過去を引きずっていない?
出典:unsplash.com
過去にあったショックな出来事や嫌なこと/仕事で失敗してしまったこと/忘れられない恋/人間関係のトラブル/自分を責めてしまう過去の過ちetc、生きていれば様々な事を経験し、消化できない感情を抱えてしまうことがあります。今も思い出しては、自分の心がチクチク痛むような感覚です。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
Step1.《はじめに》自分を解放するアプローチ
過去を受け入れる=本当の気持ちを感じること
出典:unsplash.com
過去を受け入れる=過去の出来事で心が縛られていることから、自分の気持ちを素直に感じてみましょう。「許さない」の裏には「傷ついた」という気持ちが隠れていませんか?「あの人」に執着しているのではなくて「もっと一緒に居たかった」という気持ちです。
■たとえば友達に裏切られて、あなたは「悲しい」という気持ちだったとしましょう。
■たとえば友達に裏切られて、あなたは「悲しい」という気持ちだったとしましょう。
出典:unsplash.com
執着を手放す
出典:unsplash.com
執着とは、ある事に強く惹かれて、深く思い込んでどうしても忘れきれないことです。「過去の苦しみ」や「特定の人」に心を縛り付けられてる状態はとても苦しいですよね。執着心を抱えていると、なかなか前に進めません。簡単ではないけれど様々なアプローチを試してみましょう。
辛い部分をフォーカスしない
出典:unsplash.com
良いことより悪いことの方がインパクトが強く記憶に残ります。だから「辛かったこと」「傷つけられた言葉」を、繰り返し思い出しては、もう一度その感情をなぞって傷ついてしまうのです。なるべく辛い部分をフォーカスしないように意識をそらしてみましょう。
Step2.《思考編Q&A》自分を解放するアプローチ
出典:unsplash.com
色々な感情や思いが出てきたときの考え方や、意識や視点の変え方の一例をご紹介します。自分の経験にあてはめて考えてみて下さいね。
Q1.嫌な事を思い出してモヤモヤしたら?
A.手を差し伸べてくれた人に気持ちをシフトする
出典:unsplash.com
事実は変わらないけれど、自分の視点を変えてみる。あなたが悲しんでいる時、困っている時に、手を差し伸べて助けてくれた人がいませんでしたか?私の体験で言うと、不妊治療中に流産を経験しました。この事を知った友人から1冊の絵本が送られてきたんです。言葉はなくても、気持ちが伝わってきて私の心の支えになりました。
辛い経験も、きっとそこから視点を変えることができます。
辛い経験も、きっとそこから視点を変えることができます。
Q2.過去を気にして囚われてしまったら?
A.過去の苦しみは誰かを助ける知識になる
出典:unsplash.com
自分が経験した苦しみや辛さは、誰かを助ける知識になります。たとえば、子育てのことで自分を責めてしまっていたら、それは同じ悩みを持つお母さんたちの道しるべになります。弱さや痛みを経験しているから、人の気持ちを考えられたり、寄り添う事ができる。あなたは経験したからこそ強くなっているはず。
Q3.また同じ失敗をしてしまうかも
A.気付きや学びのきっかけになった
出典:unsplash.com
同じ失敗や過ちを繰り返さないためにも、まずは「なぜ失敗したのか」を考えてみることが大切。頭の中が整理整頓されます。仕事での失敗なら、次から「準備にもう少し時間をかける」等の改善策が見えてきます。失敗は「次の成功」のため。恥ずかしい思いや惨めな思いをした分、気づきや学びに繋がっていますよ。
Q4.どうしてあんな事を言ってしまったんだろう…
A.人の気持ちは分からないもの
出典:unsplash.com
「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう…」という思いに駆られてしまうことありますよね。たとえどんな選択をしていても、正解は分からない。人の気持ちを100%は分からないし、あなたの気持ちも他の人に100%分かってもらえることはありません。
「人の気持ちは分からないもの」と、少しクールに捉えておいた方が気が楽かもしれません☆
「人の気持ちは分からないもの」と、少しクールに捉えておいた方が気が楽かもしれません☆
Q5.過去の恋(恋人)が忘れられない
A.消化できない想いは、あなたの魅力になっている
「あなた」と「その人」がいなかったら存在しなかった2人の時間。別れを受け入れるのに時間がかかるのも無理はありません。2人の気持ちが通い合った瞬間を「こんな気持ちが持てて幸せだった」と考えてみましょう。心から愛した人への消化できない想いは、あなたの一部となって魅力になっているはず。
Step3.《行動編》自分を解放するアプローチ
出典:unsplash.com
怒りや悲しみなどのマイナスな感情に心が囚われた時、様々な方法で気持ちを解放するアプローチを試してみてください。「こうすれば落ち着く」という方法を知っておくだけで安心できます。
1.【怒りをコントロールする】アンガーマネジメント
出典:unsplash.com
アンガーマネジメントとは、怒りとうまく付き合う方法。過去の出来事を思い出して、イライラしたり怒りが蘇ってきた時に有効です。怒りに飲み込まれてしまわれる前に、マネジメントする方法を知っておきましょう。
出典:unsplash.com
□怒りが出てきたら「6秒我慢する」…実際に「1.2.3.」と心の中で数えてみましょう
□怒りのレベルを考えてみる…レベル1もやもや、レベル2イライラ、レベル3激怒など
□「~べき」という思考を手放す…自分の価値観は人とは違う
□「仕方ない」「まあいいか」と受け流すことも必要…何でも解決しようとしなくてOK。一旦保留も〇
自分流の「意識のそらし方」をいくつか見つけておくといいですね!
