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アロマテラピーが国内で広がりをみせた後も、あまり知られてこなかった和精油の存在。意外にも日本ではラベンダーやハッカなどが20世紀初頭から栽培されています。国産アロマの香りは、海外産よりも穏やかで優しく、ふんわりと包み込んでくれるよう。現在、各地で広がってきている和精油製造。日本ならではの香りの特色や、海外産にはないアロマの恩恵、使い方やおすすめ精油についてご紹介します。
イギリスから日本に伝わったアロマテラピーは、現在もヨーロッパで多くの研究がされています。でも、植物は育つ場所の気候や土によって香りが大きく変化してきます。例えばフランス産ラベンダーが生活に馴染んでいるヨーロッパに対して、日本ではラベンダーの香りが幼い頃からある香りではありません。日本ではミカンの香りが生活に馴染み深いですが、ヨーロッパにおいては柑橘系は日本ほど人気がありません。
アロマの基本は、自分が心地よく感じること。どこに生まれ、どこに育つのかで、心地よく感じる香りも変わってきます。畳、お香、神社仏閣、温泉など、日本には「和」を表現する、生活に馴染んだ懐かしい香りがあります。自分のルーツの香りを選び、和精油で心地よく気品のある時間を過ごしましょう。
「身土不二(しんどふじ)」とは、土地や気候、季節に合った食べ物を食べるというもの。その土地で育った食物は、その土地で育つ人にも良い影響があるという考えです。例えば、トロピカルフルーツなど南国で育つフルーツは身体を冷やす作用がありますが、それを北国の人が大量に食べると身体が冷えすぎてしまいます。香りも同じで、気候が全く違う香りよりも、近くで育つ植物の方が心地良く感じやすく、それは身体への作用へと繋がっています。
地産地消によって、輸出入をせずとも生産者が直接販売をしたり、国内消費者の声が届きやすく国内で生産をまわすことができます。和精油は「心地よく感じる」だけでなく、国内の農家や生産者を救う意味も持っています。海外産ももちろん魅力的ですが、国産アロマにも深い意味があるため、手に取る精油の幅を増やしてみてください。
1930年台から北海道にてフランス原産ラベンダーの栽培が始まりました。そこから改良が進み、3つの代表的な国産ラベンダーが優良品種として誕生しました。原種は同じでも育つ場所が違うと、収油率や積雪への耐久性に変化があり、香りも変化します。環境によって変化するのは人と同じですね。フランス産に比べると、柔らかく角がない香りが特徴です。ラベンダーの香りがあまり生活に根付いてない日本には、そのバランスがとても合います。
有名なのは、富良野のラベンダー畑。澄んだ気候で採られたラベンダーは、フランス産よりもまろやかで、最後に深みがきます。保存料や他の香料は一切入っていません。持ち歩けるサイズとスプレータイプのため、バッグに入れておくと、外出先でも楽しむことができます。
北海道 富良野 ラベンダー ピュア オイル 10ml
1,320円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ラベンダーの香りがあまり得意ではない方も、国産のラベンダーなら心地よく感じるかもしれません。ラベンダーはアロマの中でも万能で、多くの作用を感じることができます。優しくて淡い香りを、枕にひと吹きしたり、外出先で疲れた時に空間にひと吹きして、北海道からのみずみずしい空気を感じてみてください。
北から南まで、日本各地に生えている黒文字。あまり知られていませんが、和精油の代表でもあり、日本では古くから香りが使われてきました。江戸時代には爪楊枝としてクロモジが使われ、お店が大流行しました。
日本で採れるクロモジは海外ブランドからは出ていません。国産アロマを扱う、生活の木やカリス成城などで購入することができます。ローズウッドに似た柔らかく、少し甘いウッディ調の香りが気持ちを落ち着かせてくれます。
カリス クロモジ オイル 2ml
4,180円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
疲労をやわらげる作用があるため、肩こりなどに使うと良いでしょう。キャリアオイルで薄めて、首から肩にかけてマッサージをしたり、筋肉痛がつらい時には足のマッサージにも使うことができます。気持ちを和らげてくれるため、イライラした時にはディフューザーでお部屋に広げることもおすすめです。
元々南部でアスナロとして生えていた木は、北部でも自生にするようになりヒバへと変わっていきました。ヒノキチオールが多く含まれ殺菌効果に優れているため、高級木材として建築に使われています。消臭やダニ予防にも優れています。湿気の多い日本で古くから神社仏閣で使われてきた理由も、納得がいきます。
青森ヒバは精油もいいですが、蒸留水もおすすめです。希釈する必要なくそのままスプレー容器に詰め替えて使うことができます。他の蒸留水に比べるととても強いため作用を感じることができます。大容量のため、たっぷりと使うことができます。
青森ひば蒸留水 ひばの源水1800ml
