自分の頑張りがなんだか噛み合わないのは、「空回り」しているせいかもしれません。仕事における空回りとは、「何をやってもうまくいかない」、そんな状況のことをさします。
仕事で見直したいポイント
もし今、ご自身が仕事において空回りしている、と感じるのならば、その状況をなんとかして変えたいですよね。一度立ち止まって、仕事について客観的に見直してみましょう。
①仕事が的外れになっていないか
どんな仕事でも、成果を出すことを目的に行われます。頑張っても成果が出ないのは、そもそもの課題の理解や、やるべき事の的が外れているのかもしれません。
どんなに頑張っても、進むべき方向が違っていては求める成果は出てこないでしょう。まずは、問題を正しく理解し、打つべき手を打つことが必要です。日ごろから、物事の全体像を俯瞰しながら、客観的に考えるクセをつけておくと、本当に取り組むべきことにピントが合ってきます。ぜひ試してみてくださいね。
②優先順位をしっかりつけているか
「頑張ってはいるけれど、今やるべきことってそれじゃないよね」という場合。いくつかの仕事を並行して行う時、何が急ぎか、何が重要か、しっかりと優先順位をつけることが大切です。
③手段と目的を履き違えていないか
仕事をする時、「目的」を達成するために一番有効な「手段」は何かを考え、選択するでしょう。成果が出ないならば、それは、手段と目的を混同しているせいかもしれません。
例えば次の会議で必要な、新しいプロジェクトについての資料を作る事になったとしましょう。目的は、それに関わる人の目指すところを明確にし、意思統一を図る事です。
ところが、いつのまにか説明資料を完璧に作る事が目的になってしまい、会議当日のプレゼンテーションや意思疎通が不十分であったなら…。本来の目的ではないところに力を注いでも認められることはないでしょう。
④独りよがりになっていないか
仕事はひとりきりではできません。多くの人と関わりながら仕事を進めていく上で、周囲の意見を聞いて、自身のあり方を調整することはとても大事です。やるべき事をこなしていればそれで良い、と簡単に割り切らないようにしましょう。
ちゃんと見つめ直したい自分自身のこと
頑張っているのにうまくいかない、そんな八方塞がりの時は自分のことを客観的に見つめることが難しいものです。けれど、ちゃんと向き合って空回りの原因を自分の中に見つ出すことも必要です。
①間違いを認めることができるか
自分に誤りがあったとき、素直に誤りを認めてそこで軌道修正できないと、周りとズレが生じます。間違っているにもかかわらず意地になってそのまま続けていては、いつか仕事が立ち行かなくなってしまいますね。
②自分のこだわりが強すぎてはいないか
「こうあるべき」とか、「以前はこうしていた」など、自分の中の思い込みやこだわりが強すぎてしまうと、新しい流れに上手に乗ることができません。自分の考えに固執して空回りすることのないよう、良いところは取り入れる柔軟性が必要です。
③「認めて欲しい」という思いで行動していないか
頑張っていることを認めてもらいたくて、沢山残業したり、必要以上に朝早く出社しているならば…単に「空回り」していると捉えられても仕方がないのかもしれません。仕事はあくまで、“プロセスより成果”と肝に銘じましょう。
空回りせず仕事を進めるために
仕事とは、目的があって、そして多くの人と関わりながら形にしていくものですね。自分に課せられたどんな仕事であっても、全体から見ると、大きな成果につなげるための重要な一部分を担っていると言えるでしょう。
目先のことだけ注視したり、自分の手元だけで完璧を求めるのではなく、社会や仕事全体を俯瞰しながら、バランスをみて進めていくことが空回りを防ぐのに有効と言えそうです。
おわりに ~頑張った分だけ、より良い未来が待っています~
仕事は毎日のことですから、頑張りたいし認められたいですよね。でもその思いが空回りを生んでしまっているなら、もったいないことです。仕事と自分について見直し、しっかり歯車を噛み合わせて良い方向に進んでいけたらいいですね。
自分に課せられた仕事について、「頑張っているのに成果につながらない」、「頑張っているのに逆に怒られてしまった…」など、どうしても思うようにいかず、悩んだことはありませんか?