自分が使いこなす側である「スマホ」に、いつの間にか振り回されていませんか
あれ、いつの間にか30分経ってる・・・!
しかし一方、ついスマホに夢中になってしまって、「え?いつの間に30分!?」と、驚くほど時間が過ぎ去ってしまってしまうこともしばしば・・・。SNSや動画に夢中になりやすい方は、日常茶飯事になりやすいですよね。
1日の中でリラックスできる時間は限られていて、貴重なもの。そう、タイムイズマネー。
もし「スマホに気を取られて過ぎ去ったあの時間が、惜しい!」という心当たりがあるならば・・・ちょっとの工夫で、そのスマホ中心の生活をデトックスしてみませんか*
今回は、ついついスマホの時間泥棒の罠によくハマってしまう(と言っても、スマホは悪くないのですが・・)という方のために、「スマホ依存」を防ぐヒントをご紹介。
スマホは今や、仕事や育児、緊急時などでも役立つ必需品。だからこそ、スマホを持ち歩かないといった極端なことを行うのではなく、スマホとの「ちょうどいい距離感」を探れるようなアイデアをお届けします。
スマホは人間側が使いこなすツールの一つなのに、いつの間にか自分が振り回されるほど存在感を増している・・・というのは、ちょっとおかしなことですよね。無理のない範囲で、ちょっとのデトックスからはじめてみませんか。
《はじめに》あなたの時間、どれだけスマホに奪われてる?
スマホの使用時間のデータを知る方法
例えば、ユーザーが多いスマホとして代表的な「iPhone」「Android」では、それぞれ「どのアプリをどのくらい使用しているか」が確認できる画面があるんです。
自分がどんなスマホの使い方をしているのか、目の当たりにすることができます。何回スマホを持ち上げ、どのアプリをどれくらい使っていたか、そして1週間のスマホの使用状況がまとまったグラフも・・・。
「設定>スクリーンタイム」からアクセスが可能です。
*Androidの場合/「Digital Wellbeing」
アプリ別使用時間やロック解除回数、通知回数が一目瞭然・・・!
「設定>Digital Wellbeing」からアクセスが可能です。
使用時間から、どんなことに気付ける?
少し怖い気もしますが・・・こうしてリアルな数字を確認してみるのが、スマホとの付き合い方を考える第一歩。
さぁ、今すぐあなたの利用状況をチェックしてみてください。
スマホともっと上手に付き合うための《10のアイディア》
スマホの使用時間を知って「多いかも!」と気づけたなら、大丈夫です。
今あなたの中には、スマホとの距離感を見直す本気のモチベーションが生まれたはずですよ。《10のアイディア》をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
STEP1/スマホの中身を整理するアイディア
《1》アプリを整理しよう
アプリの数を減らすだけで、「暇なときになんとなく覗く」「通知が次々に届く」という現象が減り、スマホを遠ざけるきっかけになります。画面がすっきりして、見た目的にも良いですよ。
SNS
なかでもスマホと距離を置く方法として一番効果的なのは、SNSのアプリを減らすこと。
減らせば他人のことを気にしたり、興味本位でフォローした不要な情報まで次々と流れてきたものをなんとなく眺めて時間が浪費されたり・・ということを回避できるのは、容易に想像できますよね。
なかでも注目したいのは、「Twitter」「Instagram」「Facebook」。閲覧はスマホアプリではなく、お家のパソコンからもアクセスできるもの。投稿ではなく閲覧メインの方は、潔くアプリを削除して、パソコンから見る決まりごとにするのも有りかもしれません。
ちなみに、動画やニュースも、スマホアプリに固執せずともお家で見れるものですよね。
直近で1か月以上触っていないアプリ
また、直近で1か月以上触っていないアプリも削除してしまって問題はないかもしれません。
とはいえ、いきなり削除・退会することには、漠然とした不安が伴いますよね。そこで、まずば一旦使用頻度の低いアプリだけを、1つのフォルダにドカンと入れてみるのもおすすめ。これは、ゴミ箱のような役割を持たせたフォルダです。
フォルダに入れたら、フォルダ名は整理した日の日付にして、まずは1か月様子を見ます。その間「やはり必要」となったアプリは、フォルダから出してホーム画面に置き直してOK。
