※本コンテンツはキナリノが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
出典: そもそも落とし蓋は何のために必要なのか、その役割と使い方を知ることが煮物作りのカギです。そして、美味しさを生む仕組みがわかったら、使いやすい落とし蓋を揃えておくのが料理上手への近道。昔ながらの台所道具を活用して、煮込み調理の完成度を高めましょう。
出典: 落とし蓋をしない状態で煮物を作ると、具材がグラグラと揺れてぶつかり合ってしまいます。特にジャガイモやサツマイモなどは煮ている間に形が崩れる可能性も。落とし蓋を使えば、煮汁の動きを抑えられ、煮崩れを防ぎ、見た目もきれいに仕上がります。
落とし蓋を使うと鍋の中の空間が狭くなって、煮汁が対流します。そのため、具材に味がまんべんなく染み込むというのもメリットです。少ない煮汁で味が行き渡り、ムラのないでき映えに。また、おでんに入れる練り物は浮き上がってきやすいため、落とし蓋を使うことで抑制する効果も。
煮物は冷めるときに味が染み込むので、鍋をコンロから下ろしたら煮汁の上からラップをし、さらに落とし蓋を乗せて冷ますことでより美味しく仕上がります。
出典: 煮物調理に落とし蓋を使うタイミングは、鍋に具材と調味料を入れたあと、煮汁がフツフツと沸騰してきたとき。具材を軽く押さえながら煮込み、煮汁が減って具に味が染み渡ったら蓋を外してOKです。
出典: 魚の臭みを取る湯通しや湯引き(霜降り)の際、熱湯を魚に直接注ぐと皮が剥がれたり、火が通りすぎてしまうことも。落とし蓋をしてその上からお湯をかければ、魚の質を損なわず下処理ができます。
日本人なら押さえておきたい「煮物」の作り方。味付けが難しそう…と敬遠しがちな初心者さんにもおすすめしたい、煮物料理のレシピをまとめてみました。基本のだしの取り方や煮物を美味しく作るコツをはじめ、肉じゃがや筑前煮などの定番から、カレイなど魚の煮付け、そのほかのアレンジ煮物まで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
▲こちらの記事では、落とし蓋を使うコツや美味しい煮物レシピをまとめていますので参考に♪
木製・ステンレス・セラミック・シリコン・使い捨て不織布
木の落とし蓋は、ほどよい重さで効果を発揮し、取っ手が熱くならないため扱いやすいのが特徴です。木目のナチュラルな風合いも魅力的。
ステンレス製やセラミック製は、臭いや色が移りにくいのがメリット。また、柔らかなシリコン製は、食材を包みこむようにフィットするので、水分の蒸発を防ぎながら味を均等に染み込ませられます。その他、使い捨ての不織布タイプは手軽に使いたい人や、キャンプなどアウトドア調理の際におすすめです。
出典: 一般的な鍋は、2~4人家族用なら18cm程度の大きさです。その鍋に合わせる落とし蓋の直径は、16cm程度がよいでしょう。「自宅で使う鍋のフチより2〜3cm小さいくらい」をサイズ選びの目安としてみてください。
鍋よりも大きいフライパンを使う際には、この写真のようにアルミホイルを併用して調整するというのもアイデア。普段から複数の大きさの鍋を使っているという人には、サイズ調整可能な落とし蓋もおすすめです。
落とし蓋としての機能にも注目してみましょう。例えば、小さな穴があいたデザインのものは、菜箸を通して蓋を取れるので、手元が蒸気に当たる心配がありません。シリコン製の落とし蓋は、電子レンジに対応しているためラップ代わりに活用できます。
また、セラミックやステンレスの製品には蒸し器にもなるデザインもあり、1つで2役、3役と果たしてくれるアイテムも。機能性以外にも、調理道具としての実力や収納のしやすさも考慮してみてください。
落とし蓋がないときやキャンプなどでは、キッチンにあるものを代わりに使いましょう。アルミホイルやクッキングシートは、100均でも手軽に購入でき「低コストで代用できる」「使い捨てできる」というのがメリットです。
アルミホイルは鍋より少し大きめにカットして、一度クシャクシャと丸めてから拡げるとほどよい蓋になります。真ん中に穴をあけて鍋に入れ、隙間を菜箸などでついて調整しましょう。
キッチンペーパーを使う場合は、鍋のフチからはみ出てガス火に当たらないよう煮汁に軽く浸すように入れてください。アク取り効果も◎
もともと業務用として販売されていたという不織布タイプのキッチンペーパー。プロ仕様なのでかなり丈夫で、濡れても破れにくい特徴があります。洗って繰り返し使え、落とし蓋以外の活用法も多い便利グッズです。
オーブン調理に使うクッキングシートは、鍋の大きさに合わせてカットしたら穴をいくつかあけるのがポイント。シートの浮き上がりを防ぐことができますよ。
クッキングシートを落とし蓋にする際のカット方法は、こちらの動画を参考に。
出典: 鍋よりひと回り小さい平らな耐熱皿を落とし蓋にすることもできます。ただし、あまり重すぎると具材がつぶれる場合があるので注意を。
また、ホームパーティーやアウトドアで余ってしまった紙皿を代用してもOK。クッキングシートのように切り込みを入れて使ってみてください。
