※本コンテンツはキナリノが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
キッチンde自由研究気分♪ わくわく親子クッキングを楽しもう
出典: 「料理は科学」とよく言われるように、熱を加えたり、水や塩が食材に作用したりと、基本的な調理法にも理科の実験的な要素が多く含まれています。
お子さんと一緒に過ごすお家時間、そんな“実験的な要素”を取り入れた親子クッキングを楽しんでみてはいかがでしょう。
出典: 「これってなんで固まるの?」「どうしてモチモチになったの?」など、食べ物の色や食感の変化を目の当たりにしたら、子供の知的好奇心は、ぐんぐん伸びていくことでしょう*
今回ご紹介するのは、幼いお子さんでも楽しめる、とってもカンタンな“実験的な要素”を取り入れたレシピです。
カンタンなので、料理が苦手なお母さん・お父さんでも、お子さんに調理の工程を丁寧に教えつつ、こなしていけますよ。ぜひお家のおこもりDAYやお子さんのお友達が遊びに来る日などに、試してみてくださいね。
~面白い現象を観察しながら、お料理してみましょう~
出典: 小さな子供でも確認しやすく、親子で盛り上がりやすいのが、色の変化を楽しめる食材や料理。小学生の子どもなら、どうして色が変わったのかを説明すれば、しっかり理科の分野の理解が深まることでしょう。
出典: 色が変わる瞬間を見逃さないように、ぜひスマホで調理過程の写真を撮ったり、子供に声掛けをしたりしながら、<色の変化>レシピにトライしてみてくださいね。アルカリ性→酸性への色を楽しむなら、100円ショップなどでリトマス試験紙を用意してみるのもおすすめです。
出典: カレー粉を使った酸性・アルカリ性での変色の実験ができます。カレー粉が黄色く見えるのは、クルクミンという色素によるものです。クルクミンは、酸性から中性になると黄色に、アルカリ性になると赤色になるという性質があります。
アルカリ性のかんすいと酸性のウスターソースを使って、色の変化を楽しめます。野菜を先に入れてしまうと、色の変化が分かりにくくなってしまうので、野菜は別で作っておくといいですね。
透き通った美しいブルーのお茶ができるバタフライピー。幻想的な色合いで人気が高い青い花のハーブです。バタフライピーにはアントシアニンが含まれており、酸性になると青から紫へと色が変わります。青いお茶にレモン汁などの酸性物質を加えると、ミステリアスな紫に変わります。
高品質 100g バタフライピー お茶 Butterfly Pea バタフライピーティー 蝶豆 メーカー品質保証あり (100)
1,590円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
青いハーブティー・バタフライピーは、レモン汁でどんどん赤紫に
出典: それでは、バタフライピーにレモンを加えてみましょう。レシピというほどのものはなく、ただ、レモンを加えるだけですよ*
もともとお茶ですので、レモンを加えることで、色の変化だけでなく爽やかな酸味と香りがアレンジされて、より美味しくなります。スライスしたレモンを入れるよりも、レモンを一滴ずつしぼって、お茶の中に落としていくと変化をゆっくり、しっかり見ることができます。
〚青いお茶の変化〛混ぜて楽しい*フローズンレモネード
バタフライピーを、レモン入りのフローズンドリンクに合わせて
出典: こちらは上でご紹介したレシピと同様、バタフライピーの色の変化を応用したもの。フローズンレモネードにバタフライピーティーを注ぐことで、ほんのり優しいピンク色に変化するというレシピです。ベースのレモンの量と、注ぐバタフライピーのお茶の量で、色味が変わります。
みんなが大好きなタピオカも一緒に入れて、ボリュームもアップしても◎ もちろん、タピオカが無くても美味しいです。
子供も大満足の三時のおやつになりますね。
紫キャベツにレモン汁を加えて、青・紫・赤紫をつくってみよう
出典: 紫キャベツは学校での色の変化の実験でもよく使われる素材。手に入れやすいうえ、色の変化が鮮やかなので、子供にも分かりやすい素材のひとつです。紫キャベツに含まれるアントシアニンには、アルカリ性で青く、酸性で赤くなる性質があります。
そこで、紫キャベツ溶液に重曹とレモン汁を加えることで4色の変化を作ります。重曹を加えることで青に、紫キャベツ溶液そのままで紫に、レモンをすこし加えて赤紫に、そしてたっぷりのレモンを加えて濃いピンク色に仕上げています。きらきらの大人っぽい色合いの美しいゼリーが出来上がります。
紫キャベツにレモン汁を加えて、不思議な雰囲気のキャベツパエリアをつくろう
出典: こちらも紫キャベツにレモン汁をかけることで色の変化を見ることができるパエリアです。華やかで一見難しそうに見えますが・・・材料を確認してみると、「お米」をはじめ、「ブロックベーコン」「紫キャベツ」「鶏ガラスープ」「レモン汁」だけ!
