麻=痺れる味を楽しんでみませんか。
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■代表的な「痺れスパイス」をご紹介■
「痺れるスパイス」と一口にいってもたくさんのスパイスが挙げられますが、今回は、昨今の痺れブームを牽引する四川料理の「麻辣味」でお馴染みの、「花椒」「山椒」を取り上げたいと思います。
* 中国産山椒「花椒」
中国の華北山椒の果皮の部分にあたる「花椒」。読みは「かしょう/はなしょう」。中国語で「ホァジャオ」と読まれます。
ピリッとした辛みの中にフルーティーな香りが広がり、そして、徐々に口の中が痺れが広がりますよ。
主に中華料理、特に四川料理の麻婆豆腐や担々麺などで使われています。麻辣鍋、麻辣麺の味わいである「麻辣味」、また、花椒塩、花椒油や怪味ソース、五香粉にもに欠かせない香辛料。たくさんのスパイスをブレンドする中華の調味料で重宝します。
赤花椒
花椒には「赤花椒」「青花椒」の二種類があげられ、広く浸透しているのが、こちらの「赤花椒」です。
赤く完熟してから収穫され、実の状態から専用のミルで粉にします。
青花椒
* 和食の薬味でお馴染み「山椒」
実山椒
粉山椒
粉山椒は熟した実の皮を乾燥させて粉末にしたもの。11月頃に市場に出てきます。
ウナギの蒲焼にふりかけて、臭みを取る薬味としてもお馴染みですよね。また、焼き魚や焼き鳥など、脂分の多い料理によく合います。
* 番外編:ピパーツ
■ 《花椒・山椒・ピパーツ》等を使った「痺れ料理」レシピ ■
1.ちょっとの痺れが美味しい料理
「担々麺」の仕上げに、花椒を*
仕上げに、好みの量の粉山椒を*インスタントラーメンで作る「担々麺」
▼インスタントラーメンで作る“汁なし”担々麺のレシピは、こちらから。
日本で味覚というと「甘味、酸味、苦味、塩味、旨味」の5種類が基本となっていますが、“四川料理”が親しまれている中国では、ちょっと異なる表現となります。基本の「甘味、酸味、苦味、塩味、辛味」に「麻」=痺れる という味覚が加わるんですよ。
さて、最近日本でも「辛い」だけでなく「痺れる」味わいの料理が流行っていますよね。今回はそんな“痺れ料理”の魅力をお届けしたいと思います。