自分らしさを見失いそうになったら…
正反対な気質の者同士ですから、お互いを羨ましく思ったり、正反対であるがゆえに知らないうちに傷ついたり傷つけてしまう事もあるかもしれません。
けれど、持って生まれた気質はなかなか変えられないものです。それならば、自分の気質を変えたいと思うより、長所としてとらえ、上手に付き合っていきたいと思いませんか?
見つけよう!正反対な気質が持つそれぞれの良いところ♪
例えば「図太いさん」と「繊細さん」の場合。人間関係の悩みにつながりやすいとされるのがこれらの気質ですが、それぞれの良さがあります。長所と捉えるべきポイントを見ていきましょう。
図太いさんのメリット
・どんな場面にも動じない
・マイペースを貫ける
・細かいことは気にせず、裏表がない傾向
繊細さんのメリット
・環境適応能力が高い
・注意深く洞察力がある
・細かいことにまで気を配れる
繊細さと図太さはバランスが肝心
一般的な図太いさんと繊細さんの良さをピックアップしてみました。ところがこれらの良さも、どちらかに大きく傾くことによって悩みのタネになってしまいます。
図太さに大きく傾くと
例えば、図太くあることは厳しい社会を乗り切るために必要なこと、と言われることもありますね。もっと図太くなりたい、図太い人が羨ましいと思っている人もいるでしょう。
ですが、裏表のないストレートな物言いが気づかぬうちに誰かを深く傷つけていたり、マイペース過ぎて周りと協調できず、誰かにそのしわ寄せがいっている可能性もあるかもしれません。
あるいは他人の細やかな気遣いに気が付かない、なんてことも…。図太くあることが100パーセントいいかと言うと、そうとは言い切れない側面もあるでしょう。
繊細さに大きく傾くと
一方で繊細さんは感受性が強すぎて生きづらさを感じるかもしれませんが、本来は環境適応が高く、良い環境に身を置くことができれば持てる力を発揮しやすい人とされています。
ですが、環境が合わない場合は感受性が高いがゆえに大きく影響を受け、周りの空気を読むことにばかり気を取られてしまいがち。意見を述べたり、自分の思うような行動が起こせない、なんていうこともあるでしょう。
また、他人の何気ない一言に必要以上に傷ついたり、うまく思考を切り替えられずにいつまでもそのことを引きずってしまう、という人もいるかもしれません。
繊細さと図太さは、上手に使い分けよう
繊細さと図太さについてそれぞれの良さがあるものの、どちらかに傾きすぎることなく最適なバランスを取ることが肝心ですね。では、その「バランス」とはなんでしょうか。
自分でコントロールできる事は繊細に、どうにもならない事は図太くあれ
仕事をしていると、任されている業務の進め方、デスク回り、ノートのとり方など、自分だけの意思で完結するものと、職場の同僚と協力して成し遂げるチームでの業務や職場環境の維持など、自分の力だけではどうにもならないものとがありますよね。
物事を「自分のコントロールが及ぶところ、及ばないところ」と、完全に分けてみましょう。及ぶところは自分の気質そのままに、素直にあたればよいのです。コントロールが及ばないところについては、考え方を変えてみませんか?
【繊細さんへ】気付いた全てのことに対応しなくても良い
繊細さんは洞察力に優れているため、人よりもいろんなことに気が付くはずです。職場においては人の顔色はもちろん、近々備品が足りなくなりそうなことや電話をとるのに時間がかかりすぎていることなど…。いつだって“上手くいってないこと”について気になるのではないでしょうか。
人一倍気付きやすく、誠実がゆえに人一倍それに対応しようとすると、自分の首を絞めることにもつながるでしょう。さらに、「あの人がやってくれるだろう」のように、周りから完全に頼られてしまうことも…。自分一人で働いているのではありません。それら全てに対応する必要はないと、肝に銘じましょう。
【図太いさんへ】発言や行動する前に一拍おくこと
図太いさんは自分でコントロールできる部分はマイペースを貫いても良いでしょう。ですが、数人で何かを成し遂げようとする場合、行動を開始する前とストレートに意見を言う前に一拍おくよう心がけましょう。その行動や言葉を受け取る人の気持ちや立場になって考えることで、ちょっとした誤解からの衝突がぐっと減るはずです。
長所を伸ばして自分らしく過ごそう
「繊細さ」と「図太さ」という正反対の気質について、どちらにも良いところがあるとわかっていただけたはずです。変えられない気質について悩むより、まずは両者の良いところを認めましょう。そして、「気質」そのものを変えるのではなくバランスを取ることで、明日のあなたはもっとあなたらしく輝けるはずです。長所を伸ばしてより良い未来を作りましょう。
多くの人と関わりながら生活する中で、「もっと図太くいられたら楽だろうな…」と感じる人はいるでしょう。その一方で「どうしてあんな小さなことでいつも悩んでいるのだろう」と不思議に思う人もいますよね。