これなら、食べる直前に食卓でレモン汁をかけられるので、ゆったり色の変化を楽しめます。レモンをカットしておいて、家族みんなで実験ショーを開催してみるのもおすすめ。
〚ブルーベリージャムの変化〛ブルーベリーホットケーキ
ブルーベリージャムにレモン汁を加えると、ピンクに!?
出典: こちらはブルーベリーのアントシアニンを活用した色の変化を見るレシピです。
ブルーベリーも同じように、酸性、アルカリ性で色が変わります。ホットケーキの生地に使う重曹はアルカリ性を示すので、生地の中にブルーベリーを混ぜ込むと青から緑っぽい色に変わります。生地を半分ずつに分けて、残りの生地にはレモン汁を混ぜ合わせます。すると、酸性になり、ピンク色っぽく変わります。
紫キャベツやバタフライピーよりも変化が分かりづらいので、もともとの色合いをしっかりと観察しておくのがポイントです。重曹で焼き上げた生地のホットケーキに、食べる直前にレモン汁をかけてもピンク色っぽく見えます。
さくさく、もちもち。食感の変化はお料理の中でも楽しい変化のひとつです。ぜひ出来上がったら、子供と一緒に口の中に入れてみて、その食感を言葉にしてみましょう。絵本の中で知った表現を実体験できるいい機会です。
子供たちの中で、実際の食感と言葉が結びつくという瞬間を見るのは、親としても大興奮の瞬間になりますよ♪
〚マシュマロの変化〛簡単マシュマロクッキー(材料3つ)
出典: とても簡単に食感の大きな変化を楽しめるのがマシュマロクッキーです。やわらかで弾力のあるマシュマロをじっくり焼き上げることでさくさくの食感のクッキーに変化します。120度という低めの温度で全部で60分ほど焼き上げます。
はじめにふわふわのマシュマロの状態をしっかり確認しておくのが、違いを明確にするポイント。マシュマロクッキーを作り始める前に、ひとつマシュマロをつまみ食いしておきましょう。
出典: こちらはマシュマロをバターと共に電子レンジで加熱してつくるクッキーです。ふわふわから、ねっとりとした食感に変化しますよ* 柔らかくなったマシュマロにグラノーラを混ぜ込んで、ざくざくとした食感もプラスしています。
ドロップクッキーの要領で作れるので、小さな子供でも楽しみながら作れます。
出典: ふるふるの豆腐がもちもち食感のステーキに大変身!
