マイナス感情との向き合い方
気付かないフリをしてごまかすと、余計に気になる
知ることでちょっと楽になる。マイナス感情の方程式
怒り=【大切なもの】×【傷つけられる】
怒りの感情は、【自分が大事と思うもの】を【他人に傷つけられる】ことから生まれます。例えば、待ち合わせの時間に相手がなかなか来なくてイライラしてしまうという時…。
これを怒りの方程式に当てはめると、怒り=【自分の時間】×【おろそかにされる】となります。客観的に、自分の時間をおろそかにされたせいでイライラするんだな、と納得できるので気持ちが幾分か楽になるでしょう。
不安=【未来の事】×【分からない】
不安の感情は、【自分の未来】が【先読みできない】ことから生まれます。何年も先の将来はもちろん、例えばどんな人が来ているか分からない集まりに参加する予定とか、初めての場所を一人で訪ねるときにも、同様な不安を覚えますよね。
悲しみ=【大切なもの】×【失う】
悲しみは、【大切な人】と【別れた】時や【大事なも】を【なくした】時に感じるでしょう。さらに、例えば大好きだったドラマが終わってしまったり、力を入れていた仕事が完了した時にどことなく喪失感を覚えるのも、大切なものを失ったことによる悲しみと言えます。
マイナス感情に訳も分からず振り回されてしまうと、解決策を見つけるのも大変ですよね。ですが、どうしてこんな気持ちになったのか、という理由がわかれば、まずは冷静に受け止めやすくなるでしょう。
マイナス感情を抱きながらしてはいけないこと
爆発すること
マイナス感情を抱いた対象に、一時の感情で激しい言い合いをして今まで築き上げてきた関係性を壊したくはありませんよね。気持ちを爆発させる前に、自分も人も傷つけない最適な解決法を探しましょう。二度と会わない相手であっても、それは同じことです。
我慢すること
かといって、自分だけが気持ちを押し込めて我慢することも、解決には繋がりません。我慢は、心にはもちろん体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
マイナス感情は誰にでも沸き起こる可能性があります。だからこそ、さらに前進するためのきっかけとして味方にしてしまいましょう。
今日から実践!マイナス感情をプラスに変える方法
マイナスをプラスに転じるために「関係を維持しながら怒りを表す」ベストな方法を取りましょう。何も難しいことはありません。今までと同じように、あるいはさらに良い関係をつくるために、気持ちを伝えればいいのです。
「客観的な意見」と「具体策」の提案をしよう
まずは、誰もがわかるよう客観的に現状を伝え、それに対する自分の考えと、具体的な提案をしていきます。
例えば、仕事場において出入り口に近い席にいる自分にばかり来客対応が任されてしまい困っているとしましょう。
来客のたびに仕事が中断させられる、という怒りを感じている時、まずはいつも自分が来客対応しており、それによって仕事が滞っている事実を明らかにします。そして、最初から来客待ちである人が応対すれば二度手間にならないことを伝えましょう。
さらに、急な来客対応については、部署内でミーティングをするなど、話し合いで決めることを提案します。ずっと怒りを抱えながら仕事が滞っている状態のままよりも、まっとうで前向きな意見を出し、検討を重ねていくことは自分だけでなく部署にとってもプラスになるのではないでしょうか。
どうしてそんな気持ちになるのか分からない、ということもマイナス感情を持て余してしまう原因の一つでしょう。マイナス感情が生まれる方程式を知っておくだけでも、気持ちが楽になります。