インタビュー
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vol.51 SUEKI 矢野耕市郎さん-二万回の挑戦から生まれた色。伝統窯の、自由でラフな器たち

写真:千葉亜津子

200年以上の歴史を誇る大谷焼の里、徳島県鳴門市。この土地で最も古い窯のひとつである矢野陶苑に「今までの日本になかった色」の器を焼く陶磁器メーカー「SUEKI(スエキ)」は生まれました。カラフルだけれども落ち着きのある“くすみカラー”と呼ばれる色は、なんと二万回ものテストから選ばれたもの。伝統ある窯元で焼かれるSUEKIの器は、いったいどのように彩られているのでしょうか。今回は工房にお邪魔し、その魅力的な色が誕生するまでを伺ってきました。

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2016年12月02日作成

「くすみカラー」が魅力のSUEKIの器

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器の色というのは不思議なもので、手に取ったときは美しいと思っていたものが、食べ物をのせてみるとなんだかうまくいかないときがあります。単体としては「間違いないものに出合った!」と感じても、暮らしの中に落とし込んでみるとどうにもしっくりこないのです。結果としてカラフルな器は避けがちで、今日も無難な器が食器棚に重なっている――。そんな経験はないでしょうか。

そんな人たちから「こういうものを探していた!」と支持されているのが、2012年に誕生した徳島県の陶磁器メーカー、SUEKI(スエキ)のつくる器たちです。
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アッシュブルーと呼ばれる青色と、くすみがかったマットなピンク。生クリームのようなアイボリーに、チョコレートを溶かしたかのようなブラウン――。
これらの色は、その落ち着きのある様子から「くすみカラー」と呼ばれています。この絶妙な色は、パンもパスタも、煮物も炒め物も、食べ物をリッチに美しく見せてくれるのです。
SUEKIはフォルムと使い心地のよさも魅力。ぽってりとした印象の厚めの器を持ち上げれば、サラリ・しっとりとマットな手触り。カップに口をつければ、驚くほど柔らかな口当たりです

SUEKIはフォルムと使い心地のよさも魅力。ぽってりとした印象の厚めの器を持ち上げれば、サラリ・しっとりとマットな手触り。カップに口をつければ、驚くほど柔らかな口当たりです

「日本にそれまでなかった色合い」として評価されているSUEKIの器。カラフルなのに絶妙にくすんだバランスのいい色は、どのようにつくられているのでしょうか。色の秘密をさぐりに、徳島県を訪ねてみました。
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徳島県鳴門市大麻町。駅を降り、四国独特の低い山々を遠めに見ながら歩いていくと、「矢野陶苑」と書かれた看板が見えてきます。ここが、SUEKIがつくられる窯元です。お店の玄関をくぐると、奥の店主に来客を知らせるチャイム音が響きました。“ヒョッコリ”という擬音が似合う様子で現れたのは、矢野耕市郎さん。SUEKIの代表です。
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「SUEKIの色合いは、かなりこだわっています。二万回ほど色のテストをして、その中から選んだんです」と矢野さん。
「まあとにかく、見ていただきましょうか」と案内いただいたのは、お店と同じ敷地内にあり、「調合室」と矢野さんが呼ぶ、小さな8畳ほどの建物でした。

魔法が生まれる色の調合室

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「僕は大体、ここで釉薬(ゆうやく)*の調合をしているか、ブランドの方向性を決めたりしています」

そういって矢野さんは、その部屋にある焼き物のカケラや、焼き具合をみるために半分に割られた器をカチャカチャと触りながら「雑然としててすみません」と笑います。
小さな部屋には道具や器が隅から隅まで並べられ、机にはノートが山積みになり、釉薬の入ったバケツの奥の棚には、しまいきれないファイルが並んでいます。この部屋で、SUEKIの美しい色はつくられていくのです。
*釉薬(ゆうやく)――焼き物の仕上げに表面に施すガラス質の部分。粘土や顔料などを混ぜてつくられる。これによって色や手触りが変わるので、焼き物の個性を決定づけるもののひとつ。
釉薬の調合につかう道具や材料

釉薬の調合につかう道具や材料

釉薬が施された瞬間。このときの釉薬の色と、窯から出したあとの色は違うため、調合は非常に繊細な作業です

釉薬が施された瞬間。このときの釉薬の色と、窯から出したあとの色は違うため、調合は非常に繊細な作業です

二万回のテストから生み出された、ちょうどいい色

食べ物をのせていないときも、そこにあるだけでアートピースのような力を感じさせるSUEKIの色。その特徴を伺うと、矢野さんからは「ちょうどバランスのいい色」というお答え。

