悩みをきっかけに自分を見つめ直す。「内省」することの大切さを知ろう
そこでおすすめしたいのが、「内省」という行為です。内側を省みるという言葉の通り、「内省」とは一人の時間を持って自分としっかり向き合うこと。自分自身を客観的に捉えられるようになるので、今抱えている問題の解決につながる糸口が見つかることもあります。
ちょっと難しそうに感じられるかもしれませんが、実践することは至って簡単。誰でもすぐに、「内省」を習慣付けることができますよ。それではさっそく、「内省」するコツやヒントについてご紹介していきましょう。自分で実践できそうなものから始めてみて下さいね♪
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
初めに知っておきたい2つのポイント
マイナスの感情に囚われない
自分と真っ直ぐ向き合おうとすると、今まで無意識に避けてきた自分の弱さや短所に嫌でも気付かされることがあります。でもそれは、そんな自分の生き方を見直すタイミングに来ているということ。内省はあくまでも、前向きに生きるために必要な時間です。「こんな自分はダメだ」などと考え過ぎて、否定的な感情に囚われないようにしましょう。
問題を手放すという選択肢も
悩みやストレスの大半を占めるといっても過言ではない「人間関係」。他者が関わってくる問題の場合は、自分一人の努力では解決できないことも多いですよね。そんな時は、相手の変化を望んでやきもきするのではなく、柔軟に受け流す術を身につける方がストレスの緩和につながります。根本的な解決にならなくても、自分が楽な気持ちになれるならそれでOK!内省することで、努力すべきか手放すべきかの区別を付けましょう。
日常生活に取り入れられる5つの習慣
自分の言葉で書き出してみる
悩みを抱えている時は、あれこれ考え過ぎて頭の中がごちゃごちゃしてしまうもの。頭を使って考えるという点では内省と変わらないように思えますが、感情的になっているか、冷静になっているかという大きな違いがあります。考えがまとまらない時は、今の気持ちを言葉で書き出してみましょう。書き出した言葉を読み返すだけでも、自分が今置かれている状況や感情の高ぶりなどを客観的に捉えることができます。
問題を解決するために具体的に行動に移せることがあれば、メモなどに書き留めて目に入る場所に貼っておくのもいいですね。たとえ計画通りに実行できないとしても、繰り返し意識していれば日々の行動が変わってくるはずです。
一日の終わりにその日の反省を
今日という日は、あなたにとってどんな一日だったでしょうか?振り返ってみると、ささやかな出来事やちょっとした感情の起伏などは誰にでもあるものですよね。内省をするのに適しているのは、一人で静かに過ごせる時間です。例えば、ベッドに入ってから眠るまでのわずかな時間でもいいので、その日のことを簡単に振り返ってみましょう。
ただし、注意したいのは考えすぎて眠れなくなってしまわないようにすること。うまくいかなかったことがあっても、できるだけ感情を交えず、「明日はもっとこうしよう」と具体的に計画してみましょう。また、最後は身の回りの人や物事に感謝するなど、プラスの気持ちで締めくくると気持ちが切り替えられますよ。
いろいろな価値観を積極的に吸収する
内省するという行為には、周りから受けたアドバイスやヒントを、自分なりに噛み砕いてみるということも含まれます。例えば、昔から悩める人が手に取ることの多い「書物」。何気なく手にした本の中に、今の自分にぴったりの言葉が書かれていたなんていうことも、決して珍しい話ではないですよね。悩んでいる時は物の見方や考え方が狭くなりがちなので、あえて自分とは違う価値観を学んでみるということも大切なんです。
もちろん現代では、情報の収集は本に限ったことではありません。テレビやインターネットなどのメディアにも、生き方のヒントになる言葉や価値観がたくさん散りばめられています。その中から、必要なものを上手に選び取るのも自分の力量次第。ただ単に情報に踊らされるのではなく、自分を深めるために活用しましょう。
心に残った言葉はノートに書き留めておくのもおすすめです。時々読み返してみると、その時の自分の心理状態が見えたり、自分がどんな生き方を理想としているのかが分かったりしますよ☆
人間関係を見直してみる
「類は友を呼ぶ」という言葉にある通り、人は価値観の近い相手や共通点のある人と友達になりやすいもの。つまり、普段親しくしている人たちは、自分自身の映し鏡のような存在だと言えるわけです。友達にはどんなタイプの人が多いか、また自分は友人たちにとってどんな風に見えているのかを改めて考えてみましょう。そこに自分の本来の姿が浮かび上がってくるかもしれません。
また、そんな友人たちと、あなたは普段どんな会話をしているでしょうか?会えばお互い愚痴ばかり、つい人の噂話や悪口で盛り上がってしまうなど、マイナスの感情を引き起こすような言葉を使っていないでしょうか。そのようなつながりは、まさに「類は友を呼ぶ」の悪い例。関係を見直した方がいいかもしれません。
とはいっても、相手と簡単に縁を切る必要はありません。内省することで人間関係を冷静に把握できたら、付き合い方を少しずつ変えてみましょう。自分からは愚痴を言わない、人の悪口は上手に聞き流すなど、受け答えの仕方を変えるだけで、相手との付き合い方も変化していきます。こつこつ続けていれば、良い関係を築ける人とだけ深くつながっていくはずです。
一人で過ごす時間を作る
内省を習慣付けるには、一人で静かに過ごす時間が必要です。悩んでいる時こそ、気持ちを落ち着けるために一人の時間を作ってみましょう。近所の公園やカフェなどでも十分OK。身近にゆっくり過ごせる場所を見つけておくといいですね。
環境を変えるのが難しい場合は、どんな時に静かに過ごすか決めておくのもおすすめです。例えば、一杯のお茶を味わう時間。ささやかなひと時ですが、お茶を飲んでいる間は静かに自分と向き合うというルールを作れば、内省の時間を毎日持つことができます。
また、バスタイムも心身共にリラックスしている状態なので、内省する時間に適しています。ゆっくり体を温めながら、今日一日の出来事を振り返ったり、明日から実践できそうな課題を考えたりしてみましょう。きっと前向きな気持ちが湧くはずですよ☆
駅での待ち時間や、電車に乗っている時間を利用するのもいいですね。手持ち無沙汰になるとすぐにスマホを取り出してしまうという人も、試しに何もしない時間を作ってみて下さい。頭を一旦休ませると、問題の解決策や自分のすべきことなどが、ふと思い付くかもしれません。
深く内省して、新たな自分を発見してみましょう♪
自分としっかり向き合って、深く掘り下げていく「内省」という方法。悩みを抱えて感情的になりやすい時こそ、内省することが有効な解決策を導き出す場合があります。日常のちょっとした時間を利用して、自分自身とゆっくり対話してみて下さいね!
職場やプライベートでの人間関係。仕事や家事に対して感じる不満。誰にでも、日常の中で抱えているストレスはたくさんありますよね。物事がうまくいかなくなると、人はどうしても周りのせいにしたくなるもの。でも、もしかしたら問題の根本にあるのは、自分の性格や考え方かもしれません。