「アーユルヴェーダ」ってなんだろう?暮らしに小さく取り入れる方法をご紹介

「アーユルヴェーダ」ってなんだろう?暮らしに小さく取り入れる方法をご紹介

「アーユルヴェーダ」は5000年の歴史と伝統を持つ医学療法で、インド発祥の健康法です。「生命の科学」とも呼ばれていて、ひとが本来持っている治癒力を高め、体質を根本から改善してカラダの不調を未然に防ぐ治療法や、ヨガや瞑想、アロマ、ハーブなどを取り入れた生活健康法などがあり、ひとがより健康に、より幸せに生きるための智慧を与えてくれます。「アーユルヴェーダ」のベースである東洋の考え方をヒントに、アーユルヴェーダを暮らしに小さく取り入れる方法をご紹介します。 2021年09月17日作成

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目次

「アーユルヴェーダ」とは?

「アーユルヴェーダ」とはインド発祥の健康法で、世界三大医学のひとつです。5000年の歴史と伝統を持つ医学療法で、ひとがより健康に、より幸せに生きるための智慧を与えてくれます。アーユルヴェーダは、サンスクリット語で「生命」の意味を持つ「アーユス」と「科学」を意味する「ヴェーダ」を合わせた意味を持ち、「生命の科学」とも呼ばれています。
「アーユルヴェーダ」ってなんだろう?暮らしに小さく取り入れる方法をご紹介
出典:unsplash.com
ヨガと姉妹関係にあるとされていて、ヨガや瞑想、アロマ、ハーブなどを取り入れた生活健康法で、「生活の中のヨガ」とも言えます。アーユルヴェーダは、より健康に生きるための予防医学として、その考え方は健康や美容、リラクゼーションにも取り入れられています。

最近では、アーユルヴェーダを取り入れたエステや自然レストラン、アーユルヴェーダを体感できる宿泊施設や旅行プランなども増えていますね。

東洋の考え方を取り入れて快適に暮らそう

アーユルヴェーダは、ひとが本来持っている治癒力を高め、より健康に、より幸せに生きるための教えです。世界三大医学である中国医学、チベット医学と同様に、アーユルヴェーダは東洋の考え方が基になっています。

では、「東洋医学」の考え方とはどのような特徴があるのでしょうか。現代医学である「西洋医学」との違いと、東洋の考え方を取り入れた「ドーシャ」と呼ばれる生命エネルギーについてご紹介します。

東洋医学の考え方

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現代医学である「西洋医学」と、伝統医学であり、予防医学でもある「東洋医学」。その大きな違いは、「治療」の考え方にあります。

西洋医学では、患者の病気や怪我そのものにフォーカスし、体の悪い部分を治すアプローチで治療をします。一方、東洋医学では、「ひと」を診るアプローチ方法で、その症状に至った原因を根本から考え、体質の改善を目指して治療をします。

ひとにはもともと、本来の良い状態に戻ろうとする「自然治癒力」が備わっていると言われます。東洋医学は、その感性を磨き、スキルを高めることで心身を整えていく治療法でもあるのです。

3つの生命エネルギー「ドーシャ」

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アーユルヴェーダでは、ひとが持っている生命エネルギーを「ドーシャ」と呼ばれる3つの性質で考えます。3つのドーシャ「ヴァータ・ピッタ・カパ」のうち、どれかひとつに偏るのではなく、3つのエネルギーのバランスが取れていることが心身共に健やかである目安になるのです。
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ドーシャはひとだけではなく、物質、時間、季節など、あらゆるものが持っているとされていて、3つそれぞれに特徴があります。次からは、アーユルヴェーダの基本の考え方である3つのドーシャが持つ性質を、かんたんにご紹介します。

①風の性質「ヴァータ」

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「空」と「風」の要素を持つエネルギー。

・特徴:アンバランス
・体型:痩せ型で華奢
・季節:秋と冬
・キーワード:変化、好奇心旺盛、軽やか、速い、小さい、行動的、乾燥している

②火の性質「ピッタ」

「水」と「火」の要素を持つエネルギー。

・特徴:燃えている
・体型:中肉中背
・季節:夏
・キーワード:情熱的、食欲旺盛、チャレンジ精神、リーダーシップ、高い消化力

③水の性質「カパ」

「地」と「水」の要素を持つエネルギー。

・特徴:安定している
・体型:ふくよかで色白
・季節:春
・キーワード:穏やか、ゆっくり、冷たい、しっとり、重い、美食家、忍耐力、深い愛情

アーユルヴェーダを暮らしに取り入れてみよう

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アーユルヴェーダでは、一日の中で3つのドーシャのエネルギーが高まる時間があると考えます。それぞれのドーシャの性質を活かして暮らし方を工夫すると、心やカラダへのストレスが少なく、より快適に過ごせるのだそう。

