「どう見られているか」が気になって。
意識は「他者」ではなく「自分」に向いている
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
1.自分を好きになる。自己肯定感の醸成
小さな失敗で、「どうして自分はこんなにできないんだ・・・」と考えがちな人におすすめ。例えば仕事でミスをした時に「またひとつ勉強になった、次はもっと高いレベルで仕事ができる」と考えられたら意欲もわいてきますよね。
「私はダメな人間、次もきっと失敗してしまう」と、悪い方向に考えてしまっていませんか?
スモールステップ
スモールステップ法は、最初から1つのゴールを設定するのではなく、ゴールに辿り着く課題をたくさん設けて小さな成功体験を積み重ね、最終的にゴールにたどり着かせること。そう繰り返すことで小さな「できた!」がたくさん集まって、自信につながるはず。
2.思い込みを捨てる。認知行動療法
認知行動療法は、マイナスの予想や思い込みをしやすい人におすすめ。例えば友達へのメールで既読スルーされてしまった時「怒ったのかな?」「私のこと嫌いなのかな?」と悪い方向に考えていませんか?実際には、連絡を見たものの急な用事で対応できないだけかも。
起きた事象と感情や行動の間には、その事象をどう捉えたかという「認知」があります。この認知がゆがんでしまうことで、感情や行動がマイナスな方向に向かってしまうのです。
先ほどのメールの例だと次のような認知です。
【連絡がない(事象)→嫌われている(認知)→悲しい(感情)】
認知のゆがみを修正すると、次のように変化できます。
【連絡がない(事象)→連絡できないほど忙しい(認知)→心配(感情)】
認知を変えるのは簡単ではありませんから、都度ノートに書き出して認知の癖を明らかにしてみてくださいね。事象・認知・感情にわけるのは頭の中ではなかなか難しいもの。ノートに書き出すとすっきりしますよ。
マインドフルネス瞑想法
3.私はわたし。アドラー心理学の課題の分離
「嫌われる勇気」という本で広く浸透したアドラー心理学。その中の「課題の分離」も、人の目を気にしない自分を育てるのに有効ですよ。他人の評価を気にして、求められたことを断れない。それはもしかしたら、自分の課題と他人の課題がごちゃごちゃになっているのかもしれません。
課題の分離は、期待に応えようと一人で頑張りすぎる人におすすめ。例えば、家事で忙しくて家族に買い物を頼みたいとします。「でもきっと行きたくないだろうな」と考えて、結局自分で行くということがありませんか?
頼まれた買い物を受けるか断るかは相手の課題なのに、勝手に決め付けているのかも。もしかしたら「ちょうど気分転換に行きたかった!」と喜んでくれるかもしれませんよ。
次は承認欲求を手放す
先ほどの子どもの例なら、「ママに褒められるように」やるのではなく、「自分が勉強で困らないように」やることが理想ですよね。他者からの評価がないと安心できない場合は要注意。ありのままの自分で幸福感を得られるよう意識してみましょう。
「どう見られているか」を捨てれば「どう見るか」が変わる
「どう見られているか」は、他者の気持ちを観察しているようでいて、結局は自分の想像でしかありません。それなら良い想像を膨らませたほうが楽な気持ちでいられそうですね。
私の想像と他者の気持ちは決してイコールではない、そう思うと、確かな相手の気持ちを受け止めようと相手にしっかりと向き合うようになるかもしれません。
「自己肯定感」は、自分の存在に価値を感じ、自分自身を尊重・肯定する感覚を言います。一般的に、自己肯定感の高い人は自信があって人の評価に振り回されないとされています。一方で自己肯定感が低い人は、自信がなく他人の評価に依存しやすい点が特徴です。