豆腐は電子レンジを使ってしっかりと水切りします。片栗粉をつけてしっかりと焼き付けると、もっちりとした食感の食べごたえのある豆腐ステーキに仕上がります。とろみのあるマヨチリ味でご飯にもよく合います。
同じ豆腐をもうひとつ用意して、冷ややっことして食べてみると、食感の違いをより確かに感じることができますね。豆腐に熱を加えると豆腐のなかのたんぱく質とにがりが固まって、弾力が生まれることによって、食感の違いとなります。
豆腐がもちもちになる理由についてはこちらをご覧ください
出典: 豆腐をペースト状にしてから葛粉(または片栗粉)とメープルシロップをぐるぐるかき混ぜながら、加熱していくと・・・もっちりとしたわらび餅に変身!冷やし、固めてできあがりです◎
つやつやの柔らかな豆腐がとろりとしたペースト状になるのも面白いですし、片栗粉を加えて加熱し、冷却すると・・ぷるんとした塊になる!という工程も子供にはびっくりの実験になります。
これは片栗粉が水を加えて65度以上になると粘りが出る糊化という現象を利用したものです。
出典: 肉じゃがやフライドポテトとして、子供に馴染みの深い「じゃがいも」。「“ほくほく”だけじゃない!」という、食感の楽しい変化を教えてあげられる食材のひとつです。
じゃがいもは加熱するとでんぷんが糊化して粘りがでます。片栗粉を加えて、粘り具合を調整してあげると、もちもちとした食感の「じゃがいも餅」になりますよ。お子さんのおやつにぴったりです♪
じゃがいもの種類によっても、もちもち度が変わってくるので、男爵やメークイン、インカのめざめなど、スーパーで売っているじゃがいもを作り比べてみるのも面白いですね。
出典: こちらは、上でご紹介した「じゃがいも餅」にチーズをアレンジしたもの。チーズでとろりとした食感がプラスされています。
ジップロックに入れて大きな四角を形作ってから焼き上げ、カットしています。つやが出るまで練り上げると、表面がなめらかなじゃがいも餅に仕上がります。
話題の古代チーズ!ハチミツなどでの味わいアレンジがおすすめ
日本の古代食「蘇(そ)」。なんと作られていた歴史をさかのぼると、飛鳥・奈良時代~平安時代。栄養価が高い乳製品で、当時は貴族、天皇家の方が栄養補助食品として召し上がっていたものなのだそう。あの聖徳太子もいただいていた珍味だそうで、興味深いですよね。
その「蘇(そ)」ですが、今年の3月くらいから巷で流行中。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校によって学校給食用の牛乳が大量に余ったことを機に、その牛乳の使いみちとして、脚光を浴びているんです。
基本の作り方は、牛乳をただゆっくりと、ずっと煮詰めるだけ。それだけで固形チーズのような「蘇」ができあがります。
【読み物コラム】~蘇ができる仕組み~
牛乳を加熱するとメイラード反応が起き、メラノイジンという褐色色素が作られます。このメイラード反応が強く起きるほど、褐色の色が濃い蘇ができます。加熱時間や火の強さなどでメイラード反応の強さが変わります。いわゆる牛乳らしい白い色合いのものはあまりメイラード反応が強くないもので、フレッシュなチーズのような風味が魅力です。
メイラード反応が強く表れた蘇は、濃い褐色になり、さっぱりとしたキャラメルのような風味になります。同じように作っても、味わいに大きな違いが生まれるので、何日かに分けて、メイラード反応の強さが異なる蘇を作って、味の違いを確かめてみるのもおすすめです。
出典: 古代の蘇(そ)は、保存食でもあったそうで、正確には、現代の牛乳での再現レシピとは異なる点が色々あるそうです。それでも古代チーズを再現できるのは楽しいですよね。
こちらは、牛乳500ccを40分程煮詰めたもの。しっかり固形物に変化していますね。
フライパンで「蘇」を作っています。詳しいレシピはこちら。
出典: 1ℓの牛乳なら、中火でゆっくりと火を通していくと1時間半ほどで固まりになっていきます。白い色合いで、黒い器に映えますね。
こちらもフライパンで「蘇」を作っています。詳しいレシピはこちら。
蘇のメイラード反応の違いによる味わいの違いについて、詳しくはこちらをご覧ください
できたてフレッシュチーズと、栄養価の高いホエイの出来上がり
出典: 白くてそぼろ状、さっぱりとした味わいのカッテージチーズ。サラダなどに和えると美味しいですよね。
カッテージチーズは、液体である「牛乳・レモン汁(またはお酢)」からでも、作ることができます。
出典: 牛乳のタンパク質は、8割がカゼイン、残りはホエイ(乳清)というタンパク質成分によって構成されていますが、酸が加わることで、カゼインが凝固するため。この分離を利用して、ザルにこすことで、フレッシュチーズの出来上がり。軽く塩を加えると、よりチーズらしい味になりますよ。
なお、残ったホエイには水溶性のタンパク質など栄養が詰まっています。あまり味がないので、気軽に料理に加えて、無駄なくいただきましょう。
とことん水分を除いた「水切りヨーグルト」も、チーズとして代用可*
出典: 「牛乳+レモン汁」ではなく、ヨーグルトからも、カッテージチーズは作れます!やわらかかったヨーグルトが、レンチン3分で、分離した状態に。そいて水気を切ると・・カッテージチーズのように変身しますよ。
ちなみに、市販のヨーグルトの上澄みの水が、ホエイ(乳清)になります。
出典: チョコレートと重曹、水を電子レンジで加熱するとぷっくりとした泡が発生し、手作りのエアインチョコが完成します。
重曹を加熱すると、二酸化炭素が発生します。チョコレートの中に「泡」という形で現れるんですね。そのまま冷やすことによって、泡が内包され、サクサクとした食感が楽しいエアインチョコになります♪
出典: レンジや火をつかわない、ひんやりスイーツでも、わくわく体験を楽しめますよ!
