「心の広い人」とはどんな人?
辞書によれば、「大らかな」とか「度量が広い」「寛容な」というような表現となっています。
この内容から推測するに、「どんな物事や人でも、大らかに受け入れられる人」が当てはまるかと思われます。社会にいれば、人とのコミュニケーションは欠かせません。人と人が接すればそこには必ず何かしらの摩擦が生じます。人と接することの喜びがあるのと同時に、人と接することは、ある意味ストレスの大きいことでもあります。「心の広い人」は、何でも許し受け入れるという事だとしたら、相当我慢強い人であるといえるかもしれません。でも実はそうではないのです。「心の広い人」は、何でも許して受け入れるのではなく、「違いを認められる人」なのです。
「心の広い人」になるための考え方と行動パターン、明日からできるマインドスウィッチ方法を見ていきましょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
Lesson1:「心の広い人」の思考とは?
理解していたとしても、意識しているかしていないかでは、全く違ってきます。
ここでは、心の広い人の思考を、いくつかご紹介していきます。
思考1:「人はみんな違う」ことを知っている
思考2:気が合う人がいたら、むしろ奇跡!
最初から、意見が合わない、気が合わない人がほとんどで、「もし分かり合える人がいたら、それは奇跡!」くらいに考えておけば、よいのです。当たり前のことのようですが、ここに気づける人は、本当にラッキーだと思いましょう。知らないと辛いだけです。でももう理解したから、大丈夫ですよね。なんだかちょっと気が楽になりませんか?
思考3:人が変わることには期待しない
理解に苦しむあの人、何度も言っているのにどうして変わってくれないのだろう。でもちょっと待ってください。みんなそれぞれ自分の思いで、自分の考えで、自分の物差しを使って判断をしています。誰もが自分が正しいと思ったことを言い、行動しているだけです。あなたは自分が正しいと思っているのに、自分の意見を変えられますか?なかなか難しいですよね。他の人も同じように考えていることでしょう。人を変えることはできません。
思考4:人は人、私は私
人は人、私は私。自分に自信があり、自分自身を持っていれば、心を広く持つことが可能です。心を広く持つという事は、何もかもを許すという事ではありません。違いを認め、互いにリスペクトすることができるという事に他なりません。
「人は人、私は私」当たり前ですが、実践することは難しい人生のテーマです。このように割り切れることができれば、あとは自分にフィーチャーをして、人生を楽しむだけです。
思考5:まず自分が、ハッピーであることが大切
心の広い人は知っています。まずは自分がハッピーで心に余裕がなけれな、人を理解することも、受け入れることも、認めることもできません。
他人のことを考えるよりもまず先に、自分を大切にします。自分がどういう状態が心地よいか、心地よくないかを判断して、心地よいと思う方を自然に選択できるのです。他人のことは、それから、で大丈夫です。
Lesson2「心の広い人」の行動パターン
行動1:私とあの人を、比較しない
人はそれぞれ違うのが当たり前なのですから、比べることは何の意味もありません。そもそも何を基準に比べるのでしょうか?
違う人と自分を比較するから、意味もなく落ち込むこともあるでしょう。全く無駄な事であることに気づいてください。でも、社会と繋がっていれば、「人と比べない」、ということはなかなか至難の業です。もし人と比べそうになったらいつも、おまじないのように心の中で唱えてください。「比べない、比べない……」と。
行動2:他の人に対して、苦しまない
なぜあの人はあんな風に言うのだろう、どうしてあんな風に行動するのだろう。理解できずに苦しみ、怒りを覚えることもありますよね。一体私は何に苦しみ、何に怒りを覚えるのでしょう。自分と違う事?であれば、答えはシンプル。そういうものだ、と思うことです。
人は一人一人違う、だから、比較してもしょうがない。だから、自分が考えていることと違うといって、腹を立ててもしょうがないのです。違うことが当たり前なのです。どうでしょう。受け入れられますか?
行動3:スルーする力
心の広い人は、受け止めたものをすべて抱え込むのではなく、上手にリリースしています。すべてを受け止め、理解したうえで抱え込もうとすると、すぐに心のキャパシティーが溢れかえってしまいます。「スルーする力」を身に付けておくと、とても心が楽になります。言い方は悪いのですが、適当にうまく受け流すことが必要なのです。
行動4:一人の時間を大切にしている
心の広い人は、実は自分一人の時間をとても大切にしています。人は一人では生きることができず、かならず社会の中で生活しています。
だからこそ、時に一人になり、自分と向き合う時間が大切なのです。朝会社に着く前に、駅前のカフェで10分でも構いません。自分自身と会話して、軌道修正したり、キャパシティを把握したり、自分自身の現在の位置を確認しましょう。
行動5:悩みを持ち越さない
どんな人でも毎日生きていれば、色々なことが起きます。いつでもハッピーということはあり得ません。でも毎日健やかに、心を広く保つためには、自分自身をなるべくハッピーな気持ちに持っていくことが必要です。心の広い人は、自分自身の気持ちをコントロールすることが上手にできる人です。
そのために、その日にあった嫌な事、悩みなどは一日でリセットして、次の日からは笑顔で健やかに過ごしましょう。まずは自分を幸せにしてあげるところから、です。
Lesson3「心の広い人」になるために、今日からはじめられること
目標1:自分自身が変わる
人を変えることは難しいことが分かりました。それならば、自分自身が変わればよいのです。変わるといっても、意見を変えるという事ではありません。「自分と違う人を受け入れられる」自分になるということです。ただただ、違いを認める。それだけで何もかもを受け入れ、流すことができます。何もかも受け入れて理解する必要はありません。「違いを認める」だけで構わないのです。
目標2:自分が大切なものにだけ、目を向ける
あなたにとって、大切なものは何ですか?家族?友達?趣味?仕事?……たくさんありますよね。大切なもの以外を気にする時間はありません。大切なものにだけ、全力で目を向けるのです。余計なことでクヨクヨしていた時間がふっと空いて、隙間時間ができます。そこに心の余裕が生まれるのです。
目標3:打ち込める何かを見つける
何か打ち込めるものをもっていますか?例えば歌うこと、例えば踊ること……なんでも構いません。自分に何か1つでも打ち込める何かがあると、人生変わります。もし今持っていなくても大丈夫です。これからゆっくり探していきませんか?まだまだ人生長いはず。今から探して何かを始めても、あと何十年も続けることができます。
目標4:今あるこの瞬間を大切にする
大切な何か、打ち込める何かがあれば、今この瞬間に意識を集中できるはずです。受けいれられない他の人の意見や行動に悩んで、イライラしている暇はもうありません。大切なもの、打ち込める何かを全力で楽しみましょう。
目標5:今持っていることの幸せをかみしめる
自分が幸せであることを実感できていないと、「心の広い人」になることは難しいですよね。でも大切なものがあり、打ち込める何かがあればそれだけで満たされているはず。自分に自信を持つためにも、自分がいかに幸せかを知って、かみしめてください。
人はそれぞれ育ってきた環境も、性格も、考え方も、能力も、見た目も何もかもが一人一人違います。誰一人同じ人間はいませんよね。これは血のつながった家族でも同じです。だから、意見が合わない、対立することは当たり前。気が合わない人の方がほとんどなのです。