年齢とともに変化していく暮らし方
暮らしに本当に必要なものを見つける
年齢を重ねるにつれ、それまで培ってきた経験や習慣を新たに変えたりやめたりすることは、体力的にも精神的にもだんだんと難しくなるといわれています。
自分の生き方を探して。30代から手放したいこと
【1】夜更かし、食べ過ぎ…。リズムを崩した生活
特に睡眠と食事は、わたしたちの体と心のバランスを保つためにとても重要なこと。睡眠不足を解消するために時間管理に工夫を加えたり、偏食を可能な範囲で避けたり。
生活リズムを整えることで、お肌や内臓、ボディラインなども美しくキープしながら年齢を重ねていけるはず。不規則な生活を手放して、暮らしを整え、いつまでも美しくいるための基盤作りをスタートしましょう。
【2】溜め込む生活
ついつい洋服を買いすぎてしまいクローゼットはパンパン。もしも食べたくなったときのためにと、食料品を買い込んで冷蔵庫がパンパン。
結果、本当に着たい洋服が見つからない、賞味期限切れの食品が冷蔵庫から出てきた…なんて経験はありませんか?
「〇〇しすぎ」による溜め込む習慣を手放すことで、無駄を防ぐことができます。洋服を探す時間を軽減することもできますね。手放して余白を作ることでマインドが落ち着き、心の余裕にも繋がります。
手に取った「それ」は、本当に必要ですか?迷った時は自分に問いかけてみる癖をつけましょう。
【3】短期間のダイエット。無条件に痩せようとする思考
年齢を重ねると共にスタイルも変化していきます。無条件に「痩せなきゃ」とダイエットをするのではなく、まずは自分のスタイルを知ること、受け入れること。そのうえで必要な減量やトレーニングがあれば、無理のない範囲でゆっくり長期的に続けていくことが重要です。
短期間での食べないダイエットなどは、一時的に効果が出るかもしれませんが、エネルギーレベルが下がるため集中力の低下やイライラ、心のバランスを崩す原因にも。無茶なダイエットは美肌の大敵でもありますね。体重だけにとらわれて一喜一憂するのはやめましょう。
【4】浪費癖
セール期間だからといって着ない服を買ってしまった、安いから買ったけどすぐ壊れてしまったという経験、きっと誰もがありますよね。いまは安価でクオリティの高いものを手に入れることができる時代。ですが、「必要のないもの」「長持ちしないもの」の購入にはじっくりと検討が必要です。
例えば毎日使うキッチン用品や掃除道具は、お手入れをすれば長年愛用できそうな素材、飽きのこないシンプルなデザインを選ぶようにすると重宝します。「安いから買う」よりも「長年愛用できそうなものを選ぶ」という大人の買い物の習慣を心がけましょう。
【5】周囲への依存
友人や恋人、家族、両親。わたしたちは一人一人が誰かに支えられながら暮らしています。そのなかで常に人に依存してしまう人、自分一人では行動できない人は、30代という大人の女性になるステップの中で「自立」することを心がけてみると良いでしょう。
例えば、いつも他人の意見に左右されてしまう、誰かを束縛してしまうという人。その背後には「一人になる不安」があるケースが多いようです。
まずは一人で過ごす時間を意識的に増やしてみたり、習い事や趣味、リラクゼーションなど一人時間を充実させるための工夫をしてみたりして、少しずつゆっくりでいいので、一人時間の心地良さを知っていきましょう。
【6】他人と自分を比べること
わたしたちがつい日常の中で繰り返してしまう「比較」。ときには必要なことですが、過度な他人との比較は少しずつ手放していきましょう。
いつも自分を誰かと比較して優劣をつけては自信を無くしている、なんてもったいないですよね。自分がすでに持っている個性や美しさに目を向けてみましょう。
【7】自分を否定し続けること
誰もが一つや二つ、コンプレックスを持っているのではないでしょうか。自分への否定がいつまでも続くと、自信をなくしてしまい、本来の輝きを失ってしまいます。「表裏一体」という言葉がありますが、自分が短所だと感じていることを書き出し、それを長所に変えることができるか見つめてみましょう。また「このコンプレックスのおかげで〇〇ができるようになった!」と発想の転換をしてみるのもおすすめですよ。
【8】弱さを見せないこと
年齢を重ねると「大人なんだから」とストレスや問題を自分で抱え込んだり強がったりしてしまうこと、ありますよね。ですが、大人だからこそ弱さを認め、打ち明け、内に溜め込まずにうまく解消していくことや、相手に頼ることも必要です。人は苦手や弱さがあって当然。「大丈夫、一人じゃない。」と自分の心に優しい言葉をかけてあげてくださいね。
【9】ネガティブな発想にとらわれること
ポジティブでいたい!と頭では考えていても、悩みや愚痴が絶えず、つい周囲にもネガティブな発言をしてしまう。そんなときはまず「これってネガティブ発想だよね?」と自分に問いかけてみてください。感情を少し落ち着かせ、時間をかけて分析してみると悩みや問題の本質が見えてくるはずです。
またポジティブと同様に、ネガティブな雰囲気やオーラは周囲に伝染します。自分が前向きでいれば、周りの人たちも自然と良い空気になっていくはずです。もしネガティブに巻き込まれていると感じる人間関係があれば、少し距離をとることも一つの策です。
【10】寛容になれない心
過去の出来事がいつまでも頭から離れなかったり、誰かのふとした一言にイライラしたり。恨みや憎しみの感情は心身の健康に悪影響を及ぼすといわれています。反対に「許すこと」は心にも肉体的にもポジティブな影響を与えるのだそう。
ちょっとしたことであれば、広い心をもって割り切ることや、相手に対する寛容さを身につけることで、不要なストレスから自分を解放してあげられそうですね。
【11】すべてを運まかせにすること
30代になると「人生は積み重ねだ」と感じるシーンも増えてくるかもしれません。すべてを勢いや運まかせにするのではなく、これまでの自分の経験や論理をデータに、堅実な方法を見つけたり、必要な努力を重ねたりすることはきっと今後の人生の大きな糧になるはずですよ。
20代までは多少無理をしてもリカバリーすることができたかもしれません。ですが、30代は20代のときのようにはなかなかいかないもの。自分のライフワークに合わせて「心地よい」と感じる生活リズムを整えていくことが大切になってくるようです。