「お金の管理をたのしくする」20のヒント
☑お金にまつわる知識を身につける
1. お金について楽しく学べる本を読む
お金とは何なのか、マネープランの立て方、お金を稼ぐにはどうしたらいいのか、税金とはいったい何なのか、年末調整・確定申告とは何か、家計簿のつけ方など、お金にまつわる超基本をまとめた本です。イラストも多く、楽しく読みやすい本です。なにから始めたらいいのか分からない、何を読めばいいのか分からない、という方にまずは読んでほしい1冊です。
『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)
2.ファイナンシャルプランナーの資格の勉強をしてみる
ファイナンシャル・プランナーとは、顧客の情報をもとに住居や教育、老後の資金計画やアドバイスを行う職業です。FP(エフピー)とも呼ばれます。FPに必要な知識は、わたしたちが生きていくうえで必要な知識でもあります。たとえば、資金計画や保険、税金、債権や株、不動産、相続についての知識です。今、主婦の方でもお金の知識をつけるために、FP3級の勉強している方もインスタグラム等で多くみかけます。時間がとれる方は、お金の勉強をするついでにFP3級の試験を受けてみるのもいいですね。わたしも昨年、このテキストで自己学習してFP3級の資格をとりました。分かりやすくておすすめの参考書です。
滝澤ななみ『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2019-2020年』(TAC出版)
こちらの講座もチェック!
☑お金まわりをを整える
3.財布をお気に入りのものに新調する
4.財布の中身を整理しよう
5.クレジットカードの枚数を絞る
6.目的別に口座を分けよう
まずは、使っていない口座は解約しましょう。何個も口座を持っていると、管理するのが面倒になってしまいます。「使う」「貯める」「増やす」と、口座は目的別に分けると管理が楽です。特に、生活費用(引き落とし)口座と貯金用口座の仕分けはマストです。
☑固定費を見直そう
7.光熱費を見直そう
月々の光熱費、いくらくらいかかっていますか?電気・ガス・水道などの光熱費は、毎月必ずかかるものです。今はガスや電気の自由化がすすみ、より安い会社に乗り換えることも可能です。乗り換えも面倒な手間は少なく、スムーズに行えますよ。電気料金の検針票があれば、簡単にシミュレーションできます。何社か載せておきますので、一度試してみてくださいね。
8.格安スマホに切り替えてみよう
毎月の携帯料金、いくらかかっていますか?毎月1万円を超えている方も多いかもしれません。格安スマホなら、通信費を大手キャリアの半額以下にできることも。実際にわたしも、昨年大手キャリアから格安スマホに乗り換え、毎月約1万円だった携帯料金代が、現在は月約3000円程度になりました。年間で計算すると、だいぶ節約になりますね。格安スマホの会社もたくさんあるので、ネットを使う時間が多いのか、通話する回数が多いのか、自分の利用スタイルに合った会社・プランを選んでみましょう。利用しているユーザーの多い会社を、いくつかご紹介します。
9.利用しているサービスを見直そう
クレジットカードの明細や、講座からの引き落としを一度しっかりと確認してみましょう。月額利用料がかかるアプリやサービス、年会費が高いクレジットカードなどは継続するか解約するか検討を。また、「○○ヶ月無料」の期間に登録して解約し忘れて、知らない間に利用料を支払っているケースもあります。一度明細票を確認してみてくださいね。
☑使ったお金を把握しよう
10.楽しく家計簿をつけよう
自分が今月、何にいくら使ったのかみなさんは答えられますか?やみくもに節約、貯金をはじめる前に、まずは毎月の支出を把握しましょう。支出を把握するためには、家計簿をつけることがおすすめです。長く続かない、という方は、気分があがるノートや文房具を使ってみましょう。おすすめの家計簿のつけ方、「づんの家計簿」をご紹介します。