「お皿を揃えるときに、『白ばかりだとつまらない』『ちょっとカラフルなのが欲しい』というときがあるでしょう。けれどもいざ求めてみると、日本の既存のポップカラーや伝統の渋い色合いはライフスタイルにフィットしない。そういう方々に選んでいただける、ちょうどいい色だったんでしょうね」
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約二万回の釉薬テストを繰り返して選ばれたSUEKIのちょうどいい色合い。二万回、というと数字が大きすぎて少しイメージがわきにくいですが、爪の先ほどの成分量を変えながら試していくというのだから、その繊細な作業は考えただけでも気が遠くなります。

「一色つくるのに、何百と調合してテストします。ごまつぶくらいの0.何グラムとかの配合で違いを出して、何百通りのその中からひとつの色を選んでいるんです。調合は理科の実験みたいにおこなって、どんな成分をどのくらい入れたかをノートにびっしり書いていきます。この配合は秘密なので、ノートの撮影はNGです(笑)」とお茶目に笑う矢野さん。
色テストピースの一部。例えばピンク色ひとつとっても、わずかな差異を比べていることがわかります

色テストピースの一部。例えばピンク色ひとつとっても、わずかな差異を比べていることがわかります

さらに、釉薬の魔法は色の美しさだけにとどまりません。矢野さんの調合は、使い心地もかなえてくれる釉薬の調合なのです。

たとえば普段お皿を使っていて、ナイフやフォークがひっかかり、嫌な音をたててしまったことはないでしょうか?そういった使い心地の問題も、釉薬によって起こりうる現象だったのです。「専門的なので」と簡単に説明してくださった矢野さんによると、釉薬というのは見た目の色だけでなく、さわり心地も左右するとのこと。一般的に、光沢のあるパキッとした色合いはツルツルとした触り心地、マットな色合いのものは、ザラッとした触り心地です。

さて、そんななかで落ち着きのあるマットな色と使い心地の両方を大事にしたかった矢野さん。何千回、何万回のトライアンドエラーを繰り返し、ついに納得できるバランスの釉薬を調合します。
釉薬が溶けすぎてツルツルになると、SUEKIの色の魅力であるくすみ感が消えてしまいます。考え抜かれたバランスが、見た目の美しさと使い心地を両立させています

釉薬が溶けすぎてツルツルになると、SUEKIの色の魅力であるくすみ感が消えてしまいます。考え抜かれたバランスが、見た目の美しさと使い心地を両立させています

「ちょうどいいものをちょうどいいところに配置できるように考えるのが好きですね。バランスのいい釉薬をつくったり、実際の制作だけに限らず、販売方法を考えたり……。一番カチッとはまるのがどこなのかを考えるのが好きな性格なんです」と、矢野さん。

どうやらSUEKIの色の美しさには、矢野さん自身の考え尽くす性格がにじみ出ているようです。

焼き物と音楽

矢野さんが育ったここ大谷という地域は、昔からの窯が並ぶ焼き物の町。藍染や醤油造りに使うためにこの地で作られた大きな焼き物はいつしか「大谷焼(おおたにやき)」と呼ばれ、200年以上続く、甕(かめ)を得意とする焼き物の土地として知られるようになりました。田んぼのわきを歩いているといくつもの窯元の看板をみかける大谷の地。川沿いの小学校からは子どもたちの遊ぶ声が聞こえ、喫茶店のおばあちゃんも、スーパーのお兄さんも「どこ行くの?気をつけてね」と声をかけてくれるような環境です。
矢野陶苑の登り窯。現在も使われている登り窯として、最大級のものといわれています

矢野陶苑の登り窯。現在も使われている登り窯として、最大級のものといわれています

矢野さんは、この焼き物の里・大谷で最も古い窯元のひとつである矢野陶苑の息子として生まれ、大谷焼ではじめて陶芸作家として成功したお父様のもと育ちます。
幼いころから土で遊び、壷や湯のみをつくるお父様のかたわら、学校から帰っては土をこねて過ごしました。

「父親が、人間国宝も所属する日本工芸会いうところの四国支部の幹部をやらせて頂いて、とても良い立場だったんです。ちょうどバブルと陶芸ブームが後押しして、この田舎で店を構えて売っているだけでも充分に食べていけました。僕も小学生のころは土で人形をつくったりして、陶芸は好きでやっていました。やっぱり、子どものころから何かをつくることは好きでしたね」
甕(かめ)などの大きな焼き物を得意とする大谷焼。矢野陶苑の敷地内には、現在も現役で作陶をされているお父様の作品がところ狭しと置かれています

