自分にとって居心地のいい人間関係をつくるために
「居心地が悪い」と感じてしまう人の特徴や原因
自己肯定感が低く、自信がない
また、他人から褒められたとき、素直に受け止めることができずに否定してしまったということはありませんか? “褒めてもらえたことを否定するのは相手を否定すること”と考えてみるとどうでしょう。誰しも自分の意見を否定されたら悲しいですよね。謙虚さは大事ですが、他者からの評価は素直に受け取ることも大切なのです。
なかなか自分の意見を曲げられない
自分の意見をあまり言えないという事の他に、なかなか自分の意志を曲げられない事も人間関係においてはトラブルになりがちです。例えば、友達や恋人と意見が食い違って喧嘩になってしまったとき、自分の意見を最後まで曲げずに、後になってもっとこうすればよかったな・・・と後悔することなんて、よくありますよね。
10人いれば10通りの考え方があります。自分の信念をもつのはとてもよいことです。しかし、それを他人に押し付け続けてしまうと相手は疲れてしまいます。時には、人の意見に耳を傾け、相手の立場に立って物事を考えて、お互いを尊重し合うことも必要ですね。
周りの反応や変化に敏感で、空気を読みすぎてしまう
周りの空気が重くなっていることをいち早く感じ取り、気を遣いすぎて疲れてしまっていませんか?また、相手の顔色ばかり窺い、自分の意見が言えなくなってしまうこともしばしば。これらに当てはまる人はHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)気質なのかもしれません。HSPの人はとても敏感、そして繊細であるがゆえに、色んな場面で必要以上に気を遣ってしまいがちです。
そして、多大なストレスがかかり、家に帰ってきたらぐったりと無気力になってしまったり…。また、関わる人数が多くなり自分の許容範囲を超えてしまうと、せっかく築いてきた人間関係をリセットしてしまう「人間関係リセット症候群」になることもあります。
過去に何かしらのトラウマがある
過去に人間関係のトラブルを経験して辛い思いをしたことのある人は、同じ思いを繰り返さないために無意識に人との関わりを避けてしまう傾向があります。そのような人は、たとえ素晴らしいと思える人と出会えても、心から信頼することができずに、どこかで一定の距離感を保とうとしてしまいます。
しかし、自分が心を閉ざしてしまっては相手からも信頼されることはありません。あなたが大切な人たちとの心の距離を近付けたいのであれば、過去の記憶を消すことはできませんが、カウンセラーに相談してみるなど、少しずつ人に心を開く努力をしてみることが大切になります。
今後のストレスを和らげるためにしたい6つのヒント
1.苦手に思う理由をノート書き出してみる
まずはどのような所を苦手に思ってしまうのか、紙にできるだけ詳しく書き出してみましょう。
例えば、苦手な上司がいたとすれば、その上司が「どんな場面でどのような行動をするのが嫌だ」や、逆に「その上司のこういう所は苦手じゃない」など、できるだけ細かく書き出してみます。
そうすることで、自分が相手に対してどんな場面のどういう所が苦手なのかが分かります。その人との距離感を掴めたり、苦手とする状況が起きないように対策をとることができるのです。また、相手のプラス面も見えてくれば、苦手意識も少し緩和されるかもしれません。
2.感謝や敬意を言葉にして伝える
職場での功績を褒められたり、人のために何かをしたときにお礼を言われたとき、とても温かい気持ちになりますよね。でも、なぜか大人になるにつれて、感謝や敬意を言葉にして伝えることを疎かにしがちです。人は自分に好意を持って接してくれたり、感謝を伝えてくれる相手には心を開きやすくなります。
「あなたのこんな所が素敵」「いつも~してくれてありがとう」など、褒める言葉や感謝の言葉を積極的に口に出して伝えることで、きっといい関係性が築けるはず。そして、お互いを認め合い、満たし合う関係性を築くことでよりよい人間関係を構築することができるはずです。
3.自分以外の価値観を理解し、客観的に物事を考える
石の形や色がそれぞれ違うように、人にも人それぞれの価値観があります。とにかくやってみようという行動派の人もいれば、絶対に失敗はしたくないという慎重派の人もいますよね。それらは人によって大きく異なるので、完全に考えを一致させることは難しいです。
親になって初めて親の気持ちが分かった、後輩ができて初めて先輩の大変さが分かったなど、いざ同じ立場に立ったときにはじめて相手の考えを汲み取ることができるもの。意見が食い違ったときは、相手の考え方を正そうとするのではなく、自ら相手に歩み寄り、相手の考えを理解して尊重することで関係性もよくなるはずです。
4.他人との距離感を見つめ直す
人間関係に疲れを感じたときは、相手との距離感が近すぎるということかもしれません。信頼関係を築く前に距離を縮めすぎてしまうと、疑問や衝突の原因となり得ます。あれこそ考えすぎず、シンプルに自分がその人とどのような関係になりたいのかを考え、自分の意志に素直に従ってみましょう。
上手く距離感が掴めないという方は、段階に分けて振り分けてあげると、それぞれの人との距離感を見つめ直しやすくなりますよ。必要最低限の関係がちょうどいい人を1に、心から信頼できる人を10と設定し、周りの人との関係性を再確認してみてください。
5.全員に好かれようとは思わない
食べ物の好みが人それぞれ異なるように、人の好き嫌いも人それぞれ。誰にも嫌われないようにと、どんなに当たり障りのない行動をとっているつもりでも、「八方美人」と言われてしまうこともありますよね。
変に全員に好かれることを意識するとストレスを感じ、どこにいても居心地の悪さを感じてしまいます。そんな風に自分らしさを失った毎日を送るより、全員に好かれることは無理なのだと開き直り、周りに気を遣い過ぎることなく、ありのままの自分でいることも時には大切ですよ。
6.一人の時間を作り、リフレッシュする
人間関係で疲れて一人になりたいと思う事が増えたら、無理をせずに一人の時間を作りましょう。一人でいることは決して悪い事ではありません。みんなと快適に過ごすための準備期間と思えば、存分に一人の時間も楽しめるはずです。
パソコンやスマホでSNSを見るのもやめて、美味しいご飯を食べたり、体を動かしたり、たくさん寝たり、あなたがしたいことをしましょう。とにかく楽しんでリフレッシュすることがあなたの心を穏やかにしてくれます。そして、毎日を充実させることで、他人からどう思われてるかなんて気にならなくなりますよ。
自己肯定感が低く、いつも人と比較してしまう人は、知らず知らずのうちに心に壁を作ってしまうことが多いようです。自分に自信がないせいで、「私なんか・・・」と心を閉ざして、人と関わることを避けてしまっていませんか?