手軽に作れて、見栄えも素敵。イタリアの伝統菓子「カッサータ」
出典: イタリア・シチリア島生まれの冷たいチーズデザート「カッサータ」。色とりどりのフルーツやナッツをあしらったクリーム状のチーズデザートは、イタリアではとてもポピュラーなスイーツで、簡単に作れるのでおもてなしでも大活躍!
どんな断面があらわれるかと、カットするドキドキ感もたまりませんよね。
今回は、そのように心がぱっと華やぐ「カッサータ」の作り方をご紹介!基本~さまざまなアレンジまで、幅広くレシピをまとめました。
出典: 食べたい分量によって、カットする大きさを変えるのも簡単ですし、生クリームやフルーツでプレートをデコレーションしてみると、より華やかなパーティー仕様にすることもできます。生クリームなしやヘルシーな水切りヨーグルトを使った「カッサータ」などもあるんですよ。
色んなアレンジ&応用ができるのも、大きな魅力です*
それでは、美味しくて美しい「カッサータ」の作り方を確認していきましょう。
出典: 「カッサータ」とはイタリア発祥の伝統的なお菓子で、リキュールなどをしみ込ませたスポンジの上に、リコッタチーズがベースのクリームに砂糖漬けのフルーツを混ぜて冷やし固めたもの。「カッサータ・シチリアーナ」とよばれることもあります。
砂糖漬けのフルーツのほかに、ドライフルーツやナッツをいれるもの、ベースのスポンジやクッキー生地を使わないものなど、バリエーションも豊かで、簡単に作れるスイーツとして、イタリアでも広く親しまれています。
出典: カッサータを作るのはとても簡単!基本的には4ステップで作れます。材料は、チーズ、フルーツやナッツ、生クリーム、スポンジの4つがベースになっています。
Step1. チーズクリームを練って、フルーツやナッツを混ぜ合わせる。
Step2. 生クリームをホイップ状に泡立て、チーズクリームと合わせる。
Step3. 型に入れて、トップに薄く切ったスポンジをのせ、冷凍庫で冷やし固める。
Step4. 型から出してカットする。
出典: スポンジなしのカッサータにすれば、さらに簡単に作れます。
カッサータを盛りつけたら、フレッシュフルーツを飾ったり、溶かしたキャラメルやチョコなどでお皿を華やかにデコレーションしたりするのも素敵ですね。
材料が似ている「カッサータ」と「セミフレッド」の違いとは
出典: 「カッサータ」と見た目がよく似ているスイーツに「セミフレッド」があります。
「セミフレッド」は、「セミ=半分」「フレッド=凍った」という意味を持ち、生クリームをベースにしたものに、カスタードクリームやメレンゲなどを加えて、冷やし固めたもの。空気の含有量が多く、軽やかなスイーツです。
出典: 「カッサータ」に使うチーズはリコッタチーズが基本。でも、クリームチーズやマスカルポーネ、カッテージチーズなどさまざまなチーズで作れます。それぞれ風味や他の具材との相性も違うので、好みのものを探してみるといいですね。
【基本レシピ】チーズ×フルーツ×ナッツが美味しい定番9選
出典: ドライフルーツをラム酒に浸けて、やわらかく濃厚な旨みを閉じ込めてから、リコッタチーズに混ぜ合わせるレシピ。ふわりと香るラム酒とリコッタチーズがよく合います。
小さくひと口サイズに作れば、カロリーもそれほど気にせず、食後のデザートとして安心して食べられますね。
アーモンド、カシューナッツ、クルミなどの食感豊かな、カッサータ
出典: リコッタ―チーズをベースにレモンピール、アーモンド、カシューナッツ、クルミなどたっぷりの具材を入れたカッサータです。
こちらは溶かしたピンクのチョコをアレンジして、ほんのり薄いピンク色に染まっているのがとても可愛らしいですね。もちろん、チョコを入れなくても美味しいです◎
具材を全体的に均一に混ぜ込むことが、断面をきれいに見せることにつながります。
