春色の「ロゼワイン」を楽しみませんか?
テーブルをぱっと華やかするピンク色の「ロゼワイン」。春を思わせる色合いと漂う香りで気分もうきうきしてきます。今回は、ロゼワイン魅力と、おすすめのペアリングレシピをご紹介します。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「ロゼワイン」ってどんなワイン?
「ロゼワイン」のロゼは、フランス語で“ローズ(薔薇色)”という意味。世界的な「ロゼワイン」ブームもあり、日本でも料理と合わせやすい辛口タイプの「ロゼワイン」をいろいろ楽しめるようになりました。「ロゼワイン」にはどんな特徴があるのでしょう?
ロゼワインの製法は3つ
ロゼワインは、赤ワインと白ワインを混ぜているのでは?と思われるかもしれませんが、出来上がった赤ワインと白ワインをブレンドするのは、スパークリングを除いて禁止されている地域が多いのです。製法は大きくわけて3つあります。
【セニエ法】
黒ブドウ(赤ワインの原料)をつぶして果皮や種子も一緒に発酵させ、程よく色付いたら果汁を分離して発酵を続けます。黒ブドウの色素と味わいがしっかりと残ったルビー色のロゼワインになることが多いです。
【直接圧搾法】
黒ブドウをつぶしてすぐに皮などを取り除き、果汁を発酵させてワインにします。色素が含まれる果皮と接触する時間が短いので、薄いピンク色のロゼワインになることが多いです。
【混醸法】
ドイツなど限られた地域で採られる方法で、黒ブドウと白ブドウを混ぜてつぶして発酵させます。
黒ブドウ(赤ワインの原料)をつぶして果皮や種子も一緒に発酵させ、程よく色付いたら果汁を分離して発酵を続けます。黒ブドウの色素と味わいがしっかりと残ったルビー色のロゼワインになることが多いです。
【直接圧搾法】
黒ブドウをつぶしてすぐに皮などを取り除き、果汁を発酵させてワインにします。色素が含まれる果皮と接触する時間が短いので、薄いピンク色のロゼワインになることが多いです。
【混醸法】
ドイツなど限られた地域で採られる方法で、黒ブドウと白ブドウを混ぜてつぶして発酵させます。
ちなみに、フランスを代表するスパークリングワイン「シャンパーニュ(シャンパン)」は、その年にできたワインと保存しておいたワインをブレンドする“アッサンブラージュ”という工程により、理想的な味わいを作り上げる製法で作ります。そのため、ロゼ・シャンパーニュは赤ワインと白ワインをブレンドすることも認められています。フランス以外の国のロゼ・スパークリングは、国ごとに違うワイン法に従って規定が定められています。
ロゼワインの産地
ロゼワインは、フランスやアメリカはじめ世界中で大ブーム!生産も世界中で行われています。なかでも一番有名な「ロゼワイン」は、南フランスのプロヴァンス産「コート・ド・プロヴァンス」。リゾート地として有名なニースの近くに広大な産地があります。
香りや味わいについて
ロゼワインをグラスに注いで感じる香りは、ベリー系果物や薔薇やスミレの花の香り、オレンジピールや桃などの果物、ハーブの香りなど。産地や原料のブドウの違いにより、様々な違った香りを感じ取ることができます。すっきり爽やかな白ワインと果実味をしっかり感じる赤ワイン、その両方の特徴を兼ね備えているのが「ロゼワイン」の味わいの特徴です。
ロゼワインのおいしい飲み方&合わせ方
出典:www.flickr.com(@ProFlowers)
軽めでフルーティーな味わいを楽しむロゼワインは、冷やして飲むのがおすすめです。(適温は8℃~10℃。)冷蔵庫でしっかり冷やし、抜栓してグラスに注ぐと適温で楽しめます。また、ボトルに残ったロゼワインをゆっくり味わうときは、氷を入れたワインクーラーで冷やしておきましょう。
野菜やお魚、鶏肉の料理には白ワイン、牛肉などしっかりとした肉料理には赤ワインをあわせるのがワインのペアリングの基本とされていますが、一度の食事に2本のワインを開けるのは少人数のときには難しい場合もありますし、選んだ料理がまちまちなことも。そんなときに便利なのが「ロゼワイン」です。
また、近年の傾向として、料理がライト化・ヘルシー化していて、メインの肉料理も軽めな仕上げが主流のため、しっかりとした赤ワインよりもこちらの方がしっくりくることも。そして、ロゼワインにはベリー系の香りが主体のものが多く、果物のデザートやお菓子とも好相性です。
「ロゼワイン」にぴったりなレシピ
ピンク色のロゼワインとカラーをリンクさせた素材をセレクトしたり、香りや味わいと合わせたり。持ち寄りできるフィンガーフードなど、お花見の季節にぴったりの「ロゼワイン」に合う春のおもてなしレシピをご紹介します。
~ロゼワインのピンク色とリンクしたお料理~
生ハムとプルーンとナッツのブルスケッタ
生ハムのピンク色がロゼワインの色とリンクして可愛らしい!ブルスケッタをひとくち食べて、味わいが口の中に残っている状態でロゼワインを味わってみて下さいね。素敵なハーモニーが楽しめます。また、同時に生ハムの塩気と脂をすっきりとさせてくれるので、もう食べてみたくなるはずです。
ビーツとブルーベリーの春色サラダ
茹でたビーツとブルーベリーにサワークリームを混ぜて八重桜のような色合いのサラダに。仕上げのハーブやブルーベリーも、ロゼワインの味わいを高める要素のひとつです。
ラディッシュの簡単ピクルス
ラディッシュは少し濃いめのロゼワインと色合わせ。さっぱりとしたピクルスが1品あるとメニューのバランスも良くなります。ひとくちサイズのラディッシュをピクルスにして味わいを少し複雑に。お花見にもぴったりですね。
サーモンのピカタ
サーモンはロゼワインとよく似た色合い。粉チーズと卵を加えるのでボリューム感がしっかりとあり、ワインの味わいを高めてくれます。目で楽しむと同時に、味わいの点でも満点なチョイス。クリーミーなソースとトッピングのピンクペッパーも、華やかなロゼワインをさらに香り高く感じさせてくれるでしょう!
