷凍きのこミックス」を活用した一品。冷凍きのことコーンのバター炒めです。

コーンの黄色が鮮やかで、ぱっと食卓が明るくなりますね。冷凍きのこはフライパンでしっかり炒めて、水分を飛ばして。中途半端に火を入れると、べちゃっとした口当たりになってしまいます。醤油は、風味を残すために、炒めあがりの最後に垂らして、ジュッとフライパンで焦がすようにすると香りもよくなりますよ。

そのまま調理に使える「冷凍野菜」。栄養価がアップしたり、味が染みやすくなったりと、冷凍することでメリットもたくさん生まれます。

旬の野菜をたっぷり食べるためにも、「冷凍野菜」を上手に活用して、日々の食卓を豊かにしてみてくださいね♪