1か月後にフォルダに残ったままのアプリは、そのまま削除してしまってもさして不自由はないはずです。
《2》よく使うアプリを、ホーム画面2ページ目以降に置いて、遠ざける。
ホーム画面の1ページ目には、「通話アプリ」や「カメラ」など、緊急時や咄嗟の時にスピーディーにアクセスしたいものだけにします。
あったら便利だけど、いじり始めるとついついどっぷり時間を使ってしまいがちなアプリは、画面の2ページ目以降にお引越しを。
アプリのアイコンが日常的に目に入りにくくなりアプリの存在感が薄れるのに加え、意思をもってアクセスしようとしてもプロセスが増えるので「なんとなく開く」頻度が減らせます。
STEP2/スマホに触る時間を減らすアイディア
《3》通知音や利用制限を見直そう
通知音や受信時の画面表示は、スマホの存在感を大きくしてしまう最大の原因。
スマホを気にかけないように、「通知」の設定自体を見直して、本当に必要な通知以外は、すべてOFFにしてしまいましょう。
また、《はじめに》でご紹介したiPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「Digital Wellbeing」ですが、「アプリごとに1日の利用時間を制限」することができたり、「アプリごとに通知・操作できない時間を設定」することができたりと、とても優秀な機能なんです。
少々荒療治に思えるかもしれませんが、端末側で時間に区切りをつけてもらうのも行動を変える有効な方法の一つ。スマホ自体の機能を使って、「思わず手にする」きっかけを最小限にしておきましょう。
※画像/iPhoneの「スクリーンタイム」
《4》お家でのスマホの定位置を、目につきにくい場所にする
《5》基本的にスマホチェックは、1日に数回のみと決める。
家族や仕事に関するメール、また子供を持つお母さんは学校から緊急連絡が入る可能性があったりと、「スマホチェックは一切禁止!」というルールを決めるのは非現実的ですよね。
ですが、一日のうちに数回だけのスマホチェックで、だいたい満足できてしまう場合も。そこで、例えば「朝、昼休み、夕方、夜」の4回など、一日のうちに数回スマホチェックをするタイミングを決めてしまうのも、手っ取り早くスマホを距離を置ける方法。
また、この「チェック」は、「対応しないと困る内容が届いていないか」を確認することが目的なので、「10分」など予め制限時間を決めておくのがポイント。
スマホチェックのタイミングと、チェック終了時間にあらかじめアラームをセットしておけば、生活サイクルの中に組み入れやすいですよ。
もちろん、一日の中で情報収集や自分のお楽しみのためのスマホタイムも確保してOK!ただその場合も、きちんと1日30分や1時間、と、現実的な時間をあらかじめ設定しましょう。
ブルーライトによる睡眠の質低下を防止するために、寝る前の1~2時間は避けるようにしましょうね。
《6》モバイルバッテリーを持ち歩くのをやめよう
日常的にモバイルバッテリーを携帯している人は、それに頼ることをやめましょう。
緊急時の「非常用電源」としてではなく、「スマホを使いすぎた時の保険」として持ち歩いているのなら、見直し時かもしれません。
災害時や緊急時に充電が切れると困るから、いつも携帯するという方が多いと思いますが、普段の外出時にモバイルバッテリーを使用することがあるなら・・・それって結局緊急時にも「モバイルバッテリー」は消費されていて頼りにできない状況になっているかも、ということ。
ちなみに、いつも「充電の残量の減りが早い!」と感じている方は、スマホの中の機能情報から、バッテリーを見てみるとよいでしょう。
何が原因でバッテリー消費が早いのか、その原因を突き止められるので、対策をとりやすいですよ。
それでは試しに一度、モバイルバッテリーを家に置いたまま外出してみてくださいね。
※画像/iPhoneのバッテリー画面
《7》スマホを、身近な家族に預けよう
家族で出かけるときなどは、自分以外のバッグにスマホを入れてもらうのも◎。
特に、お子さんがいるなら、子どもに預けてしまいましょう。
わざわざSNS見たさに、我が子に「スマホちょうだい!」とは、さすがに親として言いにくいのでは・・・??
