30代からの道標にしたい、「人生設計」
でも、未来は毎日の積み重ねの先にあるもの。今を充実させて未来をよりよいするものにするために、30代で考えたいのが「人生設計」です。今の自分を見つめ直して、10年後、20年後になりたい「わたし」について、考えてみませんか。
人生設計の立て方、3つのポイント
目標を定め、スモールステップから行動する
状況が変わったら、人生設計をリプランニングしよう
人生設計は、必ずしも理想通りにはいかないものです。結婚や出産といった大きなライフイベントの他にも、転職や家庭の事情、ケガや病気など、予想しない出来事で方向性が変わることはあるでしょう。あまりガチガチに考えすぎず、その時その時の事情に合わせてリプランニングする柔軟性も大事。そうした心の余裕を持っておけば、計画通りに行かなくても、必要以上に自分を責めないで済みます。
憧れの人をお手本にしよう
「なりたい自分がわからない」「特にこれといった目標が定まらない」…。そんな風に感じているのであれば、まずは誰かをお手本にすることから始めてみましょう。実在の人物でも、そうでなくても構いません。「素敵だな」と思う人を見つけて、少しずつその人の真似をしてみたり、素敵だと思う部分に近づけるよう努力してみたり。人生設計は自分の人生をより満足できるようにするためのものですから、そういった小さなことからでもいいのです。
人生設計に役立つ20のヒント
「仕事」にまつわるヒント
自分の「市場価値」について考えてみる
このまま今の仕事を続ける?と考えた時に、気になるのが自分の市場価値ですよね。すぐに仕事を辞めるわけでなくても、転職サイトを見てみたり、転職エージェントに話を聞いてみることはできます。自分に足りないスキルや、別の業界でも活躍できそうか分かれば、目指すべき方向性が見えてくるかもしれません。これからのキャリアについて悩んだら、一度考えてみましょう。
「副業」という選択肢もある
最近では、副業を許可する会社も多くなってきていますよね。いきなり仕事を辞めて180度違う仕事に就くのは勇気がいりますが、「副業」という選択肢であれば、無理なく始められるのではないでしょうか?職場で副業が禁止されているけれど、目指したい仕事がある…という場合は、まずは副業ができる仕事に転職するという手も。
社内の制度を確認しておく
今の会社で今後も勤めるのであれば、社内の制度を一度しっかり確認しておきたいところです。退職金以外にも、結婚や出産に伴う手当、住宅購入の際の手当やサポート、病気や怪我で入院した場合はどうなるか…。就業規則を確認したり、周りの人に話を聞くなどしておきましょう。
「好き」と「得意」をはっきりさせる
好きなことを仕事にしたい、と漠然と思い続けている人は多いと思います。好きなことは仕事にできることなのか、自分の得意なことは何なのかについて、一度よく考えてみましょう。好き=必ずしも得意とは限りませんし、趣味を仕事にすることで辛くなってしまう可能性もあります。突き詰めて考えることで、すっきりと前に進めるようになるかもしれません。
資格を取っておく
年齢を重ねる中で意識しておきたいのが、「今」が一番若いのだということ。特に資格の勉強は、年齢を重ねるほど記憶力、余った時間で勉強する体力もなくなっていくので、早いうちに始めるのがベストです。今持っているスキルを形にしたい、やりたいと思いながらなかなか挑戦できていない、というのであれば、行動に移しましょう!
