「ごはん作りが面倒」なのは当たり前
頭を使う「料理」と「食事」
自分で料理を作る場合、メニューの決定から材料の買い出し、調理に至るまでに決定しなければならない事がたくさんありますね。
また、外食するにしても「どこで」「何を食べるか」を決めなければなりません。食べたいという欲求の他にも、その日の予定や家計に占める出費のバランスを考える必要があります。いずれにしろ、選ぶだけでかなり疲れてしまう事も。
「選択肢の多さ」が困ったの原因にも
昔は水を汲んだり火を起こす作業が調理を大変にしていましたが、便利になった現代でのキッチンでは皮肉にも選択肢の多さが「料理が面倒」と感じさせる原因になっています。日本は外食のみならず、家庭料理でも作れるレシピが多すぎてそれを決める時点でも大変な作業になっているのです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「○○でなければ」の落とし穴
食べる物で体が作られるため、どうしても「○○でなければ」「○○しないと」という理想を追わなければならない気がするのも料理が大変と感じる理由の場合も。でもその言葉の意味や理由を知ると、ちょっぴり気楽になれるかもしれません。
「一汁三菜が基本」は栄養バランスのため
実は比較的最近までは、ごはんと味噌汁と野菜(ときには漬物)などおかずを組み合わせた「一汁一菜」が日本人の食事の基本でした。「家庭料理は一汁三菜」と言われるのは、主食と汁物にタンパク源となる主菜と野菜を使った副菜を合わせると栄養バランスが取りやすい事からです。「理想のスタイル」の一つであって、どうしても守らなければならないという物ではありません。
「色々な食材を食べよう」の意味
かつては「一日30品目を食べよう」と言われた時代もありましたが、現在では「主食、主菜、副菜を基本として食事のバランスを取る」とされています。食事を簡単に済ませようとするとどうしても糖質と脂質に偏ってしまうため、野菜やきのこ、豆類は望ましいのですが、無理に食材の種類を増やす必要はなく、栄養価の高い旬の野菜を中心として選べばOKです。
「ばっかり食べ」は良くない
これも栄養バランスが崩れやすい事から言われる言葉です。お菓子や糖質に偏りがちな麺類だけを食べ続けるなどであれば改善が望ましいのですが、全体的な栄養バランスがきちんと取れているならOKです。逆に、旬の食材は積極的に繰り返し食べる事をおすすめします。
「ごはん作り」に感じる面倒さを軽減したい!
調理の手間をまとめてしまおう
レパートリーが少ない、と悩まなくてOK
「食卓のレシピがマンネリになりがち」という悩みも多いのですが、一年を通して毎日のように違う物を作っている家庭料理は日本ぐらいなのだそうです。どの国も定番料理数種類をローテーションさせるか、場合によっては同じ物を食べ続けている事も珍しくありません。自分や家族が好きな定番に絞って、月に何度かちょっと変わった物を作ったり買ったりして変化をつければ十分です。
キッチンが汚れるのが嫌…という面倒さには
「料理その物は嫌いではないけれど、キッチンが汚れると後の掃除が大変で辛い」という理由で料理が面倒に感じる事もあります。そんな時は調理法を工夫したり道具を活用してみましよう。
「揚げ物はしない」という選択も
汚れのみならず、油はねが原因での火傷が怖くて苦手…という方も多いはず。そんな場合、無理して揚げずに買って済ませるというのも選択の一つです。惣菜は油の質が気になる、家族が好きでたくさん食べるので家で作りたいという場合、ノンフライヤーや油はねしない電気フライヤーなどの専用の調理器具を取り入れてみましょう。
下ごしらえや加熱に電子レンジを活用する
味付けに失敗しやすくて困る…という悩み
計量器具は複数用意する
煮物やてりやきなど、味が上手く決まらない…という場合は、合わせだれの比率などをメモしてキッチンに貼っておき、その通りに味付けすれば手間なしで失敗がありません。計量スプーンは一組しかないと調理しにくいので、できれば二組用意しておきましょう。また、50cc程度のミニ計量カップがあれば大さじ2~3の液体を一度に計れて失敗しにくくなります。
予め合わせだれ調味料を作っておく
味付けのバリエーションが欲しい時は市販の素に頼る
そもそも、食べる事に興味がない…
料理に興味がないというのは人間の個性なので気にする必要は無し。ただ、サプリや栄養補助食品ばかりに頼らず一週間単位でいいので、食べている物の栄養バランスが取れているかチェックしましょう。
毎日欠かす事ができない食事。逆に言うと「毎日食べる物を用意しなければならない」という事でもあります。一日三食として、一年では365日×3=1095回。家で作るにしろ外で買うにしろ、何を食べるか決めるだけでも大変です。