また、夫婦で出かけるときに、あえて旦那さんにスマホを託して、意識して会話する時間をつくるのも◎
自分以外の人間にゆるやかに協力してもらうことで、本当に大切にすべき時間に気づくこともできそうですね。
《8》スマホの代わりとなる、専用ツールを用意しよう
よくよく考えたら、スマホのアラームで目覚め、なんとなくスマホを触り始める一日のスタートって・・・なんだかもったいないかも。
わざわざ目覚まし時計を買うことに対して「スマホ一台で済むのに、お金がかかることをしなくても・・・」と思うかもしれませんが、便利に使う頻度が高いほど、思わず触ってしまうちょっとしたキッカケも増えている証拠。
「有意義な時間と体験を買っている」と思えば、ツールを買うのは「消費」ではなく「投資」になり、惜しくないはずです。
STEP3/スマホの無い、有意義な時間を過ごすアイディア
《9》暇だから・・のスマホいじりを阻止。To Doを事前に書きだそう
「なんとなく暇」なときこそ、スマホは時間つぶしのお供になりがち。
だったら「なんとなく暇」にならないように、やること・やりたいことを明確にしたリストを手元に準備しておけば、本来自分がやりたいことに時間とパワーを注ぎやすくなります。
寝る前に、翌日やりたいことのリストアップをしておけば、朝から気持ちよく自分の本当にやるべきことを意識して時間を使うことができますよ。
気になっていたけれど手つかずだった場所のお片付けリストや、行きたかった場所を、リストにしてまとめておけば、日々の行動量が増え、タスクも効率的にこなせるはず。
また、「あれを買わなきゃ!」というお買い物リストや、「欲しいもの」をウィッシュリストにして書き溜めておけば、お得なタイミングに欲しいものだけピンポイントでポチッとできるので時間も短縮に。
ついつい物欲によって無用なネットサーフィンをしてしまいがちですが、リストがあれば、無駄遣いを防げる副次的効果も・・・*
タスクをすべて終わらせることではなく、「スマホを手放してできるようになったこと」に意識を置くと、心が満たされ充実感を得られるはずです。
スマホを触っていた時間が長い人ほど、スマホから離れれば他のことに費やせる時間が増える、ということなので、その効果も絶大!
実際のところ本当に暇で、時間が毎日有り余ってスマホをいじっている人はなかなかいないので、この発想の転換は、大きな気づきを与えてくれるはず。
《10》図書館で本を借りよう
スマホで電子書籍を閲覧できる時代ではありますが、ぜひオススメしたいのは、「図書館で本を借りる」という行為。
雑誌でも、気になる小説でも構いません。
買うのではなく、あえて「図書館で借りる」のがポイント。
なぜなら、「返却期限」があるため。今読む必要性が生じ、スマホよりも本を手に取る優先順位を上げることができます。
ちょっと気になる書籍があったら、どんどん予約しておきましょう。
常に「次の一冊」が手元に回ってくるので、読書習慣が身に付きやすくなり、広い図書館内を探し回らなくてもカウンターですぐに手に入るので時短の効果も。
素敵な投稿をしているインスタグラマーさんは書籍を出版しているケースも最近は多いので、そういった書籍を借りてスマホではなく本で楽しむというのもいいですね。
「関わらない」のではなく、「うまく付き合う」スタイルをモノにしよう。
スマホの利用時間に「何時間以内ならOK」というものはありません。手にするのが短ければ短いほど、体調面でも時間活用の面でもメリットは大きいと考えられています。
でも、その存在をゼロにすることは、今の私たちのライフスタイルでは正直難しいのも事実。
ですから、スマホと「関わらない」のではなく、自分なりの「うまい付き合い方」を見つけていくことを意識しましょう。
今回ご紹介した10のアイディアのうち、まずはなにか一つ、できることから始めてみてください。その瞬間から、あなたの生活は確実に変化するはず。
スマホに支配されたライフスタイルを手放して、もっと豊かで充実感に満ちた時間を手に入れてくださいね。
スケジュール管理、友人との連絡、天気予報、ニュース・トレンドチェックなど・・・手元に一台あるだけで、何でも用が足りると言っても過言ではない「スマートフォン」。
隙間時間やちょっとしたリラックスタイム・・・スマホ片手に新たな情報に触れるのは、至福の時、という方も多いのではないでしょうか。