気が緩みがちな今、改めて。あなたの防犯対策を考えてみませんか
万が一犯罪の被害にあった場合、助けを求めたり、逃げたりということが重要になりますが、今回は“防犯対策”に着目。
日頃から危険を引き寄せないための行動リストをご紹介します。習慣化したいことをまとめました。
始めに:
防犯対策は「あなたが不審者にターゲットにされないこと」が大切
もう少し、どんな行動をとるべきかイメージしやすいように言うならば、
✔ 不審者にターゲットにされない行動をとること
✔ 不審者が嫌がるような行動をとること
が大切です。
例えば、自宅周辺の場合なら
例えばあなたの自宅周辺が下記のような状態なら、不審人物に狙われにくいと言えるでしょう。
・地域のコミュニティが活発
・歩いていると声をかけられやすい
・住宅のほとんどにセキュリティ対策(玄関・窓)が行われていることがわかる
・監視カメラが設置してある
・街灯があり、夜間でも自宅周辺や道が明るい
日頃から身に着けたい。防犯につながる行動習慣〈7つのリスト〉
≫≫ 外出時編
1.ひったくり対策として、道を歩く時、車道から反対側の手でカバンを持つ
例えば、こちらの画像のようなシーンを想定してみましょう。みなさんも歩くとき、このように、道の端っこに寄って歩いているかと思います。この場合、どちらの手でカバンを持っていると安全でしょう?
左端に寄っていますので、左側の手で、カバンを持ったほうが安全です。
「隙のある通行人を見つけたら、その人のカバンをひったくろう」としている人が、自分の前方や背後から歩いてきている場合。手の届かないところにカバンを持っている通行人は、ターゲットにはなりづらいからです。
そして、ひったくり犯は、走って犯行に及ぶ場合もあれば、自転車、バイク、自動車に乗った状態で、猛スピードで手を伸ばして犯行に及ぶ場合もあります。
自分のカバンが、車道からやってくるひったくり犯に狙われやすいことを意識して、カバンをしっかりガードできる持ち方ができるといいですね。
人通りの少ない場所や、反対に混み合っている場所では、いつもよりしっかりとカバンを持って歩いてみましょう。
2.「アクティブに見えない人」は狙われやすいと自覚して。歩く姿勢や服装にも気をつける
「隙が無さそう」「守りが固そう」「体力がありそう」といった要素をあえて出すように振る舞うことで、撃退できる可能性が高まります。
普段から自分に自信を持って歩いている人は、エネルギッシュに見えるため、不審者が襲いにくい雰囲気を持っていると言えるでしょう。
☑ 小さい歩幅で歩いている
☑ 猫背
<対策>
背筋を伸ばして、前を見ながら堂々と歩きましょう。歩幅もいつもよりちょっとだけ大きめにするのがポイント。
☑「走りづらそうな靴」を履いている
ファッションは自由に楽しむべきものですが、残念ながら「不審者に狙われやすい服装」があります。「不審者対策のために好きな服装を諦める」のではなく、その日のお出かけ先の治安などを総合的に判断して、臨機応変、安心できる防犯対策のための行動をとりましょう。
例えば土地勘のない場所で、一人で歩く時間が長くなりそうな日は、あえて動きづらいスカートやヒールは避けるなど、自分の判断で服装を調整してもよいかもしれません。お出かけ先の治安が心配なときは友人と近場で待ち合わせをして、複数人で行動するようにするのもいいですね。
ちなみに…「2」に補足。両耳イヤホンのお出かけスタイルも要注意
ときには「両耳にイヤホンをつける」というスタイルを見せることが、「わたしは今周りの音が聞こえづらい状況です」ということを示すサインになってしまうことも。つまり、あなたが両耳にイヤホンをしていると、不審者に「隙がある人物だ」と思われてしまう可能性があるということです。
「2.」の項目でお話した姿勢や服装のことに加えて、ときには「両耳イヤホン」のスタイルにも気をつけましょう。
前提として…イヤホン使用はイザというとき「身を守るとっさの行動」がとれるよう、大音量にしないように
例えば、あなたがいる場所で、万が一テロなどの犯罪事件が起こったとき。あなたがイヤホンを大音量で使用していると、周りの人が逃げていても、そのことに気づけない、という場合も。
両耳イヤホンをすると、狙われやすいリスクがあるだけでなく、自分の身に及ぶリスクを察知・回避することが困難になることもあります。
とはいえあくまで状況によるもので、一概に言えることではありませんので、臨機応変に対応できるといいですね。
≫≫ お家時間編
3.「高価そう/かわいい/おしゃれ」とひと目で感じる洗濯ものは、外に干さない
また、いつも同じ時間帯や曜日に洗濯物を干している場合は、生活リズムも知られてしまうかもしれません。
おしゃれ着やお気に入りのお洋服は、部屋干し対策をして外に干さないようにするのがおすすめです。
あるいは壁に設置してお部屋のアクセントとして使うのもおしゃれです。
でも、目隠し用のためだけに使うのはもったいないですよね。どうせなら、長く使える使い心地のよいタオルに入れ替えてみては?
