お部屋に癒しを取り入れたいとき、真っ先に浮かぶのが観葉植物ではないでしょうか。でも、膨大な種類の中から一体何を選べばいいのか、育てやすい品種はどれなのか、いまいち分からなくて困っている……という人も少なくないはず。

そんなときは「エコ・プラント」を選んでみるのはいかがでしょう？エコ・プラントは、癒し以外にも嬉しい効果をもたらしてくれる観葉植物なんですよ。

エコ・プラントとは、観葉植物の中でも、空気をキレイにしてくれる効果に優れた品種のこと。
空気清浄機のように電気を使わず、置いておくだけでいいというお手軽さも魅力的。おしゃれで、お部屋も空気もクリーンにしてくれるエコ・プラントは積極的に取り入れたいアイテムです。

まずは湿度調整。植物の葉から出される水分は、お部屋の湿度を保ってくれます。マイナスイオンも発生するので、心を癒してくれる効果も期待できます。

毎日掃除を欠かさない清潔なお部屋でも、空気中には目には見えないほこりや菌が漂っています。エコ・プラントから放出されるファイトケミカルという物質には菌を掃除してくれる効果があり、置いておくだけで自然と空気を整えてくれます。

たくさんの種類の観葉植物がある中で、空気清浄の効果があるのは50種類ほどといわれています。
サンスベリア、ポトス、ピースリリー、アロマティカスetc.……ひとくちにエコ・プラントといっても、モダンやナチュラルやスタイリッシュなど品種によって見た目や雰囲気はいろいろ。

葉の形やカラーなどお部屋とテイストの合うエコ・プラントを選べば、今あるインテリアとなじんでよりおしゃれな空間になりますよ。

ヘデラはアイビーとも呼ばれ、星のような形に葉っぱがとてもかわいいのが特徴。消臭に効果抜群といわれています。葉はグリーン以外にも、グレーや白い斑点の入ったものなどバリエーション豊か。吊るして育てることができるのも嬉しいですね。

屋外や室内の日の当たらない場所でも育てることのできるとても強い植物です。水やりは、土の表面が乾燥したらたっぷりと与えます。葉の裏に霧吹きなどで葉水を与えると、病気の予防になりますよ。

サンセベリアはアフリカやアジアに生息する、乾燥に強く初心者でも育てややすい品種です。エコ・プラントの中でも空気清浄の効果が高く、マイナスイオンを発生させてくれます。

多湿の弱いので、水やりは土が乾いてから適量揚げるのがおすすめです。置くだけでナチュラルモダンな雰囲気になるので、お部屋をキリっと引き締めてくれますよ。1年を通してグリーンを楽しむことができます。

スパティフィラムは白い花を咲かせる品種です。寒さに弱いので室内で育てるのが最適で、肥料をしっかりと与えることでキレイな花を咲かせてくれます。害虫に強いのもビギナーさんにとって嬉しいポイント。

室内の日当たりの良い場所に置いておくのがベストですが、直射日光は葉焼けをしてしまうので注意が必要です。夏は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、寒くなってきたら土が乾いても3日ほど経ってからが最適です。葉水もできるだけ毎日行うようにしましょう。

ベンジャミンは室内有害物質、ホルムアルデヒドの除去効果が高い観葉植物。光沢のある葉が特徴で、幹は三つ編みやらせんのように仕立ててバリエーションを楽しむことができます。シンプルな見た目なので、ナチュラルなお部屋にもよく合いますよ。

温かい室内なら1年中成長するので、1年を通して土の表面が乾いたら水やりをします。早く成長させたいときは、肥料を与えるのが◎。

ポトスはエコ・プラントの中でも特に育てやすい品種といわれ、初心者の方にぴったりな観葉植物です。吊るして育てることができるので、小さなお子さまやペットのいるご家庭でも安心。

明るい日陰のような場所を好むので、半日だけ日が当たる場所やレースのカーテンのある窓辺などがおすすめ。土の表面が乾いたら、鉢の受け皿に水が流れ出るくらいの量の水をあげましょう。葉水をすることで、葉にほこりがつきにくくなります。

ハートの形をした葉がかわいい人気の観葉植物、ウンベラータ。加湿効果が高い特性を持っています。観葉植物の中では大きく育つのでお部屋の中でも存在感があります。

基本的には風通しが良く、日光のあたる場所で育てましょう。日差しの強くなる夏場は葉焼けの原因になるので直射日光を避けるようにしてください。水やりは土が乾いたタイミングでOK。夏は特に乾きやすいのでこまめにチェックすることと、与えた水が高温になってしまうと根が傷んでしまうので、与える時間帯や置く場所にも注意が必要です。

ゴムの木はその名の通り、樹液がゴムの原料になる植物です。ラテックスアレルギーのある人は、剪定の際などは手袋などで保護をするのがおすすめ。

日当たりのいい場所を好むので、陰になる時間が多い場所では根腐れなどを起こす可能性があるので注意します。土の表面が乾いたら水をあげますが、冬など成長が止まる時期はいつものタイミングより3日ほど遅らせるのが◎。大きく育つのでお部屋のインテリアとして存在感もありますよ。

モリンガは、「奇跡の木」や「生命の木」などと呼ばれ、食用としても活用されています。モリンガの魅力は、二酸化炭素を吸着するパワーがほかの植物より大きいこと。その効果は20倍ともいわれ、効率よく空気清浄をしてくれることで人気です。

乾燥に強いので水はあまりあげすぎないのがポイントです。土の表面がしっかりと乾いたら水が必要なサインです。しっかりと育ったらスープやスイーツ、ドリンクなどの料理に使ってみてはいかが？

ハワイでは“家の前に置くと良い事がある”という言い伝えがあることから「幸福の木」と呼ばれるドラセナ・マッサンゲアナ。ホルムアルデヒドや、洗剤などに含まれるアンモニアなどの浄化効果があります。

日光を好み、寒さに弱い植物なので、気温が低い冬以外は屋外、冬場は室内で管理します。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。生長が止まったら、冬場は1週間に1～2回程度の水やりでOKです。

シンゴニウムは蒸散作用が高く、害虫にも強い育てやすい植物。白い葉や、マーブル、赤い葉などバリエーションが豊かなのでお好みの品種を選ぶのが◎。

窓辺など日当たりがよく風通しのいい場所でよく育ちます。土の表面が乾いたら、水をたっぷりとあげましょう。冬は成長が止まるので、1週間に1回ほどの水やりでOKです。

アレカヤシは背の高い、存在感のある観葉植物です。犬や猫が食べても無害な植物なので、ペットを飼っているご家庭でも安心。原産地はマダガスカルで温かい場所に生息する植物なので、寒さに弱い特性があります。

室内で育てるときはできるだけ日当たりのいい場所に置くのがおすすめです。春～秋の間は土の表面が乾いたらしっかりと水をあげますが、冬は土の表面が乾いてから3日ほどたってからがちょうどいいタイミングです。

エコ・プラントの紹介はいかがでしたか？グリーンがお部屋にあるっていいですよね。パッと目に入ったときやお世話をして成長してくれたときなど、心癒される存在になってくれるはず。うれしい効果が期待できるので、エコ・プラントに心も空気もキレイにしてもらいましょう♪