誰かの、或いは、過去の「BESTな判断」にとらわれているかも?
もっと快適な暮らし方、そして、もっとラクな家事の方法を、あなたの固定観念を取り外してみることで、探ってみてはいかがでしょう。
本記事でポイントとする、その固定観念とは――
例えば、
「○○をするなら、このアイテムを使うのが正解」
「買ったモノは、壊れるまで使いこむのが当たり前」
「新しいモノを買おうか考える時、家にあるモノで代用できるなら、買わないのが良い判断!」
といった、暮らしのルールのようなこと。
そのBESTだと思っている考え方、少し見落としている点があるかも。
私たちは
日々たくさんの「選択」と「決断」をこなして生活しているので、そのように、自分ならではのBESTな考え方、ポリシーを持って、自らの暮らしを仕組化することは、健やかな時間を過ごすために有効な手段と言えるでしょう。
でも、「これ、どうやって収納したらいいかな?」「もっと簡単にできる方法はあるかしら?」と考えたりする場面で、「昔から自分が正しいと信じてきた、自分なりのBESTな考え方」に捉われすぎてしまうと、改善の余地があることでも、そのままにしてしまいがち。
この機会に見直してみると、もっと暮らしやすくなるヒントが見つかるかも!
あなたのライフスタイルは唯一無二。もっと自由な発想で、アップデート
出典: 「これがベスト」と思いがちなことでも、検証してみたら、「あれ?実際はスムーズにいかない」「想像していたほどの効果がないかも」というプチストレスが生じているかもしれません。その違和感は、あなたの暮らしを改善する大切なきっかけ。
出典: これからご紹介する《4つのポイント》を軸に固定観念と対峙してみましょう。パッと視界が晴れて、モヤモヤを手放せる瞬間が訪れるかもしれません。
それは快適?「よくある4の考え」が、BESTか考えてみよう
❶「家にまだ使えるモノがあるなら、買い物しない」という考え方
➡ 時に、「あるモノを活⽤すること」がベストな選択とは限らない。「暮らしを快適にする買い物」は、満足度が高いかも
「できるだけモノを買い足さない」「モノは壊れるまで使いきってから、新しいモノの購入を検討すべき」といった考え方。ミニマリスト、エコの観点でも推奨できる、素晴らしいポリシーです。
でも、「あなたの今の暮らしのニーズ」と照らしあわせてみると、最適解とは言えない場合があるかもれません。
☑(家に、わきに挟む体温計があっても)「非接触体温計」を買う
コロナ禍によって、外出時の検温が当たり前となり、毎日検温に時間を取られることがプチストレス…。
明らかに熱がなさそうな時は「非接触体温計」を使えば、約1秒で検温完了です◎
☑(家に、大きめサイズのお財布があっても)「ミニ財布」を買う
出典: スーパーでもスマホ決済で支払いを済ませるライフスタイルとなり、日常使いの、大きめの財布の重さがプチストレスに。
ポケットに入るようなミニ財布に変えることで、ストレスフリーに。
☑(まだ使えるフライパンがあっても、焦げ付きやすい状態なら…)新たな「フライパン」を買い足す
出典: 使用後のフライパンの焦げ付きを落とすのに、時間も洗剤も多く使ってしまうことが、プチストレスに。さらに焦げつかないために、適量よりも油を多く使わないといけないので、結果的に、つくった料理のカロリーが増えてしまう…。
それならば、見切りをつけて、安価でもこびりつかないフライパンに買い替えたほうが、断然ストレスフリー!
<家事の効率アップのために、評判の高い便利グッズを買い足して使う>
☑「サラダオイルの、垂れにくい詰め替えボトル」を買う
市販のサラダ油やオリーブオイルは詰め替えせずに、市販品パッケージをそのまま使っていたけれど、油が注ぎ口からたまに垂れて、拭かなくてはいけないことがプチストレス。
必需品ではないけれど、油が垂れないと評判のオイルボトルを買って、詰め替えて使ってみたら、油をひくのが快適に!