それは、冷凍庫要らずのアイスクリームづくり!このようにフリーザーバッグを二重にして、もみもみすることでアイスを作ります。基本ステップは以下の通り。二重にしたフリーザーバッグの外側が、即席の冷凍庫のような役割を果たすんですね。
【基本の作り方】
① 冷凍用のジッパー式密封ポリ袋(フリーザーバッグ)を大小2枚用意する。
② 小さなサイズの袋に、アイスクリームの材料(液体)を入れる。封をしめる。
③ 大きなサイズの袋に、氷と塩を入れる。
※氷はアイスクリームの材料をしっかり冷やせるほど。氷の量に対して、塩は1~2割ほどが目安。
④ 大きなサイズの袋の中に、封をしめた小さなサイズの袋を入れる。大きなサイズの袋の封をしめて、アイスクリームの液体が冷えてかたまるように、袋をもみもみする。
【読み物コラム】~塩×氷で、液体が凍る仕組み~
氷は、塩を合わせることで、氷をただ放置しておくよりも、いっそう速いスピードで融かすことができます。氷は熔けるとき、まわりから熱を奪って、まわりの温度を下げるという性質がありますが、塩を合わせること一層急激に冷やすことができ、0度よりも低くなるため、急速冷凍のような効果を発揮します。
氷が溶けるときに周りの熱を奪うことも一緒に説明してあげると、子供の学びのひとつになりますね。
こちらの、「VONDSランドセル」の公式ページが紹介されている「冷蔵庫を使わない手作りアイス」のコラムも参考になります。あわせてご参照ください。
出典: 上でご紹介した、フリーザーバッグで0度以下の状態を作る方法をベースに、アイスクリームをつくってみましょう。
こちらは、牛乳200㏄、はちみつ大さじ2だけで作れるミルクアイス。いつも飲んでいる牛乳でつくれるので、今すぐ試せますね。
おうちで作るとジャリジャリとした食感になりがちの手作りアイスですがこちらの方法で作ると滑らかな舌触りに仕上がります。
アイスクリームを滑らかに作るポイントは、しっかりと材料を攪拌してたんぱく質と脂肪分の粒子を細かくすること。そして、ジッパーに入れた材料をしっかり揉んで、冷やしていくということ。この二点を押さえれば、滑らかな舌触りになります。
アイスの材料例②:牛乳・生クリーム・キャラメルシロップ
出典: こちらは、牛乳:生クリーム=2:1ほどでつくるアイスクリーム。シンプルな味わいなので、キャラメルシロップや砕いたナッツを添えたりすると、美味しく仕上がりますよ♪
出典: 試してみたいレシピはありましたか?混ぜてみるだけ、加えてみるだけ、焼いてみるだけ―― ほんの一工夫なのに、子供にとっては新鮮な体験をもたらしてくれますよ。料理のお手伝いではなく、「自由研究みたいな実験をしてみよう」と言えば、お子さんも調理に参加しやすくなるはず。
出典: ママも子供との会話が弾む機会にもなるはず。ぜひ時間をつくってチャレンジしてみてくださいね♪
・BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成
「料理は科学」とよく言われるように、熱を加えたり、水や塩が食材に作用したりと、基本的な調理法にも理科の実験的な要素が多く含まれています。
お子さんと一緒に過ごすお家時間、そんな“実験的な要素”を取り入れた親子クッキングを楽しんでみてはいかがでしょう。