甕(かめ)などの大きな焼き物を得意とする大谷焼。矢野陶苑の敷地内には、現在も現役で作陶をされているお父様の作品がところ狭しと置かれています

パズルを組み立てるようなドラム理論は、色の調合に似ている

陶芸を身近に感じながら育った矢野さんでしたが、中学・高校・大学では、バンドとドラムに夢中になります。大学でデザインを学びつつも、アメリカの音楽専門学校に留学するほどのめりこみました。そしてアメリカで矢野さんは、プログレッシブ・ロックという、現在の「考えるのが好き」な性格に影響を及ぼした音楽を学びます。「思考のロック」とも呼ばれるこのジャンルは、音楽を数字で考えるものでした。

「このプログレッシブ・ロックというものは、たとえばドラムの場合、右手と左手が違う動きをしても最後には一緒になる、とかを計算するんですよ。ちょっとわかりにくいかもしれないですけど(笑)。でもこれが、とにかくおもしろい。パズルを組み立てるように、気持ちよくはまる瞬間があるんです。これが、“組み立ててものを考える”ことが好きになった最初の転機ですね」
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帰国後はドラムを教える立場として働いたこともありましたが、やはり音楽の道は難しかったと矢野さんはいいます。「陶芸もたいがい厳しい世界ですけど、音楽もなかなか厳しい世界でしたよね」

バンドを解散し音楽に一区切りをつけた矢野さんは、人気のネットショップを経営する会社にはいります。
「デザイナー志望だったんですが、結局オペレーションにまわされたんですよ。多いときには一日に200通くらいメールがくる仕事でした。それを一人でさばいていたので、回転率がすごく重要なわけですよね。これをこうしたら発注して、そのあとはこれに対応して、みたいなのをずーっと続けた結果、ついに、完全に“考える人”になってしまったんですね(笑)」
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ドラムの理論と、オペレーション。実はこのふたつは、現在の釉薬の調合や、ブランドを運営する方法と似ていた、と矢野さん。

「全て、パズルを組み立てていくような感覚です。完全に構築してからものごとを進めるのが好きで得意になったきっかけだったので、今考えると、これらの経験は大きかったですね」と、矢野さんはいいます。

どれとどれを組み合わせれば、どんな色ができるのか。そして、どのようにブランドの舵取りをすれば、どんな未来図が描けるのか。それらをパズルのように多方面から考え尽くす現在の矢野さん。過去の経験は、対象は違えど自分が好きで得意なやりかたを明確にし、SUEKIにしっかりと活きているのです。

自由で、ちょっとラフな陶磁器メーカーをつくりたい

さて、ウェブの仕事でオペレーション作業をこなしていた矢野さんでしたが、毎日パソコンと向き合うなか、このままでは人生は終われないという思いが芽生えます。幼いころに趣味でやっていた陶芸や、長いこと人生に寄り添ってきた音楽――。「考えて処理する」ことが好きで得意になった一方で、「何かを生み出す」ことも幼いころから好きだったと改めて感じた矢野さんは、徳島の矢野陶苑にもどることにしました。
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矢野陶苑にもどってからは、父親と同じように作家としてスタートした矢野さんでしたが、だんだんと「作家(アーティスト)」と「メーカー」の間、「アート」と「プロダクト」の間のようなものをつくりたいと思うようになったといいます。

「手はふたつしかないから、作家としてつくれるものの数は限られていました。でも、たくさんの人に使ってもらって、多くの人に影響を与えられるだけの数をつくりたいと思ったんです」

同じものを同じようにいくつも生み出すことができる技術をもってして、多くの人々にSUEKIを届けている作り手たち

同じものを同じようにいくつも生み出すことができる技術をもってして、多くの人々にSUEKIを届けている作り手たち

「でもだからといって、陶磁器メーカーとして既存のプロダクトの枠から抜けきれないようなものをつくるのも嫌でした。自由な発想でものをつくる作家と、きっちりものづくりをしていくメーカーの間に立てないかと考えました」

少し声のトーンを上げ、いっそう明るい口調で矢野さんは続けます。
「なんというか……自由で、アート性があって、ちょっとラフ。単純に、そういうかっこいい陶磁器メーカーをつくってみたかったんです。だから、自由な色合いをつくり出すディレクションをやってみてもいいんじゃないかなって。そういう陶磁器メーカーをやりたいと思いました」
SUEKIは、器ブランドである「SUEKI CERAMICS」のほか、「SUEKI YARD」という植木鉢のブランドも展開。用途こそ違いますが、どちらもぽってりと柔らかいフォルムに、吸い付くような手触り、生活に馴染む色展開がSUEKIらしさをかたちづくっています(画像提供:SUEKI)

