ハッピーな人って、どんな人?
“幸せの価値は人それぞれ”というものの、何か「幸福の条件」というようなものがあって、それを満たせば幸せになれるのでしょうか?それとも……。
何を頑張ればハッピーに近づけるのか、世界中で行われている「幸福度」に関する研究から、わかったことをまとめてみました。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「幸福の条件」が整えばハッピーになる?
たとえば「所得」
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「もっとお金があったら、もっと幸せな生活が送れるのにな……」とため息をつくこともあるかもしれません。
「生活に不安がある」状態では、お金があれば「不安から解放される」ので、所得が増えれば増えるほど幸福度が上がると言われています。
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所得は幸福度と関わりがあるものの、所得で得られる幸福度はどこかで頭打ちになることがわかります。
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しかし、1978年の米国の研究によると、宝くじに当たった人の「当たった6か月後」の幸福度は、なんと、「当たる前」よりも少し下がっていたのだそう……。
ハッピーになるためには、宝くじを買うよりも、別のことをした方がいいようです。
先進国の悩み「幸福のパラドックス」
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「幸福のパラドックス」ってなに?
1970年代に発展を遂げた先進国で見られる現象で、日本も同じく「幸福のパラドックス」を抱えています。
「ハッピーでいること」には、どんなことが関係しているのでしょうか?
ハッピーに影響をもたらす3つのこと
1.遺伝
また、ミネソタツインレジストリにおける2000以上の双子を対象にした研究から、「人生の満足度」の50%は「遺伝」に起因していることがわかっています。
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「常に思い悩みがちだ」という人も、50%は遺伝のせいだと思えば、そんな自分を責めることもなくなります。それに、不安や心配によって用意周到に準備してから行動することで、生存競争を生き抜いてきた遺伝子の持ち主でもあるはずです。
2.大きなライフイベント
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人の幸せに大きく関わってくるライフイベント。しかし同時に、ライフイベントで上がった幸福度は永続しない、ということも言われています。
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「あの学校に入れたら」「あの人と結婚しさえすれば」「あの家が買えさえすれば」……と、きりがありません。
夢を叶えるために頑張ることはすばらしいことです。ただ、ライフイベントの達成は「目標」であっても「目的」ではないので、あまりにこだわったり、とらわれ過ぎたりはしない方がいいようです。
3.自分で選択して決定すること
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「進学先」「初めての就職先」といった「進路の選択」を自分で行うことにより、自尊心や誇り・責任感を持ちやすくなり、幸福度が高くなると考えられています。
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ただ、色々な事情で進路の選択を許されない場合もありますし、「進路を決定する」機会そのものも、しょっちゅうあるわけではありません。
日々の生活の中でハッピーに過ごすためには、どうすればいいのでしょうか?
遺伝はどうしようもないし、ライフイベントは自分だけでは起こせませんが、このポートフォリオは「自分でコントロールできること」の中で、「日々これに注力すればハッピーに近づける」というものに絞られています。ではさっそく見ていきましょう。
具体的には何に注力すればいい?4つの「幸福のポートフォリオ」
1.周りの人と信頼関係を築く
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「遅刻をしない」「約束を守る」「ついきつい態度や言葉を使ってしまったら、ちゃんとフォローする」「相手の気持ちを想像してから話す」など、周囲との信頼関係を築くことに心を配ってみて。
2.家族との関係を大切にする
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身近な家族ほど、ついぞんざいに扱ってしまいがちですが、「軽い気持ちで傷つけない」「家族が困っていそうな時は気遣い、助ける」など、小さな配慮を日々大切にしたいところです。
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関係を大切にするよりも、適度な距離を置いたほうがいいケースもあります。
3.コミュニティに参加する
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地域のボランティアや趣味のサークル、同じ悩みを抱えた人のグループなど、「地域でのつながりを感じられる、または支え合えるコミュニティが複数ある」ということが、人を幸福にするのかもしれません。
4.仕事をする
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「自分が何かの役に立っている」という感覚……つまり「自己有用感」が高まるので、結果的に幸福度が上がるのかもしれません。
こういった信念をもっている人は「学歴」や「収入の多寡」とは無関係に、幸福度が高くなるそう。
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今仕事をしていなくて「ハッピーでない」と思っているなら、仕事をしてみるのもいいかもしれません。お金を稼ぐことで手に入る心の自由もあります。
ただし、病気などで「仕事をしたくてもできない」状況にある人は、「休んでいるのが仕事」です。
もう1つある!「幸福度を上げる方法」って?
「今ここ」に集中すること
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これはハーバード大学の心理学者マット・キリングワースが開発したアプリを通じ、80か国の1万5千人から集めたデータからわかったことなのだそう。
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「時間制限を設けて目の前のことに集中する」「日常生活に1日5分の瞑想を取り入れる」など、「今ここ」に集中する習慣をつけることで、日々の幸福度を上げることができるかもしれません。
目の前の小さなことからハッピーライフは始まる♪
目の前の1人の人を大切にすることから「ハッピーでいること」は始まるのかもしれません。
手の届くところから少しずつ、さっそく今日から、始めてみませんか?
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