毎日の食事に、発酵食品をもっと取り入れよう
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
乳製品の発酵食品
チーズ
牛乳や山羊、羊などの乳を主原料に、乳酸菌や酵素(レンネット)の働きで凝固や発酵をさせたものがチーズです。発酵に用いる菌の種類や熟成期間の長さによって、味わいや硬さのバリエーションはさまざま。フレッシュチーズ、白かびチーズ、青かびチーズ、ハードチーズなど、用途や料理によって使い分ける楽しみがあります。
牛乳や羊、山羊などの乳を主原料として、凝固や発酵などの加工をしてつくられるチーズは、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に大別されます。
生乳などを乳酸菌や凝乳酵素で凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を除去したもの、または、これを熟成させたものをいいます。
「ナチュラルチーズ」を乳化剤などを加えて加熱して溶かし、再び成形したものです。
ヨーグルト
牛乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させるものがヨーグルトです。「ヨーグルト」の語源となったトルコの「ヨウルト」のほか、ブルガリアなどヨーロッパやアジア、中近東など世界各国で食べられています。フルーツや蜂蜜、シリアルと合わせてそのまま食べるほか、調味料やデザートの材料としても使われます。
ヨーグルトは牛乳などを乳酸菌や酵母ではっ酵させたものなので、牛乳の豊富な栄養素をそのまま受け継いでいます。乳酸はっ酵によるさわやかな酸味は、食欲を増進させ、胃液の分泌や腸のぜん動運動を促して消化吸収を助けます。
大豆の発酵食品
納豆
納豆は、納豆菌(きん)によってつくられます。
納豆菌は、大豆のある成分(せいぶん)を栄養(えいよう)として、ものすごい数にふえます。
そのときに、納豆菌が成分を分解(ぶんかい)したり、それを違うものと合成(ごうせい)することによって納豆の味やねばりが出て大豆は納豆になります。
味噌
お米の発酵食
麹(こうじ)
日本酒や味噌、醤油、みりん、酢など、日本で古くから使われてきた調味料は、ほとんどが麹を使った発酵食品です。麹は、主に蒸した米や麦、大豆などの穀類に麹菌を加えて繁殖させたもので、その麹菌の酵素が美味しい発酵食品を生み出します。
酒粕
酒粕は、米麹に酵母菌を加え発酵させて生まれます。麹菌と酵母の"ダブル発酵パワー"で、さまざまな栄養成分が凝縮。ふくよかな香りと深いコクが特長です。
その他、世界の発酵食品
キムチ
アンチョビ
紅茶
「紅茶」も発酵食品のひとつ、ということを聞いたことはありますか?緑茶や烏龍茶、紅茶などの茶葉はすべて、ツバキ科の常緑樹「チャ」の葉から作られます。お茶の「発酵」とは、菌や微生物を介さず、葉を揉み込んでタンニンなどの成分を空気と反応させる「酸化」のこと。摘み取ってすぐに加熱し、発酵(酸化)を止めたものが「緑茶」、ある程度酸化を進めたものが「烏龍茶」、完全に酸化を進めたものが「紅茶」となります。
茶葉には酵素が含まれており、その酵素の働きによって摘採(収穫)後に茶葉は発酵(酸化)します。
その酵素による発酵の進め具合で「不発酵茶」、「半発酵茶」、「発酵茶」の3種類に分けられます。
発酵食品の歴史は古く、日本をはじめ世界各国で、さまざまな素材・技法のものが作られています。酵母や菌などの力で作る発酵食品は、味をよくするだけでなく、体に働きかけて調子をととのえる健康食品としても重視されてきました。今回は、身近に手に入る代表的な発酵食品と、毎日のメニューに役立つレシピをご紹介します。