☑「ミニサイズのゴムベラ(シリコンスパチュラ)」を買う
ジャム、海苔の佃煮などの瓶詰め。奥底のほうに、ティースプーンですくいきれない部分があることがプチストレスに。
家にあるティースプーンを使い続けることを、あえてやめる。そして、ミニサイズのゴムベラを買い足して使ってみることで、奥底まで届き、瓶詰めをきれいに使い切れるように!
❷「不要品は、消耗品として使い切ってから捨てないと、もったいない」という考え方
➡ 時に、「使い捨ての消耗品として使い切ろうとする」ことが、不便になる場合も
古布、あるいは、もう愛着がわかないクタクタな古い服など…。そういった、寄付・フリマアプリでも譲りづらいような「不要品」。すぐ捨てるのはもったいなく感じて、「消耗品としてでもいいから、ギリギリまで使い込んでから捨てよう」と考える方は多いのではないでしょうか。
例えば「要らない紙は、裏が白ければメモ帳にして使い切る」「いらない新聞紙は、生ゴミを包む紙として使い切る」といったことは代表的。でもこれは、メリットの多い活用ケースです。
下記のような場合、逆に不便が生まれてしまうことも。ちょっと見直してみませんか?
☑「いらない古布」を、使い捨て台拭きやミニ雑巾など…「ウエス」として使い切ること
タオル地以外の布はほとんど吸水性が悪く、きれいに拭き取れない。何回も拭くことがプチストレスに。
100均のスポンジワイプなど、吸⽔⼒があり乾きやすいアイテムを取り⼊れるほうが、快適に拭き取れる!
*いらない古布は、ホコリ除けのカバーや、布はたきを作って使ったほうが、有効活用できそうです。
☑「いらない服」を、「パジャマ・部屋着」として着ること
【パジャマとして着る場合】
いらない服の素材・着心地が、睡眠時の体に適していないことも。
【部屋着として着る場合】
お気に入りではない「いらない服」を着ているからこそ、立ち居振る舞いが雑になったり、家事のモチベーションも下がりやすくなったりと、メンタルに良くない影響が出やすい。
*注:上記は「生地の素材に依る」ところもあり、すべてのケースに当てはまりません。参考としてとらえてください。
❸「●●するには、専用の市販商品を使うのが当たり前」という考え方
➡ 専用の市販商品が無くても「身の周りの代用ツール」で難なくこなせるかも?
「○○をするには、これがベストバイ家電!」「快適や安全のためのマストアイテム︕」とされているものの中にも、改めて考えてみると「我が家にはなくて⼤丈夫かも」というものがあるかもしれません。
「モノがあるかどうか」ではなく、そこで薦められている「背景や理由が満たされているかどうか」「ライフスタイルにマッチするかどうか」に注⽬して吟味してみてはどうでしょう︖
☑パンを焼くのは「オーブントースター」ではなく、「焼き網」で代用
出典: 朝⾷はパンを⾷べるから、オーブントースターは必需品。でも、1⽇3分しか使わないのに場所を取ったり、掃除が面倒なのがプチストレスに。
家にある「焼き網」や「卵焼き器(フライパン)」、「⿂焼きグリル」でも、コツを掴めば上手にパンを焼ける!
☑「フローリングワイパー」「ぞうきん」を、「キッチンペーパー(キッチン用ペーパータオル)」で代用
出典: 玄関スペースで落ちている髪の毛やホコリ、キッチンスペースの油ハネなど、普段のちょこちょこ掃除に「フローリングワイパー」や「ぞうきん」を使っている方は多いのではないでしょうか。でも、収納の管理が手間だったり、ぞうきんは使ったら水洗いするのが面倒だったり、ちょっとしたプチストレスに。
エンボス加工の吸水性に優れた「キッチンペーパー」を3枚くらい取って、軽く水で濡らせば、ぞうきん代わりに使うこともできますよ◎ 使い捨てで済むので、管理がラクですね。
➡ 自分に合ったサイズって、実はもうひと回り小さいサイズかも?
