身近な「水」をあなたの味方に
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「水」に恵まれた日本では蛇口をひねるだけでタダのような価格で清潔な「水」を手に入れることができます。その身近さゆえに知らないことも多いのではないでしょうか?今回は水の基礎知識として水に対する素朴な疑問にお答えしつつ、健康やダイエットを成功させるために必要な水との向き合い方を解説します。
水の基礎知識
蛇口をひねればすぐ出てくる水ですが、ミネラルウォーターのボトルを買ったり、ウォーターサーバーを使ったりする人も多いと思います。そこで水に賞味期限はあるのかといったことから硬水と軟水の違いまで、水の基礎知識についてお伝えします。
水の賞味期限
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販売されている水はろ過した後に殺菌してペットボトルなどに詰められるので、安定した品質を保っています。ただしペットボトル容器は、液体は通しませんが、気体をごくわずかですが通します。この性質により長期間保存すると 水がペットボトルの素材を通して蒸発するので、徐々に中身の量が減っていく、ということがおこります。そのためペットボトルで売られている水の賞味期限は、「水の賞味期限」ではなく、「容量が変化するしない期限」を示しています。
水は腐る?
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本来、水は水素と酸素だけでできた無機物なので腐ることはありません。しかしそこに不純物が入ることで、不純物の質が劣化し、その影響で水が汚れて悪臭を放つようになった状態を例えて「腐る」と表現することもあるのです。殺菌された水であっても一度開封して口をつけたら、品質の劣化が始まるので速やかに飲みましょう。
ちなみに水道水を汲み置きした場合、直射日光を避けて涼しい場所で3日、冷蔵庫で10日程度が保存の目安になるそうです。
ちなみに水道水を汲み置きした場合、直射日光を避けて涼しい場所で3日、冷蔵庫で10日程度が保存の目安になるそうです。
水のカロリー
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水にカロリーはありません。なので水だけを飲んで太る=脂肪が増えることはありません。確かに「水を飲んでも太る」という声を聞きます。それは脂肪が増えているわけではなく、体重計に【自分+水の重さ】が表示されたのを見て「太る」と表現しているのではないか、と思われます。逆にいえば必要以上に体に水を溜め込んでしまう「むくみ」を解消するだけで、脂肪は減りませんが体重は減ることになります。
硬水と軟水
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水の硬度はカルシウムとマグネシウムの含有量によって分けられます。具体的には硬度120mg以上が硬水、120mg未満が軟水と世界保健機関(WHO)では分類されています。硬水は口当たりが重く苦みを感じます。反対に軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です。私たちが普段日本で飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水ですので、日本人には軟水の方が合うと言われています。
水と体
あなたの体に欠かせない水。なぜ欠かせないか知っていますか?あなたがどのくらいの量の水をどのように飲むのがよいのか、改めて考えてみたいと思います。
水はなぜ、必要?
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水は体の中では体液として、3つの役割をはたします。
1.酸素や栄養分を身体中に運び、老廃物は体外へ出す
2.皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して体温を一定に保つ
3.新陳代謝がスムーズに行われるよう、体液の性状を一定に保つ
あなたの体の約60%が水分で、5%失うと脱水症状が現れ、20%失うと死に至ります。そのため体は新しい水が入ってこないと、古い水がなかなか捨てられません。常に新しい水を体に供給することが溜まらない体を作るためには重要です。
1.酸素や栄養分を身体中に運び、老廃物は体外へ出す
2.皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して体温を一定に保つ
3.新陳代謝がスムーズに行われるよう、体液の性状を一定に保つ
あなたの体の約60%が水分で、5%失うと脱水症状が現れ、20%失うと死に至ります。そのため体は新しい水が入ってこないと、古い水がなかなか捨てられません。常に新しい水を体に供給することが溜まらない体を作るためには重要です。
水2リットルは本当に必要?
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人が1日に排出する水の量は尿、便、呼吸、汗を含めて2.5L程度といわれています。なので同量を補給すれば健康を維持するうえで問題あるありません。食事に含まれる水分からも水分補給はできるので、水の形で摂るのは1.2Lくらいといわれています。
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ただ、これはあくまでも目安。尿や便の量って毎日、違いますよね?おしゃべりが弾めば呼吸量が増えるし、気温が下がれば汗が減ります。あなたの体は日々、揺らぎがあるのです。そこを無視して、水は必ず2L飲む!と決めてしまうと体とのズレが出てきてしまいます。数字に固執せず、あなたの体を観察しながら水を摂るようにしてくださいね。
どんな水を飲んだらいいの?
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水は毎日、口にするものなのであなたが飲みやすいと感じるものがベストです。味がないと飲みにくい…というのであればノンカフェインの飲み物を選んでみてください。カフェインは利尿作用があるので水分を摂りたいのに、排出する量が増えてしまうことも。カフェイン入りの飲み物はティータイムの楽しみとして別に考えましょう。
水はどう飲むのがいいの?
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水はこまめにチョコチョコ飲むのが正解です。喉が渇いた、と水をたくさん飲むようなことをしても体が対応しきれずうまく吸収できません。また、水を排出するときはろ過装置である腎臓を通すのですが、1度に飲み過ぎると腎臓がオーバーワークになり負担がかかります。
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そしてできるだけ温かい状態で飲めるといいですね。胃腸をはじめ内臓や消化液は37℃前後で最も元気に働きます。冷たい飲み物を飲むと内臓を冷やし、働きの妨げになることもあるのです。
ノンカフェイン&アレンジ飲み物レシピ
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水分補給は体のために、ティータイムには心のために。その時々に合った飲み物を選べるといいですね。ここでは体と心が潤う、飲み物のレシピを紹介します。
ノンカフェイン
ホット麦茶
黒豆茶
玄米コーヒー
しょうがルイボスティー
アレンジ飲み物
焼きマシュマロラテ
さくらミルクコーヒー
レモングラス・グリーンティー
ロイヤルミルクティー
「水」を味方にして溜まらない体に
水の飲み方1つで体は健やかにも、重だるくむくみもします。そして時間はかかりますが、いくつになっても体は変わります。水とあなたの体を見直して、あなただけの付き合い方を見つけてみてくださいね。
夏の定番の麦茶をホットでいただくと、香ばしさがいっそう際立ちます。コトコト煮出す必要はなく、急須にパックを入れ熱湯を注ぎ1〜2分蒸らすだけでできあがりますよ。