春は花を飾りたくなる季節
そんなときは、飾りたい方法から花を選んでみてはいかがでしょうか?この記事で紹介するのは、一輪挿しにおすすめの花や、春に飾りたい枝もの、そしてお庭や公園に咲く花を飾るアイデア。お花を長持ちさせるテクニックも合わせて紹介していきます!
春が来れば思い出す、定番の花といえば?
チューリップ
ヒヤシンス
水耕栽培のイメージが強いヒヤシンスですが、切り花としても楽しめます。こちらの画像では、ガラスのジャーポットを花瓶代わりに。パステルカラーのヒヤシンスなら、複数の色を混ぜてもうるさくなりません。
シロツメクサ
シロツメクサも春の代名詞。たくさん摘んで花冠や指輪をつくった思い出はありませんか? 数種の野の花とガラス瓶に挿すだけで、素敵なインテリアになりますね。
一輪挿し。お気に入りの花器やワインボトルでも
妖精のラッパのような姿がかわいい「フリージア」
小さなラッパのような花が並んで咲くフリージア。一重咲きのものがポピュラーですが、半八重や八重のフリージアもあります。花もちがよく、甘い香りがするのが特徴。黄色や白、青紫とカラーも豊富に揃っています。
フリージアのお手入れは、毎日水を交換するだけ。とくに難しい品種ではありません。ただし、水を多く入れすぎると傷んでしまうので気を付けましょう。
フリージアに限らず、切り花には水が多いとダメになってしまうものが多くあります。水に浸かっている茎は、呼吸ができずに壊死してしまうからだそう。たいていの切り花のベスト水深は5cmと、覚えておくといいですね。
バラにもシャクヤクにも似た「ラナンキュラス」
ラナンキュラスには、たくさんの種類があります。ツバキのようなカメリア咲き、シャクヤクみたいなピオニー咲き、カーネーションに似たフリンジ咲き、そしてバラのように咲くカール咲きなど、さまざまな咲き方のある面白い花です。
八重のものや半八重のものもあり、花が大きいのがポイント。一輪だけでも十分な存在感が魅力です。
その大きな花が災いして、茎が折れてしまうことがあるのでご注意ください。花が開き切ってしまう前に、茎を短く切っておくとよいでしょう。複数の花と一緒に生けるときは、開花後のサイズを考慮して、余裕を持たせたアレンジメントにしてくださいね。
1本でも絵になる品格「バラ」
女王の品格ただようバラも、春にピークを迎える花です。バラを長持ちさせるコツは、直射日光やエアコンの風があたらない場所に置くこと。涼しくて風通しのいい場所がベストです。
バラを挿す前に、花瓶は清潔にしておきましょう。洗剤をつかって洗っても大丈夫です。バラの茎は斜めにカットして断面積を広くします。水の量は花瓶の底5cmくらいで十分です。葉が水に浸からないように、余分な葉は取り除きましょう。
基本的に水は毎日取り換えますが、延命剤のような薬品を使用しているなら4~5日での交換で大丈夫です。
春の枝ものはどう飾る?長持ちさせる方法は?
「桜」の枝を上手に飾ってお花見も気分満喫
お花見のように「木」を見る印象が強い桜の花ですが、お花屋さんで切り花として購入できます。
枝の切り口にハサミで割れ目を入れると、水あげがよくなります。水は花瓶の3分の1程度が適量。直射日光を避け、エアコンの風が当たらない涼しい場所に置いておくと、つぼみから開花まで楽しめます。
落ちた花びらは、ガラスや陶器の器に張った水に浮かべても素敵ですね。
意外と丈夫な「カスミソウ」。ドライフラワーにも
雪のような白い花がかわいいカスミソウ。他の花の引き立て役のように使われることが多いですが、実は主役級の存在感も持ち合わせています。
はかなげな見た目とは違ってカスミソウの花もちは抜群です。涼しい時期なら3週間くらいもつことも。水に挿しっぱなしにしていると、いつの間にか勝手にドライフラワーになってる手のかからなさも魅力的ですね。
もう少し大切に扱うなら、元気がないときは湯あげを行ってみても。
湯あげとは、枝の断面をお湯と水に交互につけるテクニックです。沸騰したお湯を容器に5cmくらい入れて、根元を10秒つけた後、すぐに冷たい水に根元をつけます。お湯の蒸気がかからないように、花は新聞紙で包んでおくのがポイントです。湯あげ効果で、カスミソウはますます長持ちするでしょう。
ポコポコの花がかわいい「ミモザ」は程よい存在感
ポコポコとした黄色い花がかわいいミモザ。甘い香りで、独特の存在感のある花です。
乾燥に弱い品種なので、お花屋さんから買ってきたものでも一度水あげを行うのがおすすめ。水あげの方法は、次の通りです。
まず、枝の切り口にハサミで十字に切れ目を入れます。細い枝なら手で折っても大丈夫です。切り口の面積を広げることが目的ですので、ハンマーでたたきつぶすのも効果的。そして、枝の切り口を水を入れたバケツにつけて給水させます。
このひと手間をかけることで、ミモザの花もちはグッとよくなるはずです。
お庭の草花をお部屋に生ける楽しみ
ずらり並んだ小さな鈴が愛らしい「スズラン」
ぷっくりとした釣り鐘型がかわいらしいスズランは「谷間に咲くユリ」という麗しい英名をもっています。白いものがポピュラーですが、他にはピンクのスズランも。4~5月が開花シーズンとなっています。
お花屋さんに出ているスズランには根が付いたのものもありますが、花瓶に生けるなら根の先は切りましょう。根がじゃまで花器に入りきらないなら、全部切り落としても大丈夫です。
根が落としてある場合は、茎を水につけてから10cmほどカットします。風通しのよい涼しい場所を好みますが、冷房の風はNGです。部屋が暑く感じるときは、花器の水に少しだけ氷を入れるといいですよ。
マーガレットにそっくり!「シャスターデージー」
シャスターデージーは、公園や道路脇にも咲いています。黄色い花芯を白い花びらが取り囲んだシャスターデージーは「好き、嫌い……」と呟きながら花びらをちぎる恋占いでおなじみの品種です。
よく似た花にマーガレットやフランスギクがありますが、基本的にマーガレットは自生することはないそうです。シャスターデージーは花もちがよく、適度に水替えを行っていればかなり長く楽しめます。
逆立ちしたフジの花?「ルピナス」
ルピナスは、かつてヨーロッパで食用とされていたマメ科の植物です。ラベンダーやキンギョソウのように、花穂にたくさんの花をつけます。
カラーは豊富で、紫や黄色、ピンクや白など。フジの花を逆さまにしたような形をしていることから、和名は「ノボリフジ」といいます。
ルピナスを花器に生けるなら、水あげをしっかり行うことが大切です。
花から茎まで全体を新聞で包み、水を張ったバケツにまっすぐに立てて水を吸わせましょう。このとき、花の先を曲げていたら曲がったフォルムに仕上がるので、あえて曲げたりねじれさせたりしてアレンジメントに生かすテクニックも。オリジナルフォルムのルピナスを楽しんでみてはいかがでしょうか?
春といえばチューリップ。咲いた、咲いた♪と、小さいころ歌った思い出のある人も多いのではないでしょうか?
近頃のチューリップは、色も形もさまざま。赤白黄色だけでなく、グラデーションのものや、紫や黒のようなシックなカラーのチューリップも登場しています。色とりどりもかわいいですが、あえて単色でまとめてみても素敵です。