リーズナブルで美味しい”鶏むね肉”を定番おかずに!
鶏もも肉のパサつきのわけとは?
どうして同じ「鶏肉」なのに、鶏むね肉は、鶏もも肉に比べて、あんなに硬く、パサパサした食感になってしまうのか…。
それは、むね肉の最大の特徴である「脂肪の少なさ」からくるもの。
むね肉は脂肪が少ない分、水分がとても多く、火を入れると その水分が蒸発してあのような食感とパサつきになってしまうそうです。
と言うことは、鶏むね肉を美味しくジューシーに調理するには、その水分を出来るだけ逃さないように仕上げるのが大事なポイントに…。
それでは、実際にはどのような調理をすればいいのか、次は調理のコツをご紹介したいと思います。
鶏むね肉をもっと美味しく…。下味と火加減が調理のコツ!
下準備で水分を補う
鶏むね肉の調理のコツ、まず一つ目は、水分をあらかじめ補うこと。鶏むね肉を使う時は、下味に塩コショウやスパイスなどをまぶすことが多いと思いますが、そのついでに「酒」と「砂糖」も一緒にもみ込んでおきましょう。
砂糖には、保水力があるそうなので、酒と一緒に肉にしっかりともみ込んでおくことで、火を入れても硬くパサパサになりにくいんだそうです。
「酒」や「砂糖」なら、味付けの邪魔にもならず、肉の臭みも一緒に取ってくれたり、嬉しい効果も!
この工程を加えることで、仕上がりもふっくら、風味良く仕上がります。
火を通す時は「ぎりぎり」加熱でしっとりジューシー!
鶏むね肉を強い火で長い時間加熱してしまうと、お肉の水分はどんどん外へ出て行ってしまいます。
調理時は、ガンガン煮たり焼いたりせずに、優しく扱うというのがとても重要なポイント!”余熱で中まで火を入れる”位の気持ちで、少し短めの加熱を心がけましょう。
そのためには、鶏むね肉は調理の30分以上前には冷蔵庫から出しておき、 常温に戻しておくことがとても大事。
また、レンジ調理の場合は、加熱ムラができやすいので、厚さを均一にすることが大切です。おすすめの切り方は、観音開き。お肉全体が、均一な厚さになるので、熱がまんべんなく伝わり、加熱ムラを防げるでしょう。
お肉の大きさにもよりますが、だいたい電子レンジで600Wで2分~2分30秒ほど加熱し、 あとは自然に冷ましながら余熱すれば、パサつき感のないジューシーな仕上がりに!
フライパンで作る場合は、皮面に焼き色をつけ、肉を裏返して蓋をして弱火にし、中まで火が通ったところで加熱を止めるか、強火で一気に肉全体に焼き色をつけ、あとはアルミホイルに包み、余熱でじんわり中まで火を通すというやり方がおすすめです。
衣をつけて水分を閉じ込める!
鶏むね肉をパサつかせず、ジューシーに頂くためには、衣をつけて調理するというのも、おすすめの調理法です。特に、育ち盛りのお子さんや、急いでご飯を作らなくてはならない場面では、より簡単に作れてボリュームも出るので、この方法で作ってみてはいかがでしょう。
お肉の周りに衣(ひと膜)つけることで、水分の流出防止にもなり、片栗粉をまぶして揚げ焼きにすれば中華系のおかずに、卵などをまとわせればちょっとピカタなど洋風にもなります。
他にも、水分の多いタレをあんかけ風にかけたり、スープや雑炊などの汁ものに一緒に入れてしまうという手もあります。
なんといっても一番のポイントは、パサパサ感を防止し、淡白な鶏むね肉にジューシィさをプラスすること。
ついつい鶏もも肉を選んでしまいがちですが、比べてみると、脂肪が少ない分、良質なお肉本来の深い味わいが感じられる鶏むね肉は、実はとっても美味しいお肉なんです。みなさんもいろいろな調理法で工夫してみてくださいね!
”鶏むね肉”を使ったボリュームおかずレシピ
お財布にも優しい、そしてヘルシーで美味しい鶏むね肉のボリュームおかずを、日々の食卓に取り入れてみて下さいね!
*洋風*
鶏むね肉のチキンカツ
鶏むね肉のケチャップ炒め
フライパンで!鶏むね肉のタンドリーチキン
鶏むね肉とじゃがいものタルタル風マヨソース和え
*和風*
鶏むね肉のしょうが焼き
冷めても美味しい*しっとりむね肉の梅肉包み焼き♡
鶏むね肉の酒蒸しゴマダレかけ
ご飯がすすむ♡むね肉で驚くほどしっとり和風れんこんの挟み焼き
*中華*
鶏むね肉のソテー ユーリンソース
黒酢酢鶏
簡単!鶏むね肉で*やわらかい!中華料理屋さんのからあげ
鶏むね肉と根菜の中華あん
おわりに…。
リーズナブルでヘルシーな鶏むね肉は、調理のコツをつかめば、柔らかくてジューシーに!
和洋中、どんなお料理に合わせても、お肉本来の美味しさを感じることができ、日々の定番おかずとしてもおすすめです。
今まで、鶏むね肉の調理に自信が無かった…という方も、ポイントに気を付けて、柔らかくてジューシーな美味しさを味わってみて下さいね!
リーズナブルな手軽さが魅力の鶏むね肉は、晩ごはんのおかずに取り入れたい食材のひとつですが、鶏もも肉と比べて、パサつきや硬さが気になる…。なんて人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鶏むね肉をジューシーで美味しく調理するコツと、そんな鶏むね肉を使ったボリュームおかずレシピをご紹介したいと思います。
ちょっとした調理のポイントをおさえて、毎日の食卓を彩る定番おかずにしてみませんか…。