ここからは、人気メーカーのおすすめ落し蓋をご紹介。お気に入りをぜひ見つけてください。
松田美智子の自在道具|自在鍋木蓋
4,290円(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 料理研究家・松田美智子さんがプロデュースする人気シリーズ「自在道具」の木蓋。軽量の天然サワラを使用しており、柾目材の木目が美しく、丈夫で反りにくいのが長所です。
松田美智子の自在道具|自在鍋
6,820円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 同シリーズの「自在鍋」とセットで使うのもおすすめ。いいモノを長く使い続けたい、という人にぜひ手に取ってほしいアイテムです。
ambai|雪平鍋【片手鍋・ミルクパン】【キッチン用品】
1,430円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 「ambai(アンバイ)」の木蓋の特徴は、丸穴があいていること。この穴が蒸気を逃し、菜箸を引っかければ蓋の持ち上げが簡単です。また、取っ手のフチが斜めに設計されているので出し入れがしやすいという特徴も。
ambai|雪平鍋【片手鍋・ミルクパン】【キッチン用品】
1,430円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: 昔ながらのよさと機能美を備えたデザインで、16cmと20cmの2サイズ展開。使い始めはサワラの木の爽やかな香りも楽しめますよ。
出典: 裏面にギザギザと溝が施されていて、落とし蓋を外す際にアクが一緒に取り除けるという優れもの。水洗いすればサッときれいになり、お手入れも素早くできます。
便利でかわいい!と評判の豚デザインの落とし蓋。鼻の穴に菜箸を入れて持ち上げられるのもユニークです。柔らかなシリコン製で、電子レンジ、食洗機、乾燥機の使用もOK。ラップ代わりにもなり、瓶の蓋が開けにくいときにはグリップとして活用できます。
マーナ (marna) ブタの落しぶた
939円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
臭いや汚れがつきにくいセラミック製品。蒸しプレートにもなるアイデア商品です。電子レンジでも使えるので、豆腐の水切りをしたり、揚げ物を乗せてレンチン調理したりと活躍します。
貝印 KAI 蒸し器 & 蒸し蓋 16cm
1,164円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
柔らかなシリコン製は具材の形に馴染みやすいため、ムラなく火が通り煮崩れを防げます。さらに、この落とし蓋には細かい突起が付いていて、アクをキャッチしてくれるのがポイント。電子レンジのスチーム調理にも使えます。
こちらもアクが取れるシリコン落とし蓋ですが、外側の6つの三角形部分が折りたためるようなっています。たたんだ状態だと直径約15cm、広げれば約20cmに。少量の調理でもたっぷりでも、お鍋に合わせてサイズを調節できるのが便利です。
こちらのシリコン落とし蓋は、蒸気弁によって蒸気をコントロールできるデザイン。電子レンジ使用もOKで、密閉性を高められる素材のため、保存用の蓋としても活躍してくれます。お手入れがしやすく、片付けが簡単なのも嬉しいところ。
イシガキ シリコン 落し蓋
392円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
金物の町として知られる新潟県燕三条で作られているステンレス製の落とし蓋。サイズ調整可能で、最大23cmまで対応します。蒸し器としても使え、食洗機対応なのでお手入れも楽ちんです。
ナガオ 燕三条 落とし蓋でR
979円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
出典: 落とし蓋の使い方に難しいテクニックは要りません。簡単なひと手間で煮込み調理を上手に仕上げられます。気楽に料理の腕を上げられ、煮物作りに自信がつくはず。「あぁ、美味しい!」と心から思えるおうちご飯のために、1つは揃えておきたいですね。
200年以上も前から日本で使われていた伝統的な調理道具、雪平鍋(ゆきひらなべ)。今では一般的に愛用されている定番の鍋ですが、その優れた特徴やお手入れ法などを知らずに使っている方も中にはいるのではないでしょうか。和食に欠かせない雪平鍋の個性や使い方、おすすめの商品や雪平鍋で作るレシピなどをご紹介します。
▲落とし蓋と同じく和食作りに欠かせない「雪平鍋」も併せてチェック♪
この記事の執筆者
ライター
木村円
メンズファション誌、女性誌にてライフスタイル、グルメ、人物インタビューなどのページ制作を担当。フリーライターとして広告、書籍、WEB媒体での執筆にも携わる。プライベートではドイツでの留学、スペインへの移住など海外暮らしを経験。そこで日本の良さ、日本製品の質の高さを改めて認識したことから、日本人として暮らしを豊かにするモノ探しに目覚め、日々情報を収集中。