その日本語、正しい?品のある言葉遣いを身につける《大人の語彙力》講座

その日本語、正しい?品のある言葉遣いを身につける《大人の語彙力》講座

言葉が持つ力は偉大なもの。そして一度発してしまった言葉は、もう二度と取り返すことができません。大人の女性であれば品のある美しい言葉遣いを身につけたいものですよね。今回は、シーン別に間違いやすい日本語をご紹介します。今まで間違いと気づかずに使っていたものはないか、一緒に振り返りましょう。2020年06月01日作成

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語彙力のある大人の女性になろう

その日本語、正しい?品のある言葉遣いを身につける《大人の語彙力》講座
出典:unsplash.com
言葉は人間性を作る大切なツール。お友達や家族と話す場合は、あなたの人間性を知っている人がほとんどなので、多少の融通はきくかもしれません。しかし、お仕事の場や初対面の人へのたった一言で相手に誤解を与えてしまうことも……。

大人の女性らしい品格のある美しい言葉遣いを身につけませんか?シーン別に「間違いやすい敬語」をご紹介します。

目次

日常あいさつ編

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ご近所付き合や、会社など、ふとした瞬間に出る一言や挨拶で印象がぐんと変わります。間違いやすく、知っておくと便利な日本語を見ていきましょう。
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「初めまして、~と申します」→「初めてお目にかかります。~と申します」

よく日常的に使われているのは「初めまして」ですが、実は目上の人や初対面の人へは「初めてお目にかかります。」の方が好ましい日本語です。

「ご苦労様でした」→「お疲れ様でした」

「ご苦労」は目上の人が目下の人を労う言葉。

「わざわざ来ていただき、すみません」→「ご足労いただき、申し訳ございません」

「ご足労」は、わざわざ足を運ぶことを意味します。また「すみません」は相手にカジュアルな印象を与えてしまいます。
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「では、帰らせていただきます」→「そろそろ失礼いたします」

「帰らせていただく」は日本語としてNG。「失礼いたします」とさらっと伝えられると素敵ですね。

「今度は私も誘ってください」→「また機会がありましたら、ぜひ誘っていただけますか」

疑問詞にすると柔らかい印象になります。「誘う」の他に、「お声がけください」と言っても品のある印象に。
その一言に救われる。「労いの言葉」を正しく使ってコミュニケーション上手に♪
その一言に救われる。「労いの言葉」を正しく使ってコミュニケーション上手に♪

人と関わりながら仕事や生活をしていく中で、助けられる場面はいくつもありますよね。その際にかけたいのが「労いの言葉」、ですが、その正しい使い方を知っていますか?せっかくの「労いの言葉」も、使い方や使う相手を間違えると失礼に当たってしまうものです。ビジネスでもプライベートでも互いが気持ちよく過ごすために欠かせない「労いの言葉」について理解を深め、上手な声がけをしませんか?

この記事では、「労いの言葉」をご紹介しています。

電話対応編

一度、日本語の間違いに気がついてしまうと、とっても気になる電話対応での敬語間違い。間違いだと気がつかずに、使っていませんか?顔が見えない電話越しだからこそ、発する言葉には一層気をつけたいもの。相手に好印象を持ってもらえる美しい言葉遣いを身につけたいですね。

「お電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか」→「お電話番号をお聞かせいただけますか」

電話番号は「頂戴する(もらう)」ものではないので、「聞く」の尊敬語に。また、「伺ってもよろしいでしょうか」でも◎。

「(社内の人)は休みをいただいております」→「(社内の人)は休みを取っております」

「いただく」を使うと社内の人間に敬語を使っていることに。

「ご用件をお聞かせください」→「よろしければご用件を承ります」

「何の用?」と聞いているのと同じなので、失礼にあたります。謙譲語で「承ります」がGOOD。
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「~様でございますね」→「~様でいらっしゃいますね」

「ございます」は「ある」の丁寧語。「いる」の尊敬語である「いらっしゃる」を使うのが正解です。逆に、自分の名前を名乗る時には「ございます」と丁寧語を使います。

「受付はできかねます」→「受付は致しかねます」

「かねる=できない・難しい」の意味なので、謙譲語の「致す」をプラスして「致しかねます」と使います。

「~様に伝えてもらえますか」→「~様に伝言をお願いしたいのですが」

「お伝えくださいますか」「お伝えいただけますか」などでもOK。

お家訪問編

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上司や知り合いのお家にお邪魔する時、他のご家族への配慮も忘れずにいたいもの。少しかしこまったお宅訪問の場で、恥をかかないようにしたいですよね。
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「立派なお家ですね」→「立派なお住まいですね」