ここでは、3つのドーシャタイプの特徴をヒントに、アーユルヴェーダを取り入れた一日の過ごし方をご紹介します。

◇朝の過ごし方

・02:00~06:00/ヴァータ
・06:00~10:00/カパ
早朝の2~6時はヴァータのエネルギーが高まる時間。アーユルヴェーダでは、一日の中で最も神聖なエネルギーに満ちていて、思考がクリアなヴァータの時間帯に起きることを勧めています。

6~10時はカパの時間で、この時間帯に目覚めるとカラダが重くなりやすいとされています。朝目覚めが悪いと感じたら、熱めのシャワーを浴びる、ヨガやお散歩など軽くカラダを動かす習慣をつくるなど、スッキリと一日をスタートさせる工夫をしましょう。

朝におすすめのアーユルヴェーダ*お白湯でデトックスを促す

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アーユルヴェーダでは、朝は排泄に適した時間帯と考えます。毒素の排出を促す浄化作用が高い飲み物と言われる「お白湯」を飲んでじんわりと胃腸を温め、デトックスを促しましょう。

お白湯は、水を沸騰させて不純物を取り除いてつくります。朝目覚めて、歯を磨き、舌もきれいにした後にゆっくりとすするように飲むことでカラダを内側から活性化してくれます。
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お白湯は3つのドーシャのエネルギー全てが含まれた飲み物で、カラダのエネルギーバランスを整えるとされています。また、デトックスのほか、便秘やむくみの解消、血流の改善、消化力の向上、基礎代謝の向上など、たくさんのメリットも期待できるそうです。

◇日中の過ごし方

・10:00~14:00/ピッタ
・14:00~18:00/ヴァータ
10~14時はピッタのエネルギーが高まる時間帯。活動的なエネルギーに満ち、アクティブに過ごせるときとされています。生産的な活動に向いているので、仕事や勉強など、情熱を注げることに取り組みましょう。また、最も消化力が高まる時間帯なので、ボリュームのあるランチはこの時間帯に済ませるのがおすすめです。
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14時を過ぎると「風」の性質を持つヴァータの時間帯。フットワークが軽く臨機応変に行動できる分、疲れやすく不安定になりやすいのだそう。ゆっくりお茶を飲む時間を作るなど、リラックスして過ごす工夫をしましょう。

日中におすすめのアーユルヴェーダ*しっかりエネルギーチャージ!

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アーユルヴェーダでは、食事は「きちんと消化する」ことを重要視します。消化しきれずに残った抹消化物は「アーマ」と呼ばれ、カラダのバランスを乱す毒素だと考えられているのです。

消化に時間がかかるとされる肉や魚などのタンパク質は、消化力が高いお昼にいただきましょう。ピッタのエネルギーが消化をスムーズにし、しっかり栄養チャージするのに役立ちます。

また、食事は「食べる瞑想」の時間。テレビやスマホを見ながらの「ながら食べ」は控えて、感謝の気持ちを持ってじっくりと味わいましょう。

◇夕方~夜の過ごし方

・18:00~22:00/カパ
・22:00~02:00/ピッタ
夕食の時間帯である18~22時は、カパのエネルギーが強い時間。カラダがむくみやすく、太りやすくなるとされているので、夕食は消化に良い食事がおすすめです。夕食後はゆったりとしたエネルギーを持つカパの性質を活かして、リラックスして過ごしましょう。
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22~2時は代謝や消化などの働きを担うとされるピッタの時間帯。ピッタのエネルギーが心とカラダの回復をサポートし、明日の活力を養います。その恩恵が受けられるように、なるべく早めに眠れるよう工夫してみてくださいね。

夕方~夜におすすめのアーユルヴェーダ*ハーブティーを飲んでリラックスする

ピッタの時間帯である22~2時に睡眠を取るには、リラックスしてスムーズな入眠を促すのが大切です。18~22時のカパの時間帯には、リラックスのサポートとして、カラダを温めてデトックスを促す効果が期待できるハーブティーがおすすめ。カフェインレスなので寝る前に飲んでも安心です。
冷え性や便秘の改善に良いとされるルイボスティーや、カラダがぽかぽかとして消化促進に良いとされるジンジャー、リフレッシュ効果が期待できるスペアミントなど、その日の気分で香りや味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

アーユルヴェーダを快適な暮らしのヒントに

「生命の科学」アーユルヴェーダは、ひとがより健康に、より幸せに生きるための教えです。アーユルヴェーダのベースである東洋医学は、ひとが本来の良い状態に戻ろうとする感性を磨き、スキルを高めることで心身を整えていく治療法でもあるのです。

カギとなるのは、アーユルヴェーダの基本となる3つの生命エネルギー「ドーシャ」。ご紹介した3つのドーシャの性質を暮らしに活かして、より快適に過ごすヒントにしてみてくださいね。

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