陶器は、土ものと呼ばれるように、粘土を原料として作ります。焼成温度は約800度から1200度で、焼き上げてもすこし吸水性が残ります。

陶器はざらりとした質感のものが多く、釉薬のかかり方もムラがあり、独特の味わいが生まれます。

磁器は陶石という石を原材料としており、焼成温度は1200度から1400度で陶器よりも高温で焼き上げます。吸水性はなく、つるりとした質感のものが多いといわれています。

磁器の表面はしっとりとして滑らかで、硬度が高いため、薄く作ることができます。また、磁器は基本的に電子レンジで使用することができます。

吸水性のある陶器は、使う前にさっと水にくぐらせてから使うようにすると、染みやにおいがつきにくくなります。きれいな濡れ布巾で表面を拭くだけでも効果があります。

一枚ずつ手作りしているため、微妙に厚みが異なる山田洋次さんのプレート。スリップとよばれる泥漿（でいしょう）状の化粧土で装飾する方法で作られています。味わいのある装飾がとても美しいですね。

鹿児島の姶良（あいら）市にある宋艸窯（そうそうがま）のプレートは、上品な紺色で食材をぐっと引き立ててくれます。

三重県四日市市の南景製陶園の角皿は、ふっくらとした輪郭がやわらかな印象です。シンプルなのに、どこか温かみを感じさせてくれるうつわです。

滋賀県甲賀市の古谷製陶所では独自配合の土から作った粉引きを得意としています。ぽってりとした質感のプレートは、リムがあるので、ぐっと食材に視線が集まります。

土のぬくもりがじんわりと伝わるような、中野明彦さんのラウンドプレートにはリムに可愛らしい彫り模様が入っています。スタッキングもできるので、収納も安心です。

神奈川県小田原市で、ご夫婦で作陶されているキカキカク。伝統的な和の模様を大切にしながら、現代の暮らしにもマッチする素敵なデザインのプレートです。

古谷製陶所の輪花皿は、やわらかく波打つ花びらのような縁がとても美しく、動きが感じられるプレートです。色味に奥行きのあるブラウンの小皿には、ちいさなおかずやクッキーなどのスイーツもよく合いますね。

渋さの中に可愛らしさがある。そんなリンゴ皿は豆皿のように使ったり、フォークレストとして使うのもいいですね。和の食器が集まる食卓に、ちいさく変化をつけることができます。

信楽焼の八角プレートは、横長でお料理を盛りつけやすく、まとまりのあるごはんのシーンを演出できます。鉄散の白は明るく、茶色のおかずもぱっと華やかに見せてくれます。

神奈川で子育てをしながら、作陶されている長浜由起子さん。アンティーク風に見えるすこしくすんだような色味のうつわは、おうちカフェのひとときを優雅に彩ってくれますね。

茨城県笠間市で作陶されている平沢佳子さんは、「料理を美味しく、食事を楽しくする力を持つ器」をコンセプトにシンプルで使いやすいうつわを数多く制作されています。薄荷色の八角小皿は、透明感があって大人のためのうつわという雰囲気ですね。

宋艸窯のそば猪口は、フリーカップとしてデザートやちいさなおかずを盛りつけるのにも便利なうつわです。縦に入ったラインがすっきりとしていて、爽やかですね。

古谷製陶所の豆鉢は、和のおかずを盛りつけるほか、薬味などを入れても様になります。ふんわりと膨らんだお花の輪郭が可愛らしいですね。

すこしたわんだような古谷製陶所の豆鉢は、広がりがあるうつわなので、少ない具材でもたっぷりと見せることができます。ざらりとした表面に味わいが感じられます。

こちらはヨーロッパのアンティーク風のうつわです。ひらりと波打つ縁取りがとても優雅な印象ですね。釉薬のムラや濃淡があることで、和食のお料理にもすっと馴染んでくれるうつわに仕上がっています。

シックなカラーリングのスープカップは、もったりとしたポタージュやすっきりとしたコンソメスープなどどんなものにも寄り添ってくれる使いやすいうつわです。フルーツやちいさなおかずをさりげなく盛りつけるのにもちょうどいい大きさです。

卵のような丸みを帯びたラインがとてもキュートな古谷製陶所のエッグマグ。手の中にすっぽりとおさめたくなりますね。

長崎県波佐見町にある「やきもの工房京千」から生まれたsenのカップ。senのシリーズは、陶器でも高温で焼成されているので、土が固く焼き締まり、強度が高く仕上がっています。

波佐見焼は磁器で有名なやきものですが、こちらは珍しい陶器の波佐見焼です。土ものらしいやわらかな印象のヘリンボーン柄が穏やかで美しいですね。