アボカドとサーモンのお寿司のケーキ
サーモンやイクラは白ワインと合わせることが多い素材ですが、ロゼワインなら色のリンクも楽しめます。華やかなケーキのようなお寿司を、お花見パーティーにいかがでしょう?
~ロゼワインの香りの要素と合う料理を探す~
クレソンとフレッシュチーズのマスタードサラダ
なんといってもワインにはチーズを合わせてみたい。ロゼワインには、熟成が進んだタイプよりも、フレッシュな味わいのチーズがよくマッチします。レシピに使用しているフェタチーズの他、シェーブルチーズなどもおすすめです。サラダに加えるオリーブのかすかな苦味とロゼワインの味わいが響き合います。
アサリとアスパラのワイン蒸し
春においしいアスパラガスとアサリを使って1品。貝類はロゼワインと相性の良い食材です。料理を味わって、後味が残っている状態で、ロゼワインをひとくち飲めば、ペアリングの楽しさを発見できますよ。
そら豆とスモークサーモンのフィットチーネ
新豆は春限定のおいしい食材。スモークサーモンと合わせてロゼワインのお供に。仕上げに加えるパルミジャーノチーズのコクもポイントです。
ブイヤベース
ブイヤベースは、ロゼワインの有名産地がある、南仏の名物料理です。もとは売れ残った魚介類を使って作る漁師料理だったもの。多種類の魚介類を煮込むことで複雑な味わいになり、トマト味が全体をまろやかにまとめます。はじめにスープを味わって、その後エビや魚をいただくのが本場スタイル。ロゼワインと一緒にゆっくりと楽しんでみて下さい。
骨付モモ肉のバジルレモン焼き
こんがりと焼けた鶏肉の香ばしさに、バジルとレモンの香を添えた1品です。グリルした鶏肉はヘルシーで高タンパクなので、肉料理ですが、赤ワインよりも白ワインに合うメニュー。ロゼワインならパリッとした皮の美味しさをさらに引き出してくれます。バジルとレモンの香りは、ロゼワインの味わい要素と共通していて、ペアリングしやすい組み合わせです。
ラムチョップの香草ステーキNZ風
ロゼワインを開けるなら、ご馳走感のあるメニューを作りたい!というときにおすすめのレシピです。ニンニクとローズマリーで香り付けするので、ラムのクセも気になりませんラム肉は赤ワインと合わせることが多い食材ですが、ハーブの香りでローストした軽い仕上げのレシピなので、果実味を感じるロゼワインとぜひ合わせてみて下さい。
ジャンバラヤ風パエリア
カレー粉を加えてスパイシーに仕上げるパエリア。スパイス料の辛みの他に、唐辛子類のうま味とロゼワインのフルーティーな味わいがとても良く調和します。また、口の中に残る辛さをロゼワインのほのかな甘みがうまくなだめてくれ、チョリソーの脂っぽさも中和します。
~デザートとロゼワインをペアリング~
ひんやり甘酸っぱい♪グレープフルーツのグラニテ
ピンクグレープフルーツの香りとテイストは、ロゼワインの代表的な味わい要素でもあります。デザートとしてはもちろん、お肉料理の後などに口直しの1品としてもおすすめです。
フランボワーズムース
フランボワーズの色合いがロゼワインに寄り添うデザート。少し甘味のあるタイプのロゼワインをデザートワインとしてチョイスして、一緒に召し上がってみて下さい。
春のおもてなしは「ロゼワイン」と共に♪
「ロゼワイン」と楽しむおもてなしメニュー、いかがでしたか?いつものお料理もピンク色のロゼワインと一緒なら、それだけでテーブルが華やいだ雰囲気になります。色と香り、どちらかを合わせるのがワインと料理のペアリングのコツ。ぜひロゼワインと共に楽しんでみて下さい。
カットしたバゲットにクリームチーズとナッツやドライフルーツをのせるだけ。生ハムのリッチな味わいに、カリカリした食感のナッツ、チャンキーな歯ごたえと濃厚なフルーツの味わいを添えるプルーンが変化をつけてくれます。パーツを準備して持参して、お花見の会場で仕上げてみてはいかがでしょう。