「お金」にまつわるヒント
今だけのものにお金を使うことはやめる
ストレスを解消したり、自分へのご褒美としてお金を使うのは決して悪いことではありません。でも、「今」を満たすためのものにお金を使い続けるのは、やっぱり勿体ない。衝動買いや飲み代に使うより、今後の人生を豊かにするためのものにお金を使うよう、心がけてみませんか。
投資について考えてみよう
保険を見直してみよう
病歴があると保険に入りにくくなってしまいます。20代のうちはまだ必要ないと、保険の加入を後回しにしている人も多いかもしれませんが、30代を過ぎたらなるべく加入しておきましょう。また、保険にはどんどん新しい商品が出ているので、現在加入しているという人も、見直しによって保険料が安くなる場合もあります。
税金を知ろう
知識があればあるだけ得をし、なければその分損をするのが税金です。30代になると、会社勤めを辞めてフリーランスになったり、家を購入したり、家や財産の相続を受けたりする機会が出てくるかもしれません。事前に少し調べるだけでも備えられるので、お得になる制度がないか調べる習慣を付けましょう。
「時間をお金で買う」という発想
30代からの時間は、とても貴重なものです。今までは時間をかけることでカバーできていたものが、年齢を重ねて仕事が忙しくなったり、家族が増えて自分の時間が減ったりすることによって、難しくなっていく場面は多いもの。例えば肌のお手入れ一つとっても、毎日たくさんの時間と工程を重ねるのは厳しいはず。少し高くてもお金で解決するものにはお金を使って、お金で買えないものに時間を使うことを意識してみてください。
「住まい」にまつわるヒント
家を買うか賃貸に住み続けるか、一度考えてみよう
賃貸にも購入にもそれぞれ良さがありますが、もったいないのは、どちらがいいのかを考えずに何となく住み続けてしまうこと。長期的に見れば、購入したほうが安い費用で広い住まいを手に入れることができます。一方賃貸なら、何かあった時に引っ越せる身軽さがあります。5年、10年と、かかる費用や人生設計を考慮した上で、一度どうしたいか考えておきましょう。
家をしっかり休める居場所に整える
いつも散らかっていたり、使い心地がいまいちなソファやベッドをずっと使っていたりすると、本来休まるはずの体も休まりません。外で十分なパフォーマンスを発揮するためにも、家をしっかり休めるように整え、居心地をよくしておきましょう。
「身体」にまつわるヒント
健康の基礎づくりをしておく
健康にいちばん重要なものは「習慣」です。体の変化を感じ始める30歳ごろから、健康でいるための基礎となる習慣づくりを心がけましょう。毎日簡単なストレッチをしたり、週末のうち1日はウォーキングをしたり。早めに健康の基礎を作っておくことは、未来の自分に今の自分ができるプレゼントです。
検診は積極的に受けよう
女性は30代を過ぎると、助成を受けられる検診が増えていきます。受けられるものは極力受けるようにして、体調管理を心がけて。健康診断や婦人科検診以外に、定期的に歯科検診を受けておくこともおすすめします。
「心」にまつわるヒント
心の片付け方を学ぶ
散らかった部屋を片付けたり、不要なものを整理するのと同じように、「心の片付け」も意識してみましょう。余計な感情や価値観を手放すことができれば、もっと生きやすくなるのではないでしょうか。
アンガーマネジメントを学ぶ
仕事でも家庭でも、怒りをうまくコントロールするということはとても大切です。アンガーマネジメントを学ぶことで、怒りをただ我慢したり、溜め込みすぎて爆発させてしまうのではなく、自分とも他人ともうまく付き合うことができるようになります。
理想にとらわれすぎない
「理想」を持つことは成長するために役立つけれど、時には今の自分を否定してしまうことにもなります。なにもかも完璧な「理想」にとらわれすぎず、頑張っている今の自分を認めて、大事にすることも忘れないで。等身大の自分に合わせた人生設計を描いていきましょう。
自己肯定感を持つ
自己肯定感とは、「ありのままの自分に価値がある」と感じられる状態のことです。人生設計について考えたり、目標に向かって行動していると、つい「何かをできること」に価値があると考えてしまいがち。自分に価値がないから頑張るのではなく、価値のある自分がより楽しく生きるためにはどうすればいいか、という風に考えていきましょう。
「習慣」にまつわるヒント
サブスクを活用してインプットする
最近増えているサブスクサービスを活用すれば、インプットの習慣がより手軽に身につきます。読書や英語学習も、スマホで手軽にできる時代。色々なサービスを活用してみましょう。
習慣を身につける工夫をする
習慣は、身につけるまでが一番大変だとも言います。せっかく始めた習慣を続けるために、できる工夫をしてみましょう。友達や家族を巻き込んだり、アプリを使ってわかりやすく管理する方法もおすすめです。
人生設計と言っても、必ずしも「○才で〇〇をする」と細かく決める必要はありません。まずはなりたい自分像をイメージして、目標と大まかな期間を決めてみましょう。例えば仕事で独立したいのであれば、勉強をしたり、人脈づくりをしたり、お金を貯めたりと、そのために必要な工程があり、いつまでに何をするべきかが見えてきます。ゴールに向けてスモールステップを定めることは、あなただけの立派な「人生設計」と言えます。