「お宅」や「お住まい」とした方が丁寧で美しいです。

「こちら、つまらないものですが…」→「気持ちばかりのものですが…」

つい言ってしまいがちですが、「つまらない」よりも「気持ちばかり」と言った方が相手に気持ちが伝わり気持ち良いですね。

「気にしないでください」→「恐れ入ります。どうぞお気遣いなく」

ドリンクのお代わりなど、何かをすすめられた場合にさらりと言えると素敵ですね。
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「遅くなってすみません」→「遅くなりまして、申し訳ございません」

「ごめんなさい」「すみません」はよく耳にしますが、実は不適切。お詫びの際は丁寧さを心がけましょう。

「ちょっと行くことができません」→「あいにく、先約がございまして…」

お誘いをいただいた時に断る一言。お断りするときは、ストレートな表現は避けたいところ。

接客編

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今となっては間違った日本語の方が日常的に使われてしまっていることも多い、接客中での言葉遣い。間違って使っている人が多いからこそ、美しく正しい敬語を使って一歩リードしませんか?
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「〇円からお預かりします」→「〇円お預かりします」

「~から」というのは全く意味のない表現です。

「〇円ちょうどをお預かりします」→「〇円お預かりします」

「ちょうど」と使う場合は、お釣りが不要の時だけ。お釣りが発生する場合は、間違った表現です。

「お手洗いはあちらになります」→「お手洗いはあちらでございます」

「~になります」は変化するものにだけ使う表現です。
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「お煙草のほうは吸われますか?」→「お煙草はお吸いになりますか?」

「~のほう」は方向性を締示す場合に使う言葉。

「こちらがパスタになります」→「パスタでございます」

何か別の物がパスタに「なった」わけではないですよね。

「こちらでよろしかったでしょうか?」→「こちらでよろしいでしょうか?」

今確認をしているのに「かった」と過去形を使うのは間違い。

番外編

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ビジネスの場や、目上の人とお話する場でも、ついでてしまう日常的な言葉を改めませんか?若者言葉から大人の言葉に変えることが出来れば、自分自身も心地よいはず*

「なるほど」→「おっしゃるとおりです」

目上の人に使うと失礼になる場合もある「なるほど」という言葉。使う相手によっては注意が必要です。

「超ウケますね」→「非常に興味深いですね」

少しふざけた印象を持たせてしまう「ウケる」という表現は、目上の人にはNGです。

「ぶっちゃけ」→「率直にもうしますと~」

この一言で一気に雰囲気がぶち壊されてしまう可能性も……。
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「やばいですね」→「ただ事ではないですね」

万能なのでつい使ってしまう「やばい」。万能がゆえ、何を指しているのかわからず語彙力に乏しい印象になってしまいます。

「ダメな感じです」→「検討させていただきます」

何が「ダメ」かにもよりますが、必ず言いかえる言葉があるはずです。

「あり得なくないですか?」→「信じられないようなお話ですね」

「あり得なくない」という言葉があり得ない。完全否定している印象にもなってしまいます。
「豊かな表現力」はどうやって養う?日常生活で取り入れたい5つのヒント
「豊かな表現力」はどうやって養う?日常生活で取り入れたい5つのヒント

誰かに大切な気持ちを話そうとする時ほど、どんな言葉を使って伝えればいいか迷うことはないでしょうか。「ここでもっと気の利いた台詞が出てくればなあ!」とじれったい思いをした経験はきっと誰にでもありますよね。そこで今回は、日常の意識を少し変えることで見えてくる、豊かな表現力を養う方法についてご紹介します。自分の考えや感情を的確に表すための語彙の増やし方、文章力の鍛え方など、ぜひ参考にしてみて下さい。

こちらの記事では、「豊かな表現力」を身につける方法をご紹介しています。

美しい日本語を身につけて、品のある女性に

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「品のある美しい言葉遣いを身につける」をテーマに正しい日本語をシーン別にご紹介しました。

一度身についてしまうと中々修正が難しい「間違いやすい敬語」ですが、自分のものにすることが出来ればご自身の印象もぐんとUPすること間違いなし。みなさまの参考になれば幸いです♪

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