「迷ったら容量やサイズが⼤きめのものを準備すればいい」というのは確かに⼀理ある考え⽅。例えば、深めで大きめのフライパンを買えば、鍋料理などでも使えて便利ですよね。
ここで取りあげたいのは、メリットが少ないケース。ライフスタイルやシーンによっては、「大は小を兼ねる」を疑ってみる価値があるはずです。
出典: ⼤量のゴミに対応しやすい⼤きめサイズがあれば安心と思いがちですが…「ゴミをまとめたゴミ袋が重い」「ゴミの⽇にまとめると袋の容量が余っていてもったいない」ことがプチストレスに。
とりわけ、キッチン用は大きな負担になりやすいです。
ゴミ箱を⼩さな容量にしたほうが、もっと使い勝手がよくなるかもしれません。
また手が届く範囲でゴミを捨てられる、卓上ゴミ箱を活用するというのも◎ ゴミが出たら、わざわざ席を立ってゴミ箱まで行く必要がなくなり、こちらもプチストレス解消に繋がります。
このボックスにゴミがたまったら、家にある他の大きなゴミ箱に移し替えるひと手間はあるので、シーンによって使い分けできるといいかもしれません。
出典: ⼤きめなタオルハンカチがあれば安心と思いがちですが…「何回か手洗いをすると、しっとりと、湿った質感になって、⼿を拭き続けるのが不快に。
ハーフサイズのミニハンカチを2枚くらい持ち歩き、順番に使ったほうが快適かも。
出典: その他にも、
✔「●●を収納するなら、収納場所は〇〇って決まってる」という考え方は、自分に合ってる?
✔「使い捨て商品が便利」という考え方は、自分に合ってる?
などなど…。さまざまな「こうあるべき」「こうするのが当たり前」があることに気づけるのではないでしょうか。
筆者の場合、「防災バッグ(避難所向け)を収納する場所は、家の中に決まってる」という考え方への違和感に気づきました。
小さな子供がいるため、まず家の外に出るときに小さな子供を背負って避難することを考えたら、「防災バッグ・防災リュックの置き場は、駐車場の車内のほうが良さそう」という判断に。我が家のBESTは、他のお家のBESTとは異なると考えています。
小さな違和感に気づいて、自分のBESTな選択肢を見出していけると、暮らしがもっとラクになっていくはずです。
▽「モノを買う時の判断基準」について、こちらの記事でもアドバイスを行っています。あわせてご参照ください。
モノを減らしてシンプルに暮らす「ミニマリスト」が注目を集める今日このごろ。その姿に憧れて、日々「モノを減らす」ことを念頭に暮らしている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、やみくもに「モノを減らす」ことで、むしろ生活の質や効率を落としていることもあるかもしれません。本質的な部分を見失わずに、あなたならではの「ミニマルライフ」を形にしていきましょう。
出典: もし心の中に「あれ?」という小さな違和感が生まれたら、それはもっと暮らしやすくなるためのあなたへの大切なお知らせ。見ないフリをしたり見過ごしたりしたら、もったいないですよね。
そんな違和感を見つめるときに思い出していただきたいのが、今回ご紹介した4つの考え方です。
数多くの情報や、たくさんの経験値があると、その中から答えを探しがちですが、あなたにピッタリの答えはそもそも全く違うところにあるのかも。今回ご紹介したお話を、そんな「見落としがちな選択肢」にたどりつくためのヒントにしていただけたら嬉しいです。
コロナ禍によって、外出時の検温が当たり前となり、毎日検温に時間を取られることがプチストレス…。
明らかに熱がなさそうな時は「非接触体温計」を使えば、約1秒で検温完了です◎