おうちに迎え入れたい清涼感のある薬味野菜
夏の料理を引き立ててくれる薬味野菜。血行促進、疲労回復、食欲増加、殺菌効果など、さまざまな役割も果たす貴重な食材です。
今回は、「使い道が豊富+初心者でも自宅で育てやすい」という葉物野菜を6種ご紹介します。夏に向けておうち菜園を始めるなら、猛暑に突入する前が準備どきですよ!
今回は、「使い道が豊富+初心者でも自宅で育てやすい」という葉物野菜を6種ご紹介します。夏に向けておうち菜園を始めるなら、猛暑に突入する前が準備どきですよ!
「薬味野菜をプランターで育てる」自家栽培の始め方
6月までが植え付け時
苗植えから収穫までの期間は、およそ1ヶ月〜2ヶ月。気温が高くなる真夏になる前、5~6月に植え付けしましょう。
初夏の栽培が初心者でも成功しやすい理由
夏の薬味野菜は暑さに強く、それほどお手入れをしなくても育てやすい種類が揃っています。日光を浴びてグングン成長し、挿し芽を増やすことや水だけの水耕栽培も簡単です。
夏栽培の注意点
暑さに強いとはいえ、乾燥は大敵。葉が乾くと害虫がつきやすくもなります。予防のためには、水はけと風通しを良くし、十分な水分補給をすることが大切です。葉にも霧吹きで水を振りかけて健康を保ちましょう。
キッチンで育てればすぐ使える!
コンパクトなプランターで育てれば、日差しの調整や水やりが気軽にできます。キッチンに置いてその場でパッと料理に添えれば、料理がいっそう引き立ちますね。プランターのデザインにもこだわってインテリアとしても楽しんでみてください。
準備するもの
出典:unsplash.com
栽培に最低限必要なものは、プランター、培養土、鉢底石、スコップ、剪定バサミ。そのほか、霧吹き、ジョウロ、鉢底ネットもあると便利です。
一人暮らしでもマンションでもOK【夏に収穫できる薬味野菜】
みょうが
そうめんや冷奴に添えると美味しい、みょうが。味噌汁やてんぷらにしてもいいですね。
みょうがは、地下茎が成長したつぼみ部分です。苗植えに適しているのは4~5月。成長した発芽後の鉢植えを購入するなら6月頃が適した時期。根株が土の中で十分に育つように、底が深めのプランターを使用しましょう。
みょうがは、地下茎が成長したつぼみ部分です。苗植えに適しているのは4~5月。成長した発芽後の鉢植えを購入するなら6月頃が適した時期。根株が土の中で十分に育つように、底が深めのプランターを使用しましょう。
何年も使い続けることを考えてお手入れを
置き場所は、日光が当たりすぎない半日陰くらいがベストです。水や栄養の補給を丁寧に続ければ、株が健康に育ち3〜5年は収穫を続けられますよ。
大葉・青じそ
万能に使える大葉。防腐・殺菌効果があるといわれているので、痛みやすい食材と合わせたりお弁当に入れたりするのもおすすめです。
大葉の種は、土の深くに埋めすぎないこと。複数の株を増やしたいなら10cm以上の間隔をあけて植えましょう。
大葉の種は、土の深くに埋めすぎないこと。複数の株を増やしたいなら10cm以上の間隔をあけて植えましょう。
ガラス瓶やペットボトルでの水耕栽培も可能
土から芽が顔を出したら、日当たりの良い場所で育てていきます。土の表面が乾かないようにたっぷりの水を与えて。葉は次々増えていくので大きくなったらどんどん収穫していきましょう。
水耕栽培も簡単で、食器洗い用のスポンジを使って育てられます。
水耕栽培も簡単で、食器洗い用のスポンジを使って育てられます。
イタリアンパセリ
苦味が強すぎず、爽やかな香り付けができるイタリアンパセリ。パスタやサラダに合うセリ科のハーブです。
苗植えに適した時期は春から初夏にかけて、または秋。収穫は1年中できますが、栽培を始めるのは真夏の暑い時期は避けましょう。
苗植えに適した時期は春から初夏にかけて、または秋。収穫は1年中できますが、栽培を始めるのは真夏の暑い時期は避けましょう。
太陽の光を十分に注いであげて
イタリアンパセリの種は発芽に光を必要とする好光性のため、土を厚くかぶせすぎないのがポイントです。キッチンで育てるなら5号鉢(15cm幅)のプランターでOK。8号鉢(24cm)の大きさだと、豊富に葉が実って見た目にも華やかになります。
バジル
イタリア料理に欠かせないバジル。添えてもソースにしても、料理をワンランクアップさせてくれますよね。リラックス効果もあり、暮らしのそばに置いておきたいハーブです。
バジルを育てる適温は20~25度程度といわれています。気温が高くなりすぎる前に苗を植えて、日当たり+風通しが良い場所で育てていきましょう。
バジルを育てる適温は20~25度程度といわれています。気温が高くなりすぎる前に苗を植えて、日当たり+風通しが良い場所で育てていきましょう。
増えた葉を放っておかないことが元気キープには大切
種をまくと1週間以内で発芽します。葉に十分な栄養を届けるためには、元気な芽を残して間引きをすること。また、伸びた茎の先にある芽を摘み取る「摘芯」も大切。初心者さんは、種からではなく苗から育ててみるのもおすすめです。水挿ししても気軽に育てられますよ。
エゴマ
大葉の葉に形が似ている、エゴマ。韓国料理によく使われていて、ピリ辛のキムチ漬けにすると食が進みます。細かく刻んで冷奴やうどんのトッピングにしても美味しいですよ。
エゴマは、1箇所に5、6粒の種を植えると約3日後には芽が出はじめます。芽が10cmほどになったら間引きをして、半日陰で育てていきましょう。
エゴマは、1箇所に5、6粒の種を植えると約3日後には芽が出はじめます。芽が10cmほどになったら間引きをして、半日陰で育てていきましょう。
肥料の与えすぎには要注意
吸肥力が強いため、エゴマの栽培に肥料を与えすぎるのはかえってNGだといわれています。水やりは、鉢底から水が流れてくるくらいたっぷりと。土の表面を乾燥させないように毎朝の水やりは忘れずに。
葉ネギ・青ネギ
葉部分の割合が多く、柔らかくて食べやすい葉ネギ。タレに混ぜたり納豆に混ぜたり、または卵焼きやお好み焼きにたっぷり入れても美味しいですね。
葉ネギは害虫に強く、長ネギよりも育てやすい初心者向けの野菜です。
葉ネギは害虫に強く、長ネギよりも育てやすい初心者向けの野菜です。
収穫してもまた成長するお得な再生野菜
葉ネギの種は嫌光性で、直接光が当たると発芽しません。土をしっかりかぶせてから、日当たりの良い場所で育てるのが成長を促すコツです。成長して丈が30~40cmくらいに伸びたら収穫どき。株元を残すとまた新しく生えて繰り返し収穫できるので、根から抜かず株元を3㎝ほど残してカットしましょう。
フレッシュな薬味野菜で夏バテ防止!
出典:unsplash.com
自宅で育てやすく、幅広い料理に使いやすい薬味野菜をご紹介しました。
自分で栽培すれば、きっと愛着が沸いてくれるはず。いっそう美味しく感じられることでしょう。新鮮な薬味を取り入れて、夏の食を楽しんでみてください。
自分で栽培すれば、きっと愛着が沸いてくれるはず。いっそう美味しく感じられることでしょう。新鮮な薬味を取り入れて、夏の食を楽しんでみてください。