SUEKIは、器ブランドである「SUEKI CERAMICS」のほか、「SUEKI YARD」という植木鉢のブランドも展開。用途こそ違いますが、どちらもぽってりと柔らかいフォルムに、吸い付くような手触り、生活に馴染む色展開がSUEKIらしさをかたちづくっています(画像提供:SUEKI)

こうして、アートとプロダクトのはざ間にある今のSUEKIの方向性が決まります。それは決して中途半端に間にあるのではなく、そこが最善だからこその立ち位置。矢野さんは、アートのような色合いや作家性を求めつつ、同時に隅から隅まで考え、組み立て、計算し尽くしたバランスに様々なことを位置づける方でした。

より自由に、より日常へ

こちらは、SUEKIのあたらしい挑戦となるブランドの試作品

こちらは、SUEKIのあたらしい挑戦となるブランドの試作品

今後の展開を伺うと、「SUEKIはまだまだがっちりした食器メーカーなので、これをもっとずらしていきたい」と矢野さん。

ずらしていく、という言葉の真意をあらためて確かめるように、矢野さんは未来の設計図をこんな風に説明してくれます。

「まだ販売前なんですが、新しく『SUEKI ALCHEMY(スエキ アルケミー)』という器ブランドを発表しようと思っています。このブランドでは、定番を持たずにやっていこうと思ってるんですよ。いい色をつくって、つくったぶんだけ売り切る、というように、釉薬を常に変えていこうと思ってるんです。『今年の春はこういうの。来年の冬はこういうの』って、毎回違うものに出合ってもらえるようにします」
焼き上げる前の試作品。ALCHEMYとは「錬金術」を意味します。「科学の焼成反応みたいな感じ。釉薬のおもしろさを押したブランドにしたくて名付けました」と矢野さん

焼き上げる前の試作品。ALCHEMYとは「錬金術」を意味します。「科学の焼成反応みたいな感じ。釉薬のおもしろさを押したブランドにしたくて名付けました」と矢野さん

そういうのっておもしろくないですか?と笑顔で話す矢野さんの目が見開き、光が入ります。

「そうすると、たとえばアーティストっぽいゴツゴツしたものがいいっていう人はそれを買ってくれるだろうし、次はどんなものが出るかなと楽しみにもしてもらえるかもしれない。そういうスタイルにSUEKIを変えていく時期がやっときたと思います」
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「一方で、今出ているスタンダードなセラミックスラインは、つくりかたを工夫して値段を抑え、もっと日本の暮らしに定着させていきたい。もっとたくさんの、日本中の方に使ってもらえるものをつくっていたいんです。ありがたいことに現状でもいいと思ってくれてる方は多くいらっしゃるんですけど、手が届かないと感じてる方も多い。ですから、品質はもちろん落とさずに値段を少し落とそうと思うんです。いま新しい製造方法の試験をしていますが、とても苦戦してます(笑)」

自分がいいと思うものを、自分がいいと思う値段で売っていきたい、と矢野さんは続けます。

「スタンダードはスタンダードとしてしっかりやって、アルケミーではちょっとはずれたことも自由にやっていく。自分が本当にいいと思えるものをつくり、おもしろいと思えることをやるんだと念頭におけば、結局すごくいいものがつくれるし、いい仕事ができるかなって」

そういって矢野さんは、はにかみながらも前を見据えました。
vol.51 SUEKI 矢野耕市郎さん-二万回の挑戦から生まれた色。伝統窯の、自由でラフな器たち
ところで日本の伝統色には、瓶覗き(かめのぞき)という、水瓶に映りこんだ空の色を指す色があるそうです。奇しくも甕(かめ)を得意とした大谷焼の里で今、矢野さんがつくった美しい青色は、伝統と未来・アートとプロダクトがそれぞれバランスよく溶け込んだ空の色を映しています。「ほかにない色」と評されるSUEKI。この色を焼き物に落とし込むことができるSUKEIが、来年、再来年、そして何十年先に生み出す色は、一体どれほど美しい色でしょうか。

さまざまな日々を重ねるように、いくつもの色の器を重ねていく。そんな素敵な体験を、SUEKIはこれからもわたしたちに提供してくれるはずです。

(取材・文/澤谷映)
SUEKI|すえきSUEKI|すえき

SUEKI|すえき

徳島県鳴門市大麻町。甕や睡蓮鉢など大型の陶器を得意とする大谷焼の里で最も古い歴史を持つ窯元から、陶磁器メーカー「SUEKI」は誕生しました。やきものを示す陶物(すえもの)という言葉と、縄文式・弥生式土器などの後に登場して今日の陶芸方法が確立したとされる須恵器(すえき)にちなんで命名されたSUEKI。アイテムやカラーバリエーションの拡張など試行錯誤は常に進行中。今後の新たな展開にもご注目ください。

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