名作映画のファッションに憧れて
仮装やコスプレではなく、普段のおしゃれの延長として「あの映画に出てくる服」を探すのは、なかなか難しいですよね。
古い映画ならヴィンテージ・ショップで雰囲気が近いものが見つかる可能性はありますが、サイズが合うか・着られる状態なのかなどの問題もあり、現実的に難しいですよね。
売っていないのなら、作ってしまおう。
自分の好きな布地で、あの映画で女優が着ていたようなワンピースが作れたら…。
そんな願いを叶えるソーイングブックが出版されました。
憧れのシネマ女優のワンピースが作れる!
『きれいなシルエットのワンピース シネマがお手本のソーイングBOOK』
『麗しのサブリナ』のオードリー・ヘップバーン、『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグ、『タイピスト!』のデボラ・フランソワなど、さまざまなシネマ女優の衣装をお手本にしたワンピースの作り方を掲載。
著者は、これまでソーイングの著書を多数出版している野木陽子さん。大人服のワークショップを開催するなど、ソーイングの魅力を伝える活動に尽力されています。
本では主に、1950年代~60年代の映画のなかから、現代の日常でも着やすいデザインのワンピースをピックアップ。
作りやすいようにアレンジして紹介されています。
フィット&フレアのワンピースが多く、丁寧に作れば手作りには見えない程の仕上がりに。
S~LLサイズの実物大パターンが付いているので、既製品では自分サイズのきれいなシルエットのワンピースが見つからない…という人にもおすすめです。
コットン、ウール、ポリエステルサテンなど、布地の素材によって、同じデザインでも全く違う印象のワンピースが出来上がるのも、ソーイングの醍醐味。素材によってはよそ行きのワンピースにもなります。
自分に合った形で、布地違いで作っても素敵です。
約20点掲載されている作品の中には、袖やスカート部分の組み合わせが可能なものも多数掲載されています。
ノースリーブに袖を付けたり、フレアスカートをボックスプリーツにしたり。
こちらの『麗しのサブリナ』オードリー・ヘップバーンのワンピースも、スカート部分がアレンジ可能。もちろん丈も調整出来るので、自分好みのデザインのワンピースも作れますね。
ファスナー付けやボタンあきなど、ワンピースをきれいに仕立てる様々なテクニックが使われています。
初心者がつまづきがちなコンシールファスナーの付け方なども丁寧に解説されているので、ぜひチャレンジしてみてください。
野木 陽子 (著)
世界文化社
1,500円+税
「何から作ろう」と考える楽しみ
かわいい布を見つけたら、好きなデザインのワンピースを縫ってみませんか。
だんだんと形が出来上がっていく過程は、きっと楽しい時間になるはず。
お気に入りのワンピースを、自分の手で作れる喜びを味わってみてください。
ワンピースのデザインの元になった作品が名画座で上映されたら、着て行くのも楽しそう。
ファッションをきっかけに、名作と呼ばれる映画に出合ったり、久しぶりに見返すのも素敵な体験ですね。
映画を観ていて、女優の着こなしに目を奪われたことはありませんか。
うっとりするような世界観とあいまって、衣装がとても素敵。
あの映画でヒロインが着ている洋服を着てみたい…。そんな風に思ったことがあるという人は、意外に多いではないでしょうか。