ひとりになる時間、もてていますか?
「おこもり感」のある居場所って?
狭い住宅事情で自分の部屋もなく、仕事も家事も分刻みのスケジュールで、息つく暇のない忙しい毎日……。ひとりになりたいのに時間にも空間にも余裕がない! そんな方こそ、心を落ち着けて、ひとりで静かにすごせる場所が必要ですよね。「おこもり感」のある居場所を作る前に、どんな場所が落ち着けるのかを考えてみましょう。
落ち着くのは狭い空間
あなたが落ち着くのはどんな空間でしょうか? 心理学的には、安心してすごせる狭い空間が、プライベート空間として落ち着けることが分かっています。街の喧騒から逃れ、こぢんまりとしたカフェや喫茶店に入ると、ホッとするのは「おこもり感」を感じられるからです。
守られているような安心感
四方をほどよく囲まれた「おこもり感」のある空間は、まるで“まゆ”の中にいるかのような安心感が得られます。ここにいれば大丈夫、守られていると感じられれば、高ぶった感情や過敏になった神経も落ち着いてくるはずです。あなたにとっての安全基地をもつことが、心穏やかにすごすためには欠かせません。
外界をシャットアウトする
つらい、しんどい、逃げ出したい……。そんな気持ちになったら、外界からの刺激をシャットアウトすることです。スマホやテレビからは常に、不要な情報までもがいやおうなしに入ってきます。「おこもり感」のある居場所では、そういった機器の電源をオフにしましょう。仕事の連絡も、気の乗らないお誘いも入ってこないように、外界からの刺激を“オフ”にするのです。
個室がなくても大丈夫!
家族との共有スペースしか居場所がなく、自分だけの個室がない場合も多い日本の住宅事情。「おこもり感」のある居場所は、何も個室に限ったことではありません。自分だけの個室がなくても、“ここがわたしの居場所“とゆるやかに区切ることができれば十分です。
椅子さえあればOK
「おこもり感」を作るには、まずは椅子が一脚あればOKです。座布団やシートクッションでもかまいません。ここに座れば心安らげるのだと、内なる自分と約束するのです。座り心地のいいもの、ゆったりともたれられるもの、身をあずけられるようなものがいいですね。
コーナーを作る
椅子や座布団など、「おこもり感」のベースとなるものが決まったら、次はその置き場所です。部屋の真ん中よりも、隅の方、背後が壁になる場所、くぼんだようなスペースがあると◎。家具や腰壁の裏など、ちょっと物陰になるくらいの場所が落ち着けます。
クローゼットを利用する
より「おこもり感」を求めるのなら、クローゼットや納戸を利用するのもひとつの方法です。中にあるものを少し整理して、人一人座れるくらいのスペースを作るとよいでしょう。まるで隠れ家のような「おこもり感」が得られます。
テントを使う
ピクニックなどで使う小型のテントを使えば、日常から気分を切り替えられる居場所になります。室内だけでなく、気候のいい時期にはベランダやバルコニーに設置してもいいですね。キッズインテリアとしても人気のティピーテントなら、出しっぱなしでもおしゃれ。
間仕切りを設置する
リビングや寝室の一角に間仕切りを設置し、ゆるやかに空間を区切れば、より「おこもり感」のある半個室として使えます。家族の気配を感じつつ、ひとりになれる時間と空間を手に入れたい方におすすめです。間仕切り家具を置くほかにも、観葉植物を並べたり、ロールスクリーンを取り付けたりする方法もあります。
「おこもり感」を居心地よくするもの
「おこもり感」のある居場所は、単なる“ひとりになれる場所”ではありません。居心地がよく、心身がリラックスできる環境が理想です。触覚や視覚、嗅覚など、あなたの“五感”が心地いいと感じられるように、環境を整えましょう。
ブランケットが一枚あると安心感が増す
あたたかな明かりと心地よい香りのものを
居心地のよい「おこもり感」を高めるには、“明かり”や“香り”も大切なエレメントとなります。ほのかな明かりのキャンドルをしつらえ、アロマやハーブティー、生花やサシェなど、香りのよいものを添えましょう。よりリラックスできるようになります。
音環境にも気を配って
ご近所の物音や外の車の音など、静かな空間を手に入れるのは案外難しいものです。そんな雑音が気になるときは、厚手のカーテンを二重にすると防音効果が期待できます。ヘッドホンで静かな音楽や環境音を聴くのもいいですね。大切なのは、心が落ち着ける環境を整えることです。
心落ち着く「おこもり感」のある居場所を作ろう*
心落ち着く「おこもり感」のある居場所の作り方をご紹介しました。ひとりになる時間と空間は誰しも必要なもので、忙しい毎日を送る人にとってはなおのことです。ご紹介した内容をご参考に、「おこもり感」のある居場所を作って、心身の安らぎを感じてみてくださいね。
ご紹介したほかにも、「おこもり感」を高める素敵なアイテムがたくさんありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
仕事に家事にと忙しい毎日を送っていると、ひとりになる時間はなかなかとれないもの。心も体も常に“オン”の状態でいると、知らず知らずのうちに疲労が蓄積してしまいます。いつも何かに追われている感じがする、よく眠れなくて体調がすぐれない、というように。心と体を“オフ”にして、ひとりになる時間をもつための「おこもり感」のある居場所づくりをご紹介します。