そもそもホーロー(琺瑯)ってどんなもの?
ホーローという言葉はよく聞きますが、つまりはどんなものなのでしょう。
ホーロー(琺瑯)とは一般に金属の表面に無機ガラス質のうわぐすり(釉薬)を高温で焼き付けたもので、金属の特性とうわぐすりの特性を生かし、耐熱性、耐摩耗性、耐食性、非吸着性(臭いが移りにくい)、光沢性(美観)などを兼ね備えた製品です。
出典:unsplash.com
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食品の保存にもむいています。お手入れをしっかりして、長く大切に使いたいですね。
おすすめのホーローのミルクパン
ミルクを温めるだけでなく、少量の汁物や煮物、ソースを作ったりと幅広く活躍するミルクパン。愛らしさと使いやすさを併せ持つ、5つのブランドのホーロー製ミルクパンをご紹介します。
野田琺瑯
ホーローといえばまず思い浮かぶのが「野田琺瑯」という人も多いでしょう。乳白色のシンプルな保存容器、ホワイトシリーズは特に有名ですね。昭和9年から80年あまりの間、琺瑯作りに取り組まれてきた技術がつまった、職人さんの手仕事による素敵なお鍋。小さなものは小回りが利く上、機能性もデザイン性も高く、おすすめです。
月兎印(つきうさぎじるし)
大正15年、株式会社フジイが藤井商店(大正12年創業)であった頃に誕生したオリジナルブランド「月兎印」。ゲットの愛称でも親しまれているこのシリーズは、現在野田琺瑯の熟練した技術でもって製造されています。
kaico(カイコ)
kaicoは、デザイナーの小泉誠さんが手がけるホーローシリーズ。日本の職人さんたちの技によって一つ一つ丁寧に作られています。真っ白なホーローと日本の白木の組み合わせもとても素敵です。グッドデザイン賞を受賞されています。
kaico(カイコ)という名前は、広い「開口」・シルクのように白い「蚕」・どこか懐かしさが漂う「懐古」から付けられています。シリーズはすべて開口部が広く奥まで手が届きます。
DANSK(ダンスク)
ダンスクという社名が「デンマーク風」という意味をもつ、1954年設立のデザイン会社です。「スカンジナビアモダンアート」をコンセプトにシンプルかつ機能性に優れた製品を生み出しています。ダンスクを代表するコベンスタイル・ホーロー鍋シリーズには、とても可愛らしいミルクパン(バターウォーマー)もあるんですよ。
RIESS(リース)
1550年に創業という460年の長い歴史をもつ、ヨーロッパ最古で、オーストリアで最後のホーロ製品のメーカーです。天然で環境に優しい原料だけを使用した製品は100%再利用でき、また製造に必要な電力は自前の水力発電で供給されているなど、人にも地球にも安全で優しいものづくりを目指しています。
出会えたら嬉しい!ヴィンテージ品
ミルクパンといっても、野菜を茹でたりス―プボウルにしたりと、小回りがきいてとても使いやすそうですね。シンプルながら可愛らしく温かみを感じる、雰囲気のあるホーローのミルクパンを手持ちのテーブルウェアとあわせて選んで、食卓に並べたくなりますね。使うほどに使いやすさを実感して手放せなくなりそうな予感がするホーローのミルクパン、まずはお気に入りをひとつ手元に置いてみてはいかがでしょうか。
ホーローは、耐熱性、耐食性、耐摩耗性、サビにくい、匂いうつりしにくい、そして光沢が美しい、などの特徴があります。