今こそ始めたい「ウォーキング」
ウォーキングは、運動は苦手という人や久しぶりに運動をする人にも手軽に始めやすく、運動不足解消以外にもさまざまな嬉しい効果が期待できます。今回はそんなウォーキングの効果や歩き方のポイント、継続するためのコツも一緒に紹介していきます。
ウォーキングをすることで期待できる効果とは?
頭の中がすっきりする
良いアイデアが浮かびやすい
ウォーキングで取り込んだ酸素を運んでいるのは血液なので、血行促進も期待できます。血の巡りが良くなれば、脳内の血液量も増えると言えるでしょう。そこから脳の活性化が促されるので、勉強や仕事が捗る、素敵なアイデアがパッと閃くといった嬉しい効果も期待できそうです。
満足感や充実感を得やすくなる
心と体は密接に繋がっていると考えられているため、ウォーキングをすることで気分がリフレッシュし、抱えていた悩みも気にならなくなる、なんてこともしばしば。また幸福感をもたらすと言われている「エンドルフィン」という脳内物質が分泌されるため、充実感や満足感を得やすくなるでしょう。
ストレス発散になる
ウォーキングによって幸福感を得られるだけでなく、スストレスが蓄積すると増えると言われている「コルチゾール」を低くキープする効果が期待できます。そのため精神的な疲れを感じているときには、ウォーキングが最適と言えるでしょう。またコルチゾールが増えると、肥満や老化の原因にもなりかねないので、ストレスを上手く発散するためにも歩く習慣を身につけたいですね。
筋肉減少の予防になる
歩くことにより下半身に筋力がつくのはもちろん、重心移動を行うので体幹や腕など上半身もしっかりと使うことができます。歳を重ねるごとに筋肉量は減少傾向にあると言われていますが、ウォーキングを行うことで筋肉量を維持する効果は十分に期待できるでしょう。
首肩凝り・腰痛予防になる
運動不足から筋肉が凝り固まり、首肩凝りや腰痛のようなプチ不調を招くことも。ウォーキングで血行を促進し、全身の筋肉をしっかりと動かすことで、凝りにくい体作りができるようになるでしょう。そうすると、自ずとプチ不調も解消しやすくなっていくはずですよ。
スタイルアップが期待できる
歩くことで下半身の血行が良くなると、老廃物の排出を促すこともできるので、むくみや冷えの予防にもつながります。ほどよい筋肉を維持をしながら、スッキリした脚をキープできれば、脂肪やセルライトもつきにくくなり美脚が期待できます。さらに正しい歩き方をすることで、腰まわりも自然とすっきりとしてくるので、スタイルアップも効果も期待できます。
「生活習慣病」を予防
定期的な運動は、心身の健康のためにとても大切なことです。とくに激しい運動をというわけではなく、軽度な運動を習慣化するだけでも体の機能が活性化すると考えられています。高齢化が進んでいる現代で、楽しく毎日を過ごすためにも、ウォーキングで健康寿命を延ばしたいですね。
ウォーキングを効果的に行う5つのポイント
【1】正しく歩く
姿勢は「耳・肩・股関節・膝・くるぶし」が一直線になるようする
壁に背を向けて頭と肩甲骨、お尻、ふくらはぎがつくように立ち、腰のあたりに手の平一枚分くらいのすき間がある状態がその姿勢になるのでチェックしてみましょう。
歩幅は広めで早歩き重心移動もスムーズになるよう心がける
腕は90度に曲げて、軽くこぶしを握る
【2】ウォーキングシューズを履こう
足に合っていない靴を履いて運動をすると、外反母趾などの原因になりかねません。またケガのリスクもアップします。用途に合ったシューズを履くことで、運動パフォーマンスの向上も図れるでしょう。
【3】朝起きてすぐのウォーキングは控えよう
朝に運動をすると一日の活動量も増えて脂肪燃焼効果が期待できると言われていますが、「起きてすぐ」のウォーキングは、おすすめできません。
朝のウォーキングをするときは、寝起きにコップ一杯の水をゆっくりと飲み、顔を洗ったり歯を磨いたり、着替えたりと体を軽く動くようにしてから、起床後最低でも30分~1時間はあけてからウォーキングをスタートするようにしましょう。
【4】ウォーキングの前後にはストレッチをしよう
いきなり体を動かすことは、筋肉を痛めるだけでなく心臓の負担になってしまう可能性もあるので、とても危険です。歩くだけでも立派な運動です。筋肉をほぐして歩きやすい状態にしてからスタートし、歩き終えた後はリラックスしながらストレッチをして、筋肉の疲労を取るようにしましょう。
【5】1日20~30分を目安に歩こう
何事もやり始めると、たくさんやりたくなる気持ちが湧いてきますが、歩き過ぎると逆に疲労が蓄積してしまい、免疫力がダウンする原因になりかねません。また、朝歩いた後の仕事や勉強にも影響が出てしまうので、20~30分程度を目安に行うのがベター。自分の運動レベルに合わせて時間は調整してみてくださいね。
三日坊主にならないために…ウォーキングを習慣化するコツ
歩く目的を設定しよう
健康に良いことは分かっているけれど、なかな長く続かない…とお悩みの人も多いですよね。そんなときは、歩くことを目的にするのではなく目的地を設定して、その移動手段を歩くようにしてみましょう。
通勤通学もそのひとつですが、自然が感じられる公園の景色を楽しんだり、寺社仏閣に毎日ご挨拶に行く、なども素敵な習慣です。何か自分の好きなものを目的にすると続けやすいですよ。
誰かと一緒に始めよう
一人だと、どうしても行きたくないときや、もうやめようかな…と思うときもありますよね。でも友人や家族など、誰かと一緒であればお互いに励まし合いながら頑張れます。何よりも同じ目標を持つ人が近くにいるだけで、楽しく続けることができますよ。
万歩計やスマホアプリを使ってみよう
万歩計や専用のスマホアプリなどを利用して、歩いた距離やカロリーなどを記録するのもおすすめです。漠然と時間を決めて歩き続けるよりも、自分の頑張りが数字として目に見えるのでそれが励みになりますよ。それがどんどん楽しくなって続けやすくなるでしょう。
ウォーキングをしているときは、呼吸が普段よりも大きくなるので、いつもよりたくさんの酸素を体内に取り込むことができます。そうすると脳内にも新鮮な酸素が行き届くので、脳の活性化が期待できると言われています。また足裏をしっかりと使って歩くと、その刺激が脳に伝わるためさらに活性化できるでしょう。