「づんの家計簿」の書き方をわかりやすく説明した書籍も発売されています。づんさんの家計簿を参考にしながら、自分にあったアレンジを加えていくのもおすすめです。
づん『楽しく、貯まる「づんの家計簿」 書きたくなるお金ノート』(ぴあ)
11.家計簿アプリを使ってみよう
「家計簿に書くの忘れてしまう!」「あとで書こうと思っていたら、財布の中にレシートがどんどん溜まる…」そんな方には家計簿アプリもおすすめです。アプリだけで管理してもいいし、一旦アプリに忘れないうちに金額を入力しておいて、あとで家計簿に記入する、という方法もおすすめです。今回は主要家計簿アプリをご紹介します。
☑基本予算を整えよう
12.まずは、何にいくら使っているのか把握しよう
13.基本予算をたてよう
理想の予算の割合は、下記の割合を参考にしてみてください。実際にかかっている支出と照らし合わせて、どこを減らせばいいのか、無理のない程度に予算・貯蓄額の見直しをしてみてくださいね。
【住宅費】収入の約30%(25%までに抑えられると家系が楽です)【水道・光熱費】約6% 【通信費(携帯代、プロバイダー代)】約3% 【生命保険料】約2% 【食費】16% 【日用品】2.5% 【医療費】1.5% 【自己投資(子がいる場合は教育費)】約4% 【服飾・美容費】約3.5% 【車関係・交通費】約3% 【小遣い】約7.5%(夫婦合算でも10%までに)【予備費】約4% 【貯蓄】約17%(余裕があれば増やす)
14.食費と日用品の予算を4週に分けて使う
☑たのしく貯めよう
15.かわいい貯金箱をつかおう
16.「つもり貯金」をしてみよう
17.「500円玉貯金」をしてみよう
18. 「365日貯金」をしてみよう
☑疲れない節約をしよう
19.疲れない節約方法のヒント
節約を頑張りすぎて疲れてしまっては、長続きしません。疲れない方法といっても何も思いつかない、という方に節約方法のヒントをいくつかご紹介します。
【水道・光熱費を減らす】
○エアコン室外機を日陰にする:室外機が熱くならないようにすると、運転効率がアップします。風通しのよい位置へ移動、よしずなどで日陰の状態を保つと節約に繋がります。 ○節水シャワーヘッドに替える:こまめに止めるよりも、シャワーヘッドを替えた方が楽に節水できます。使用水量を、普通のシャワーの半分に減らせるタイプもあります。 ○洗濯をお急ぎモードで回す:日常生活の汚れであればお急ぎモードでも十分落ちます。洗濯機の稼働時間が半分くらいになるので、節電になります。
【食費を減らす】
○ふるさと納税を主食に集中:豪華食材を選びがちですが、米を選べば数万円の寄付金(自己負担額2000円)で15k以上の米が届く自治体もあります。
20.税金を減らす
節税も立派な節約のひとつです。毎年1回の手続きで年間数万円の節約になる場合もあるので、使える制度は積極的に利用しましょう。
○市販薬のレシートを保存する:通常の医療費控除は10万円を超えた分ですが、「セルフメディケーション税制」対象の市販薬なら、年間1万2000円を超えた分から控除の対象になります。頭痛薬や花粉症薬などのレシートは保存しておきましょう。
○iDeCoで預金:毎月の掛け金が所得控除の対象になる「iDeCo」。年収400万円の企業年金なしの会社員の場合、最大節税額は年間4万1700円にもなります。かなりの節税ですよね。60歳まで引き出せませんが、老後のための貯蓄ならiDeCoで行うだけで節税になります。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「なにから始めたらいいのか分からない」「管理しているつもりだけど、これでいいのか分からない」そんな方はまず、お金について学んでみましょう。日本の義務教育では、お金についてあまり詳しくは習いません。自分から学ぼうとしなければ、知識は入ってこないのです。お金とは何なのか、日本にはお金にまつわるどのような制度があるのか、知っているに越したことはありません。まずは、「お金のことを知る」というのも、楽しくお金を管理するには大切な第一歩なのです。