菜種油は奥が深い!色々勉強してみよう♪
菜種(なたね)って?
日本で「なたね」「菜の花」と呼ばれている「アブラナ」は、アブラナ科アブラナ属の植物で、古くから日本でも親しまれてきました。大きく分けて在来菜種である“アブラナ”と、洋種菜種の“西洋アブラナ”があります。
キャノーラ油とは違うの?
アブラナの種子(菜種)から搾った「菜種油」には、過剰摂取によって心臓に害を及ぼすエルシン酸という不飽和脂肪酸が多く含まれます。日本をはじめ東アジアでは、古くから菜種油を食用に用いてきましたが、油を多用する食生活が中心のアメリカでは、食用が禁止されていました。そこで、西洋アブラナの主要産国であるカナダの農業研究者によって、エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種として開発されたのが「キャノーラ品種」です。この「キャノーラ品種から搾油された菜種油」を「キャノーラ油」と呼びます。
菜種油も有害成分を含まない品種を原料に
現在の国産の菜種油は、エルシン酸を含まない「アサカノナタネ」・「キザキノナタネ」・「ななしきぶ」などの品種が開発されています。搾油・精製法にこだわり作られていて、商品のラベルなどにも「無エルシン酸」と表記されています。
国産の菜種油が高い理由
輸入されてくるキャノーラ品種の搾油用菜種は、遺伝子組み換えかそうでないかは区別なく扱われています。日本では品種の開発はされていますが、遺伝子組み換え技術は用いていません。昔ながらの「玉締め製法」という製法で菜種油を作っている会社もあります。玉石という玉を使ったプレス機でゆっくり油を搾油していきます。搾油効率が悪いのに何故この製法にこだわるかというと、ひとえに「品質が良いから」です。
通常の「ノルマンヘキサン抽出法」という搾油法では一度に大量に搾油することができますが、化学製品が数種類用いられるそうです。日本の農家さんはこれを防ぐために、大変な時間と労力をかけて菜種油を作ってくれています。
菜種油の嬉しい効能
菜種油にはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ビタミンKなどが含まれており、オレイン酸は動脈硬化や心疾患を予防したり、便秘解消にも効果があるとされています。またビタミンKは骨を丈夫にする働きがあります。オレイン酸は保湿力が高く、スキンケアやヘアケアにも使われています。
菜種油を使ったレシピいろいろ
そのままパンにつけても美味しいですが、天ぷら油にしたり、調理油としても使い勝手が良い菜種油。そんな菜種油の色々なレシピを見てみましょう♪
*お菓子のレシピ*
卵・バター不使用!手で混ぜるだけ!黒糖くるみクッキー
簡単!バター無のバナナマフィン
米粉の抹茶シフォンケーキ~豆腐クリーム添え~
バター不要、オイルでヨーグルトスコーン
*ドレッシング&タレのレシピ*
かんたん水炊き+薬味ダレ
春キャベツのコールスローサラダ
フレンチドレッシング
*おかずのレシピ*
帆立とグレープフルーツと菜種油
ストウブ鍋 焼きれんこん
作り置き肉味噌!ときゅうりのパパッと炒め
カボチャもち
いかがでしたか?
生産者の愛情がたっぷり込められた国産菜種油。クッキーの生地に加えたり、ドレッシングに使ったりと、お菓子やお料理作りに取り入れて、ヘルシーな生活を初めてみませんか♪
菜種油ってどんなもの?国産はどうして高いの?キャノーラ油との違いは?など、詳しく知らない疑問を解決していきましょう!