1,430円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
トイレや玄関の消臭や除湿におすすめです。布団を干す時に全体にスプレーするとダニ予防にもなります。枕などの殺菌にも使えますが、白いシーツへの使用はシミの元になるため注意してください。
ヒノキは日本原産の植物。抗菌や消臭に優れています。殺菌作用が高いヒノキチオールも含まれますが、ヒバの方がその量は多いことがわかっています。ヒノキはとにかく日本人が落ち着く温泉の香り。和精油の代表的存在です。精神的に落ち着きたい日は、ヒノキを香りながら深く深呼吸してみてください。海外の香りにはない森林浴の癒しを感じることができます。
インセントというアロマメーカーにはひのきの精油が揃っています。木曾ひのき、四万十ひのきなど吉野ひのき以外の精油もあります。代表的な吉野ひのきを楽しんだら、他のひのきとの比較をすることもできます。場所ごとの精油を販売しているのは珍しいため、おすすめです。
吉野ひのき 10ml ヒノキ インセント エッセンシャルオイル 精油 アロマオイル
1,085円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ヒノキを使うなら、やはりお風呂がおすすめです。お風呂に直接入れると刺激になるため、小皿に入れて浴室に置いておきましょう。自宅で温泉気分を楽しむことができます。ヨガや瞑想する時、心を落ち着かせたい時、何か心配事がある時にはスプレーにしたり、アロマストーンに垂らして、心をリセットする時間を作るのもいいでしょう。
柑橘系の中でも、ユズは日本人が落ち着く香り。中国原産のユズは奈良時代には日本で栽培され、お料理に使われたり冬至に使われたりと文化的にも根付いてきました。身体を温める作用があることを、昔の日本人はわかっていたのでしょう。高知県産のユズは品質も良くおすすめです。疲れてしまった日、身体が冷えてしまった日はユズに頼ってみましょう。
国産ならではの、採れたてのユズ精油を手にすることができます。できるだけ新鮮なものを手に入れたい場合は、サイトによって蒸留日を表示している場合があるため確認してみましょう。海外産の場合は採取日まで確かめることができません。和精油らしい楽しみ方をしてみましょう。
柚子 ゆず 10ml (高知県/四万十産) ユズ yuzu インセント エッセンシャルオイル 精油 アロマオイル
2,178円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
@aroma|kō (コウ) ファンディフューザー
550円~(税込)
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: ユズはお風呂の時にヒノキとブレンドすると、身体を温めるだけでなく前向きな気持ちになれるためおすすめです。その他にも、ディフューザーで部屋に拡散させると、レモン同様空気の浄化に役立ちます。酸化しやすいため、保管には気を付けて早めに使い切りましょう。
カモミール・ジャーマンは古くからヨーロッパで薬草として使われてきました。甘みがある香りで炎症を抑える作用をもつカミツレ(カモミール・ジャーマン)は日本の様々なハーブ園で栽培されています。長野にはカミツレ研究所があり、自社農家や契約農家で大切に育てられたカミツレとオーガニック原料を使い、商品化が行われています。
アレルギー肌を心地よく労わってくれる、カモミールジャーマン(カミツレ)のボディミルク。敏感な肌には優しく馴染んでくれます。イギリスやフランス産よりも、古典的でしなやかさがあり、優しい香りがするため、印象の違いに驚きます。農家の方々の愛情、日本らしい強すぎない使い心地を感じることができるでしょう。
華密恋 ボディミルク 150ml
2,800円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
高価なジャーマン・カモミールは、ボディケアや入浴剤、クリームなど化粧品からたっぷりと味わうことをおすすめします。揺らぎがちな肌にとても合います。その他にも、ハーブティーから温かみのある甘い香りを感じることができます。ピーターラビットでもおなじみ、カモミールティーは古くからお腹に優しいハーブティーとして有名です。
和精油を実際に使ってみると、落ち着く感覚の違いにびっくりします。それは古くからDNAに組み込まれた記憶のせいなのかもしれません。これからどんどん世界へ広がっていくであろう、日本のアロマ。今回ご紹介した種類以外にも、広島産レモンやネロリ、北海道薄荷、沖縄月桃などがあります。是非自宅で、懐かしく優しくて柔らかい、和精油を感じてみてください。今後も、日本の香り文化がより発展していきますように。
有名なのは、富良野のラベンダー畑。澄んだ気候で採られたラベンダーは、フランス産よりもまろやかで、最後に深みがきます。保存料や他の香料は一切入っていません。持ち歩けるサイズとスプレータイプのため、バッグに入れておくと、外出先でも楽しむことができます。