2.思いきって思い出の物を【手放す】
出典:unsplash.com
思い出の物があると「その時の感情」が蘇ってきますよね。物には記憶が刻まれているからです。「忘れられない」恋人との思い出の物など、思い切って処分することで、記憶が薄れ感情からも解放されます。
□手放すメリット
1.記憶の忘却
2.怒りや悲しみから解放される
3.記憶は美しく劣化する
□手放すメリット
1.記憶の忘却
2.怒りや悲しみから解放される
3.記憶は美しく劣化する
3.不安や恐れを手放す手段【人に話す】
不安や恐れは、恐れるほど形を歪め、大きなものに変貌していきます。人に話すことのメリットは、事実を「客観的」に確認でき、自分の気持ちを整理できること。ポイントは「誰に話す」かです。同じような経験をしている人、立場が同じ人、信頼関係が築けている人、専門的な知識のあるカウンセラーetc。一人で頑張らずに頼ってもいいんです。
4.【今に集中する】マインドフルネス/瞑想
出典:unsplash.com
マインドフルネスは「今この瞬間」に集中して、先入観や判断を持たずに「ありのままの心の状態」を受け入れることです。椅子に座ったりあぐらをかいて「呼吸に集中」し、雑念が浮かんできてもそのまま受け入れます。感情をコントロールする力を養い、ストレスを軽減できる効果も。
少しだけ自分と向き合う時間を作って、心を休めてみましょう。
少しだけ自分と向き合う時間を作って、心を休めてみましょう。
Step4.《癒し編》自分を解放するアプローチ
出典:unsplash.com
最後のアプローチは、自分のことをゆるして癒されることに重点を置いています。過去の出来事に囚われないで、「今」を感じて、そして一歩だけ前に進んでみましょう。
自分をゆるす
出典:unsplash.com
あなたはこれまで過去を思い出しては「もっと出来ることがあったんじゃないか」「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう」と、自分を責め続け、後悔してきたのではないですか?自分をゆるすことで、過去を受け入れて一歩前に進めます。
過去の自分に声を掛けてあげる
出典:unsplash.com
苦しんでたあの頃、頑張ってたわたしに、「今のわたし」から何か声をかけてみましょう。振り返って考えてみることで、過去を客観視できて、自分を労い大切に扱う行為になります。
〇よく頑張ったね
〇もう十分だよ
〇精一杯やってたじゃない
〇あの時あなたがしたことはベストだったよ
〇それだけ大切な人だったんだよね
〇よく頑張ったね
〇もう十分だよ
〇精一杯やってたじゃない
〇あの時あなたがしたことはベストだったよ
〇それだけ大切な人だったんだよね
好きなことを見つけよう
出典:unsplash.com
自分をゆるし癒してあげると、心が解放され滞っていたものが流れ出して好転します。今からはあなたの好きなことを見つけて、時間を忘れてリラックスできること、没頭できることに時間を注ぎましょう。心を満たしてくれるものがあると、過去から「今」に目を向けられます。
Step5.あなたに寄り添う心に響くセンテンス
「何がしあわせかわからないです」銀河鉄道の夜/宮沢賢治
出典:unsplash.com
この苦しさや辛さは、「幸せになる道中なのかもしれない」「挑戦している過程なんだ」と考えると、まわりの景色が変わって見えそうですね。この一歩が幸せに向かっていると思うと頑張る力が湧いてくる詩です。
「過去は変えられる」マチネの終わりに/平野啓一郎
人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える
『マチネの終わりに』より
出典:unsplash.com
多くの人が「過去は変えられない」「変えられるのは未来だけ」と思っています。起こった出来事は変えられないけれど、その出来事への意味付けが変われば、過去の思い出は変わります。辛かった過去があったから、今に繋がっていると捉えることもできますよね。
人生は一度きり。あなたの人生を生きて下さいね。
出典:unsplash.com
過去は過去。少しだけそう思えてきましたか?人生は誰にとっても一度きりなんです。「人生は一度きり」声に出して呟いてみて下さい。なんだかふっと肩の力が抜けてきますね。あなたは少し立ち止まっていただけです。過去を受け入れて、頑張ってきた自分を癒して前を向いてみましょう。
【友達に裏切られて悲しい気持ちの変化】
1.友達に裏切られて悲しい
2.あんなに仲良くしていたのに
3.裏切るなんて許せない
4.ひどい、むかつく
「悲しい」という感情だったのが最後には「許せない、むかつく」になっていますよね。過去に囚われたり、あることに執着しているうちは、本当の気持ちが隠れてしまうことがあります。
もう一度自分の気持ちを感じて、過去を受け入れてみましょう。はじめは、嫌な思いが蘇ってきて「胸が苦しい」「落ち着かない」など居心地の悪さが出てくるので、ゆっくりで大丈夫。