出典: ピスタチオとカシューナッツ、ドライフルーツのレーズン、オレンジピール、クランベリー、イチジクをたっぷりと混ぜ込んで作るカッサータです。夏場には、これにさらにフレッシュミントを合わせるとすっきりと爽やかな美味しさが実現できるそう。
季節に合わせて中に混ぜ込む具材を変えてみるのも面白いですね。
出典: イタリアのお酒であるグラッパを合わせたちょっぴり大人なテイストのカッサータです。チーズクリームには、ナッツやドライフルーツ、チョコも一緒に混ぜ込んで。たっぷりすぎるかなと思うくらいに入れても、案外きれいにまとまってくれますよ。
型に入れたら、何度か型を落として中の空気をしっかり抜きます。気泡ができないようにするとより美しく仕上がります。
自家製リコッタチーズ(牛乳×レモン汁)でつくるカッサータ
出典: こちらは、牛乳とレモン汁を使って、おうちでリコッタチーズから作ってしまうという驚きのレシピです。実はおうちでもリコッタチーズは簡単に作れるんですね。
この方法を知っていると、リコッタチーズの買い置きがなくても、ささっとカッサータを作ることができるようになります。覚えておくと重宝しますよ。
◆味わいのベース◆
マスカルポーネチーズ×生クリーム
ポマード状にしたマスカルポーネチーズにホイップクリーム、ナッツ、ドライフルーツを合わせます。ナッツ類はフードプロセッサーにかけて砕いています。食べるときに小さめにカットするときは、ナッツ類も細かめにカットしておくと、切りやすくなりますね。
マスカルポーネの方がリコッタチーズよりも乳脂肪分が多いので、なめらかな口当たりのカッサータが出来上がります。
ミルクチョコレート入り。ローストナッツが美味しい、カッサータ
出典: クリームチーズはスーパーでも簡単に手に入るチーズ。クセがなく使いやすく、もちろん、カッサータも美味しく作れます。ナッツは使う直前にオーブンでローストすると香ばしさとカリッとした軽やかな食感を感じやすくなります。
クリームチーズと生クリームが均一になるよう、しっかり混ぜておくのが美味しく作るポイントです。
上と同じレシピを、より詳しく説明されているページです
ピスタチオ、クランベリー、ブルーベリーなどの、甘酸っぱいカッサータ
出典: クランベリー、ブルーベリー、カシス、チェリーにピスタチオを混ぜたカッサータは、赤と緑のコントラストが美しく、クリスマス用にもおすすめ。
入れる具材をカラー別で決めることもできるんですね。黄色系、茶色系などいろいろな色で作ってみたくなります。
初心者さんにおすすめ。シンプルな材料で作れる、カッサータ
出典: 伝統的な丸のかたちで作るカッサータ。ボウルにラップを敷いて、フルーツを混ぜ合わせたチーズクリームを入れれば、専用の型がなくてもこんなにも美しいカッサータが仕上がります。
スポンジは一番上に重ねてから、冷凍庫で冷やし固め、カットするときにはひっくりかえすとベースの部分にスポンジが入るんですね。
【アレンジレシピ】ちょっと変わった具材を使った5選
出典: 具材をドライフルーツではなく、オレオにしたユニークなカッサータです。白と黒のコントラストがはっきりしていて、シックですね。カッサータを作り慣れてくると、具材をどんどん好きな物に変えていけるようになります。
オレオは普通サイズのものなら、断面が残る程度に割って入れるようにすると全体的にきれいに混ざりますよ。
生クリーム不使用。牛乳とマシュマロでいただく、ふんわりカッサータ
出典: こちらは生クリームなしで作るお手軽カッサータです。生クリームの代わりに牛乳とマシュマロを溶かし合わせたものを使っています。ホイップクリームなしなのに、ふんわりと柔らかく仕上がるのは驚きです。
クリームチーズもマシュマロもレンジを使ってやわらかくするので、手間もなくとても簡単。型にはラップをはみ出すように敷きこんでおくと、出来上がり時にきれいに引き出せます。
出典: マシュマロをそのままの形で具材としてアレンジしたのがこちらのカッサータ。ふわふわのマシュマロがどーんと入っていて、迫力満点ですね。
