子育てのヒントを探していませんか?
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幸福度が高い国、教育大国、福祉国家として知られている北欧諸国。そんな北欧の国では、どのような子育てが根付いているのでしょうか?今回は、北欧スウェーデンにフォーカスを当てて、実際に筆者が現地で見て感じた、子育てのヒントをお届けします。
北欧スウェーデンに学ぶ子育てのヒント
大人も子どもも対等な人間
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スウェーデンでは、大人は子どもの権利と人格を守り、対等に扱うことを重要視する傾向があります。その為、子どもも大人も対等な権利を持つ人間だという考えが浸透しています。
“大人が子どもよりも上”だという考えを持つ人は少なく、子どもに対して頭ごなしに叱ったり、子どもの意見を馬鹿にして、くだらないと決めつけたりすることはありませんよ。
“大人が子どもよりも上”だという考えを持つ人は少なく、子どもに対して頭ごなしに叱ったり、子どもの意見を馬鹿にして、くだらないと決めつけたりすることはありませんよ。
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子どもが疑問に思ったことや子どもの意見も真剣に聞いて、例えどれだけ当たり前のことであってもしっかりと対話して答えます。子ども相手だと、ついいい加減に対応してしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、「もし相手が大人だったら、今のような態度を取るだろうか?」と、自分の胸に手を当てて考えてみると心も落ち着き効果的ですよ。
そんな時は、「もし相手が大人だったら、今のような態度を取るだろうか?」と、自分の胸に手を当てて考えてみると心も落ち着き効果的ですよ。
叱るのではなく理由を説明する
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つい言ってしまいがちな「だめ」や「こら」ですが……ただ「だめ」や「こら」と叱るのではなく、“なぜ”ダメなのかなど理由を一つ一つきちんと説明することが大切です。
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毎日、全てのことに対して一つ一つ丁寧に説明することは、とても手間に感じますし簡単なことではないですよね。ママやパパも一緒に成長する気持ちで楽しみながら、無理せず続けることが大切です。
間違えていたら大人も謝る
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子どもも大人も対等な人間だという考えがベースにあるので、大人が何か間違えていた場合は、子どもに対して偉そうな態度を取らずにきちんと謝ります。変な意地を張らずに、大人に非があった場合は素直に認めましょう。
良い成績より、自主性や個性を育てる
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テストの点数などの良い成績をとるのも良いですが、必ずしも“良い成績をとること=ベスト”と考えられている訳ではありません。良い成績より、子どもの自主性や個性を尊重して“自分らしい生き方”を見つけることに重きを置いています。
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子ども一人一人、それぞれの長所に目を向け、その長所を伸ばす方法をとる教育が浸透しているのです。周りの子どもと比べずに、子どもが好きなことや得意なことを尊重しようという考えがベースにあり、子どもがやりたくないことは強要しない家庭がほとんど。“ありのまま”を受け入れて見守るという姿勢が浸透していますよ。
アウトドア教育を取り入れる
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スウェーデンでは、アウトドア教育にも重きを置いています。教科書だけでは学ぶことができない体験型の教育を取り入れることで、子どもたちに生活の知恵をより理解してもらおうという考え方です。
基本的には大人は子どもを見守るスタイルで、本当に手助けが必要な時や危険な時だけ手を差し伸べます。教科書で学んだことを、アウトドア教育と結び付けて創造力を高めていくのです。
基本的には大人は子どもを見守るスタイルで、本当に手助けが必要な時や危険な時だけ手を差し伸べます。教科書で学んだことを、アウトドア教育と結び付けて創造力を高めていくのです。
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また、アウトドア教育は子どもたちにとってだけではなく、大人にとっても良い影響を与えると言われています。自然の中で過ごす時間は、ストレス解消にもなり心と体の健康にも結びつきます。
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アウトドア教育は、大人も子どももストレスなく心地よく過ごすことができ、幸福感も高めてくれます。幼い頃から自然に触れてのびのびと遊ばせる体験型学習を取り入れ、生活の知恵や理解を深める……素敵ですね!
フィードバックを大切にする
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子どもが何かに挑戦したり新しいことができるようになったら、きちんと褒めましょう。逆に、何か足りていないところは叱ったり怒ったりせずに、これからできるように、しっかりとフィードバックする習慣が大切です。
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子どもへの教育だけに留まらず、スウェーデンではフィードバックをとても重要視している傾向があります。例えば、職場などで大人同士もフィードバックを行う習慣があります。日本では、フィードバックといえば上司から部下へ行うイメージですが、スウェーデンの場合、部下から上司へもフィードバックを行う場合がほとんど。
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立場や年齢にかかわらず、それぞれの人権を尊重して、大切にしているからこそできることですね。子どもに対しても平等に、褒めるとことはしっかりと褒めて、できなかったことはきちんと“なぜ”失敗してしまったのかなどフィードバックしてあげましょう。
創造力を生み出す時間を大切にする
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絵を描いたり、楽器を習ったり、本を読んだり、スポーツをしたり……スウェーデンでは、大人も子どもも芸術に触れる時間が多いように感じます。実際に体を動かして体験させて五感に刺激を与えることは、感性を高めて創造力を生み出す大切な時間。
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子どもが自ら興味をもったことには積極的に関わりを持たせ、何にも興味を示さない場合でも美術館に出向いたり絵本を読み聞かせたり……芸術と出合う機会を設けてあげませんか?
自分で考える力を身につける
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子どもの自由な発想や意見を大人が奪うことのないようにしましょう。子どもだからこその、斬新で自由なアイディアを広げられるように見守ることも大事です。子どもの考えや意見をバカにせずに真摯に向き合い、自分でしっかりと考えて自分の意見を持つ機会を与えましょう。
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大人が子どもの意見を頭ごなしに否定せずに、真摯に向き合うことで、大人に自分の考えを伝える勇気を与えられます。また、その積み重ねが“自分の考えを持って良い”のだという自信にも繋がりますよ。
取り入れたいヒントは見つかりましたか?
子育てに関する考え方や教育方針は人それぞれ。「これが正解!」という明確な道筋がないからこそ、日々子どもと向き合う中で悩みが尽きないのだと感じます。今回ご紹介したスウェーデンからのヒントは、スウェーデンで必ずしも全ての家庭が実践しているということではありません。
しかし、このヒントがみなさまにとって良いインスピレーションとなって、のびのびと日々の子育てができ、子どもの将来が更に楽しみだと感じるようなお手伝いができていれば嬉しいです♪
しかし、このヒントがみなさまにとって良いインスピレーションとなって、のびのびと日々の子育てができ、子どもの将来が更に楽しみだと感じるようなお手伝いができていれば嬉しいです♪