餃子は家庭料理の中でも人気が高い料理のひとつです。簡単にできて、ボリュームも満点で、子供たちも大喜びのメニューです。ジューシーな焼きたてアツアツの餃子があれば、ごはんがどんどん進んでしまいますよね。

ぴんと張ったひだの美しい餃子たち。ひとつひとつ、手作業で包んでいくのは大変ですが、慣れてくるとリズミカルに作っていくこと自体が面白く感じられますよね。

ベーシックな餃子の包み方はとても簡単なので、子供でも何個か作ると、上手に包めるようになります。家族全員がお腹いっぱい食べられるようにたっぷり用意するために、子供たちにも包むお手伝いをお願いしてみると楽しいひとときが過ごせそうです。

餃子は包み方が変わるだけで、中身の量や食感も変わって、印象が大きく変わります。いろいろな包み方を知っていると、おうち餃子のバリエーションが豊かになります。カワイイ餃子の包み方をご紹介していきましょう。

餃子の焼き方もおさらいしましょう。

はじめはフタをして、ちょっとの水を足して強火で蒸し焼きに。餃子がフライパンの底にくっつきそうな、水分が無くなりそうなタイミングでフタをあけ、ごま油をまわし入れます。

油を加えることで、フライパンの底への焦げ付きを阻止するとともに、焼き色をつけることができます。餃子をひとつ、箸などでその裏の部分を確認し、食べごろの焼き色になっていたらできあがりです。

基本の餃子よりもとっても簡単なのが、四角いシュウマイの皮をつかった三角折りの餃子。その名の通り、△のかたちです。

真ん中に具を置いたら、ぱたんと二つに折るだけ！皮の部分にダイレクトに火が入るので、パリパリの食感が楽しめます。

こちらは棒❚のかたち。棒餃子の包み方は、真ん中においた具を包み込むようにぱたん、ぱたんと二回折るだけです。薄く平らに作るので、生焼けになってしまう心配がありません。ひっくり返すのも簡単で、初心者さんにもおすすめの包み方です。

上でご紹介した三角餃子はとっても簡単ですが、こちらの立体的な三角形のかたちがかわいい三方餃子も、簡単です。難しいドレープ（ひだ）無しで、たっぷり具材をつめられますよ。

三方餃子の包み方は、同時に三か所の面を閉じ合わせるようにして作ります。まず、二面を半分あたりまでくっつけて、残りの一面の中央を合わせるようにすると上手にできます。

真ん中のとじ目のところに隙間ができないように気を付けると、きれいに出来上がります。

フタをし続けると蒸し焼き状態になってぐちゃっとなりやすいので、パリッと焼き色を付ける為にも、ところどころフタをはずし、油と火力を使いこして焼き上げましょう。

たっぷり具を詰められるので、レンコンを入れて食感豊かにしたり。大葉や、パクチーといった、アジアのハーブを取り入れてアクセントにしたり。いろんなアレンジを楽しんでくださいね。

エレガントな印象の、ドレープ餃子（画像右側）。水餃子や蒸し餃子でも人気の包み方です。

ドレープ餃子はベーシックな餃子の包み方に似ていますが、基本のものよりも細かくひだを作るようにするのがポイント。

両側からひだを細かく寄せていきます。ひだをぎゅっとしっかりくっつけるようにしておくと、細かなひだが崩れません。

ぱくりと一口サイズでいただける餃子の包み方として、クルっとした形（画像左）と扇形（画像右）をご紹介します。

クルっとした形は、蒸し餃子。扇形は、蒸しでも焼きでもスープにでも、なんでもオススメです。

くるりと巻き上げたようなかたちが可愛い餃子の包み方をご紹介。まず、皮にうすめに具をのせて、それを半分折りにします。

その生地の両端をぐっと前側に持ってくると、こんなかたちになりますよ。前側の生地の合わせ目は強めにくっつけておかないと、蒸している間に開いてしまいますので、そこは力をこめるのがポイント。

扇形餃子は、半分に切った生地を使ってつくります。このようにちょこんと具をのせたら、ぱたんと半分に折りたたみましょう。

上側だけにひだを寄せて、扇形のようなかたちに仕上げましょう。小さい餃子は、ひだの数が限られてしまうので、無理に細かくひだを寄せようとせず、できるだけ同じ数のひだを同じようにつくって、かたちを揃えるようにすると愛らしさがアップします。

花開く様子が美しい、エレガントな雰囲気の薔薇餃子。

三枚の皮を横に並べて具を真ん中にのせ、ぱたんと二つ折りにしてから、くるくると巻いていくと美しい薔薇餃子が出来上がります。

このタイプの薔薇餃子は中の具材の色合いが見えるので、緑の具材をアレンジすると華やかに見えます。

こちらの薔薇餃子もご参考に。
三枚の皮を横に並べるところは、上のレシピと同じですが、皮を半分に折る際にしっかりと具の周りをとじてから、くるくると花びらを作っています。

そうすると、中の具材が見えないタイプの薔薇餃子に仕上がります。

具を真ん中にのせたら、丸くひだを閉じていくようにすると、お花型の餃子ができあがります。

手のひらの中で包み込むようにしてひだを寄せていきます。最後の部分をとじ始めのひだの下にもぐらせるようにすると綺麗に仕上がります。

半月餃子に似ているカルツォーネ型ですが、とじ目をぎゅっとフォークで押さえて、模様づけします。フォークで押さえることで、合わせ目が開きにくくなりますし、かりっとした食感の餃子に仕上げることができます。

お花型の餃子に似ているのがチベットの蒸し餃子であるモモです。こちらはこんもり丸くつくって蒸しあげます。美味しい肉汁がこぼれないように、真ん中の部分はしっかりとじるように気を付けましょう。

餃子の包み方はアイデア次第で無限に広がります。気分や中にいれる具材、食べる人の年齢などに合わせて、いろいろな餃子の包み方にチャレンジしてみてください。

ユニークな餃子の包み方は、マンネリ化傾向のお家の食事においても、きっと素敵な変化をもたらしてくれるはず＊ 笑顔のあふれる食卓をお楽しみください。