生クリームの代わりにバニラアイスを使っています。コクがあるのに、お値段はリーズナブルといいこと尽くし。優しい甘さのカッサータに仕上がります。
出典: フルーツのシロップ漬けをたっぷりとアレンジしたカッサータです。細かく切ったトロピカルフルーツにピスタチオが彩りと食感のアクセントになっています。
カッサータの周りにアレンジされたソースは、それぞれのフルーツをカラー別にバーミックスにかけ、ピューレ状にしたものだそう。とても華やかで、イタリアンレストランのドルチェのようになりましたね。
出典: 栗、ナッツ、クランベリー、チョコレートをたっぷりとアレンジした秋にぴったりのカッサータ。クッキーで挟んで仕上げる形なので、中に入れる具材はすこし細かめにカットしておくと、後になって切りづらいということがありません。
チーズベースにはマロンペーストも練り込んで、さらに風味をアップ!手で持ってぱくりと食べられる極上スイーツのできあがりです。
【ヨーグルト】に、アイス・フルーツ等を混ぜた、カッサータ風アイス
出典: バニラアイスにプレーンヨーグルト、フルーツを混ぜるだけという簡単スピードレシピのカッサータです。ちょっとだけカッサータが食べたいなという時にも、これなら気軽に作れますよね。
ヨーグルトが入るとほどよい酸味が加わって、カッサータらしさが生まれるんですね。
【水切りヨーグルト】を使った、金柑の甘煮入りカッサータ風アイス
出典: こちらはリコッタチーズの代わりに水切りヨーグルトを使ったカッサータです。アイスクリームよりも溶けにくく、ひんやりとした食感をしっかり楽しめます。
バニラアイスに水切りヨーグルト、金柑の甘煮、チョコ、アーモンドを合わせています。間違いなく子供も大好きな味わいですよね。金柑の甘酸っぱいフルーティーさが際立ちます。
【ヨーグルト】に、生クリーム、バナナなどを混ぜてつくるカッサータ
出典: ヨーグルトに生クリーム、カスタード、バナナ、ベリー、ビスケットを合わせた甘さの強いカッサータです。カスタードクリームはレンジで作るスピードレシピなので、手間いらず。アパレイユはミキサーにかけてしまえば、とろりと滑らかに、あっという間に仕上がります。
具材もたっぷりで子供が喜ぶお味。牛乳パックを使って作っています。
【水切りヨーグルト】に、 市販のアイスなどを混ぜてつくるカッサータ
出典: 市販のアイスと水切りヨーグルトで作ったカッサータ。フレッシュなキウイをたっぷりとアレンジしています。チョコレートも入っていますが、こちらは甘いミルクタイプよりも、少し苦みのあるビタータイプがおすすめだそう。
キウイの甘酸っぱいフレッシュな味わいにビターチョコがよく合いそうですね。具材が均一に混ざるように、途中でアイスを溶かし過ぎないようにするのが美味しく作るポイントです。
出典: 簡単に作れるイタリアンドルチェ「カッサータ」。あなたが作ってみたいレシピはありましたか?
出典: まずはベーシックにリコッタチーズで、そして、作り慣れてきたら、いろいろなチーズや具材を使って自分好みの「カッサータ」を追求してみてはいかがでしょう♪コツさえ覚えれば、このように(画像)、麹甘酒と豆乳で作るヘルシーなカッサータなど、もっともっと美味しいアレンジレシピを楽しめるようになるはずです。
美味しい手作りスイーツで、おうちカフェの時間をもっと楽しんでくださいね。
「カッサータ」とはイタリア発祥の伝統的なお菓子で、リキュールなどをしみ込ませたスポンジの上に、リコッタチーズがベースのクリームに砂糖漬けのフルーツを混ぜて冷やし固めたもの。「カッサータ・シチリアーナ」とよばれることもあります。
砂糖漬けのフルーツのほかに、ドライフルーツやナッツをいれるもの、ベースのスポンジやクッキー生地を使わないものなど、バリエーションも豊かで、簡単に作れるスイーツとして、イタリアでも広く親しまれています。