例えば、仕事において何か提案した時に、「つまらない」と返されるのか、「もう一工夫欲しい」と返されるのか…。この場合、どちらの言い方も意味するところは「今のままでは使えない」ということですよね。
ポジティブな言い方をすることの良さ
ところで、「つまらない」と返されるとどうでしょう。そこで断ち切られたような印象を受けるとともに、「しっかり検討したの?」というような、腹立たしい気持ちにさえなるかもしれません。
ですが、「もう一工夫欲しい」と返されると、暗に「応援しているよ」というニュアンスが感じられ、もっといろんなアイディアを出そうと努力したくなりませんか?
意味するところは同じでも、言葉の選び方によって次の行動が全く違いますよね。ポジティブな言い方をすることで互いに気持ちよく前進できる、これが「ポジティブな言い方」をすることの良さです。
言葉がもつ大きな力
言葉には、気持ちを変え行動を変える大きな力があります。自分の言葉によって相手の行動を変えることもできるし、自分自身の行動をも、変えることができるということです。
何かに取り組むとき、「どうせだめだろう」と言いながら始めるより、「頑張ってやってみよう」そう言う方が、良い結果を引き寄せるとともに、自分も周りも気持ちがいいものですよね。
言葉に大きな力があるのなら、自分に対しても周りの人に対しても、ポジティブな言い方をしたいと思いませんか?今まで何気なく使っていた言葉を見直して、ポジティブな言い方に変えてみましょう。
ポジティブな言い換えレッスン
職場でのシーン
職場において、もしかしたら聞かれるようなネガティブな言い方…。仕事が遅い、要領が悪い等は、誰かに言われなくとも自分自身でそう感じてしまうこともあるでしょう。ですが、これらすべてをポジティブに言い換えてみましょう。
自己主張が強い → 自分の意見を持っている
ありきたり → 定番
理屈っぽい → ロジカル、論理的
優柔不断 → 思慮深い
計画性がない → 直感と行動力がある
こうしてはダメ → こうしたらよくなる
印象はどうでしょうか。ネガティブな言い方だと責められているように感じる言葉でも、ポジティブに言い換えると、自分を肯定されているような印象をもちませんか?
仕事においては注意や指導をするという場面もあるでしょう。頼んでおいた資料が期待していたものと違ったとき、「どうしてこんな風にしたの?こうじゃないとダメ」と指導するよりも「そういう考え方もあるね。でも、今回の意図を踏まえるとこうするのはどう?」と伝えてスムーズに納得してくれた方がお互い気持ちもいいですよね。
家庭でのシーン
家族は親しいからこそ、つい無遠慮になってしまうこともありますね。けれど毎日顔を合わせて会話をする家族だからこそ、ポジティブな言葉を多く使いたいところです。
頑固 → 意志が固い、自分の意見がある
うるさい、騒々しい → 活気がある、元気
落ち着きがない → アクティブ
暇 → 時間がある、余裕がある
いい加減 → おおらか
ケチ → ものを大切にする
ポジティブな言い方をすると、どんな場面でも笑顔でいられるような気がしませんか?忙しくてイライラしてしまう時こそ、ポジティブな言い方を心掛けたいですね。
友達とのシーン
友達との会話においても、言い方の違いによってその関係性が変わってくるでしょう。ポジティブな言葉を使うことで、雰囲気が良くなり会話も広がりそうです。
せっかち → テキパキしている
八方美人 → フレンドリー、心配りが細やか
お節介 → お世話好き、気配り
口べた → 聞き上手
強情 → 自分の意見がある
あきらめが悪い → 失敗してもくじけない
強引 → リーダーシップ、行動的
ポジティブな言い方をするというのは、相手の良いところを探し、それを肯定的にとらえることに似ていますね。友だちに限らず、円滑なコミュニケーションにきっと役立つでしょう。
ポジティブな言葉をたくさん使おう
同じことを意味していても、ネガティブな言い方とポジティブな言い方がある。それならば、誰もが気持ちよくあるためにポジティブな言葉のほうを選びたいと思いませんか?
毎日何気なく使っている言葉について、自分はポジティブな言い方ができているかどうか、一度見直してみましょう。そして、自分にも周りにも、ポジティブな言い方をしていきたいですね。
普段使う言葉について、意識していることはありますか?仕事においてはもちろん家族間でさえ、言葉の使い方によって雰囲気が大きく変わりますよね。