このような今治タオルは、吸水性もバツグンです。飽きのこないシンプルなカラーリングは、どれを使ってもしっくりとお部屋になじみそう。
4.ゴミを捨てるとき。個人情報が記載されているものは細かく裁断してから捨てる
住所や名前、生年月日などが全部書かれていないものでも、悪質な人物は、“少ない情報”で個人を特定することが可能です。たとえば、通販の明細書や、給与明細、お子さんがもらってきたプリントなども。
もし、クシャクシャっとするだけで捨てているなら、見直してみることをおすすめします。
シュレッダーの置き場所を確保するのが難しい方には、スリムタイプもおすすめ。2リットルのペットボトルよりも小さなサイズで、卓上でも裁断できます。また、極細クロスカットなため、個人情報の漏洩にもつながりにくいでしょう。
≫≫ 訪問者の対応編
5.玄関先に不審な勧誘業者が来たら、居留守もアリと考えて
そんな人に対して、インターホンやドア越しで会話するのも、できれば避けたいもの。
そのような場合は、堂々と「居留守」を使ってみるのも手です。
しかし、勧誘を断ろうと声を出すことで、性別や、在宅している時間帯・曜日がバレてしまうリスクも。
たとえば「一人暮らしの女性でこの時間帯は家にいる」などと相手に知られてしまったら、またその時間帯に訪問してくるかもしれません。
「ドアマーキング」にも、ご注意を
ドアマーキングは、ドアやポスト、ガスメーターなどの目立たない位置に業者が残す印のことです。
「マルバツ」や「色付きシール」などでサインを残し、再度訪問すべき家かどうかを記録しています。
もし、見慣れないおかしなマーキングがされていたら、きちんと消しておきましょう。
6.面倒でもドアチェーンは付けた状態で対応する
事前に来訪がわかっていない相手については、手間がかかってもドアチェーンを付けたまま対応したほうがよいでしょう。
また、相手にドアを開けるよう促された場合でも、少しでも「怪しい」と感じるならドアチェーンをかけたまま会話します。
ドアを開けて家の中に入ろうとする不審者が、よく言うこと
・「隣の部屋の荷物を一時的に預かってもらえませんか(アパートなどの場合)」
・「荷物が重いので、部屋まで置かせてもらいますね」
≫≫ スマホ(SNS)編
7.SNSで写真をアップするときは、個人情報が映っていないかをチェック
投稿前にチェックすること
☑ リアルタイムで投稿しても問題ないか
その場合は「漏れたら困る情報がないか」「写り込んでいる自分以外の人のプライバシーを守れるか」まで確認できると安心ですね。防犯に加えて、肖像権や著作権侵害の対策にもなりますよ。
実は、近年多くのSNSサービスで写真の位置情報が自動で削除されるようになったため、写真の投稿だけでは位置を特定されません。
それでも心配な方は、日をあけて写真を投稿したり、スマホ本体から位置情報設定をオフにしたりする対策法もおすすめです。
【おまけ】防犯対策に役立つおすすめ商品 7選
【外出時に】防犯ブザー
アスカ|防犯ブザー ショコラ
まずは、定番の防犯ブザーです。
目立たない&おしゃれなデザインのものも多く販売されています。万が一に備えてカバンにひとつ付けておくのもよいでしょう。
●「防犯ブザー」取り扱い時の注意点
防犯ブザーのデメリットとして、相手が逆上する可能性があります。防犯ブザーを鳴らしたあとは、すぐに手から離して、近くの建物や民家に助けを求めましょう。
【外出時に】スマートタグ
biblle(ビブル)|忘れ物防止タグ
スマートタグを使って、盗難対策する方法も。スマートタグはアプリと連動して位置情報が分かるものや、GPS搭載のものまで幅広く販売されています。
Tile|Tile Mate スマートスピーカー対応
スマートスピーカーにも対応していて、話しかけると場所を教えてくれるスマートタグもあります。電池交換型なので、長く愛用できるのも魅力的。
【おうちの玄関に】スマートロック
SADIOT|SADIOT LOCK(サディオロック)
スマートロックを使えば、カギの締め忘れがあってもすぐに対応でき、いつカギが開けられたかもチェックできます。
もしものときに備えて、カギの開閉記録を取っておくのも有効です。
【おうちの玄関に】マグネットフック
Pmk工房|マグネット式収納付きキーフック
【護身用に】催涙スプレー
Queen Pepper Spray 護身用品 トウガラシスプレー
護身用アイテムとしては、催涙スプレーが一般的です。
コンパクトで目立たないデザインのものなら、玄関に置いてあっても不自然にはなりません。
防犯用のスプレーを買うのが不安な方は、生活用品のストックなどを玄関にひとつ置いていくだけでも対策にできますよ。
【車に】スマートキーの電波を遮断するケース
リレーアタック防止用スマートキーケース
スマートキーから出ている電波を悪用してカギを開けられる場合も。屋内にいる間に車を盗まれないように、スマートキーの電波を遮断するケースがあります。
盗難対策として、カギをしまう「いつもの場所」を作ってみるのもおすすめです。
毎日のちょっとした行動習慣が「万が一」の自分を守る大きな力に
この機会に、毎日の生活に新しい習慣やアイテムをプラスして、防犯対策への意識を高めてみてくださいね。
■アイリスオーヤマ|超静音細密シュレッダー P4HMS
「ゴミの量を少なくしたい」「部屋のインテリアもジャマしたくない」という方なら、木目調のシュレッダーを使用してみてもよさそう。マイクロクロスカットでゴミの量も少なくできます。